皆さん、年末の大掃除は誰がされますか?
うちの場合は、いままで私一人でやっていました。
エアコン、風呂場、換気扇など普段やろうと思ってもなかなかできない箇所あります。
毎年、自分の仕事が休みに入ってから、一人でせっせとやるのが恒例になっていました。
最近はネットで大掃除のやり方を詳しく解説した記事も増えましたので、それらを参考にしながらそれなりに楽しくやっていたのです。
それが今回から家族を誘って一緒にやってみたのですが、想像していた以上に楽しくて家族の絆を感じることもできました。
今回はその時のお話をさせて頂こうと思います。
家族で大掃除:いらない物が多すぎるという現実
今までの大掃除は、私ひとりで時間を割いてやっていました。
その割には部屋がスッキリした印象があまりなかったのです。
(なんでだろう…)
何となく釈然としない想いを抱えながら、新年を迎えてしまえば他に考えることもあってその違和感のことは忘れていたのです。
ところが今回は、「スッキリとした気持ちで新年を迎えたい」
という気持ちになりました。
「なぜ掃除をしたのにクリーンな気持ちで新年を迎えられないのか?」
何年も解決してこなかったこの疑問に対して、今回はよく考えてみました。
そして、ついに気付きました。
『いらないものが多すぎる』
と…。
これはもう、大掃除のタイミングでなんとかするしかありません。
特にキッチンに要らない物や使わない物が多すぎました。
これを何とかするのは私の仕事です。
しかしキッチンは私が担当するとしても、年末の『大掃除』なのですから本気でやるとなると人手が足りません。
家族の協力をもらって、大掃除をしよう!と行動を起こしました。
家族で大掃除:トキメかない物は捨てる
そこで、12月2週目の週末の土曜日に家族会議を開きました。
これから大掃除をするにあたって、余計な物は捨てよう!
捨てる基準は「トキめくか?トキめかないか?」にしよう。
「手に取ってトキメキがないものは全部捨てるように!」
という指令を出しました。
年長者の旦那は「トキメキ?」と全然理解できないようでした。
頭の回転が早い高校生の娘は分かったようで、「やってみる!」とかなり乗り気で自分の部屋へ消えていきました。
次に小学生の息子も
「いらない物を捨てればいいんでしょ?」
と理解し部屋へ向かいました。
飲み込みが早い二人は小気味よく判断している様子です。
その様子に安心した私は、45リットルのゴミ袋が一杯になったら玄関の外に出すことを伝えて持ち場に戻ります。
まずキッチンです。
ときめくはずもない賞味期限の切れた缶詰や調味料、インスタント食品などを次々ゴミ袋にポイしました。
中身を捨て分別しなきゃならないので、思ったよりもしんどい作業でした。
「何でこんなものを買ってしまったのか?」
後悔の念にかられたり、嫌な記憶を思い出したりもして精神的に辛いものがいくつもありました。
それでも、全て選んで捨てきった時は気持ちがとってもスッキリしました。
キッチンも不要な物が減ったおかげで、本当に必要な物のスペースがより広く確保されました。
見違えるようにスッキリしています。
「やって良かった~!」と心から思えます。
家族で大掃除:過去を清算し未来を向く子供たち、一方で…
途中で他の家族を観察に行くと、娘はマンガや洋服の類を整理しています。
若いし自由に使えるお金も少ないから物自体が少ないは分っていたのですが、想像していた以上に物が少ないので「えっこれだけ!?」と思わず声に出てしまいました。
そんな娘も、捨てるべきかどうか迷っていた物がありました。
ディズニーランドに行く度にうれしくて買っていたキャラクターの人形と、お気に入りだけどもう着られなくなったTシャツです。
一見、同じような人形に見えても娘が大好きで大事にしていた物です。
Tシャツも娘が好んで着ていた物でしたが、さすがによれてきていました。
どうするのか見ていたら、2つ共、袋に投げ入れました。
口元が歪んで、うっすら涙も浮かべてる!?
力強く袋に投げ込んでいる姿が何ともけなげでした。
息子の手が鈍くなっていたのは、低学年の時に流行ったバトスピのカードでした。
すでに相当なおもちゃが袋に入っていますが、バトスピには時間がかかっているようです。
これらは、息子が他の物を我慢してコツコツと買っていた物です。
息子がカードを手に取る度に、当時の息子の嬉しそうな顔が目に浮かびます。
息子の姿を見ていると、私の方がうるっときてしまいました。
しかしある程度の時間が経つと、息子も踏ん切りが付いたのか、それともただ面倒くさくなったのか?
急にピッチが早くなり、あっさりとポイポイ捨てるようになりました(笑)。
それにしても、これまでにつぎ込んだ総額をきちんと計算したら…おそらく気絶するので考えるのを止めました。
さて、一番やっかいなのは旦那です。
家族の中でただ一人“トキメキ”を理解できない旦那に、今回の趣旨を理解してもらうのは子供に宿題を教えるより大変です。
手に取ったときに「もう使わない物」つまりトキメかない物を捨てれば良いのですが、これが理解できないのです。
「訳が分らない…」
と言うばかりで固まって動かないので、まずはコード類にとりかかってもらいました。
うちはLANとかUSBとかアダプタとか、今は使っていないケーブルが家中に散在しているのです。
使い道が思い出せないのですが、捨てた後で必要な物だった!なんて嫌なので悩むところです。
所有者である旦那から選別してもらうのですが、なかなか進まないのです。
「また使うかもしれないから捨てれない」
こんな身も蓋もないことを呟いている旦那ですが、大掃除・断捨離の時には禁句とも思えるセリフです。
なかなか掃除が進まない夫の後ろ姿を眺めながら、
(もう構っていられない)
と心の中で呟いた私は、自分の持ち場であるキッチンへと戻りました。
結局、「家族の大掃除」に参加はしたものの、旦那一人だけ掃除の意図を理解していないのでおそらく消化不良だったことでしょう。
夕方に掃除を終えた頃には、玄関の外にぜんぶで10袋以上のゴミが集まりました。
袋の山を見た時の子供達の顔は、とても気持ちのいい笑顔でどこか誇らしげでした。
その袋を家族全員で持ち、マンションのゴミ置き場まで運びます。
これで今年の家族での大掃除の作業が終了しました。
大掃除を終えた後のクリスマスイベントは、例年よりも楽しく過ごせました。
私はその他にもエアコンや換気扇、バスルームのクリーニングなどにも取りかかり、ようやくクリーンな気持ちでお正月を迎えることができたのです。