女性の社会進出が進んだ現在、女性上司も珍しくなくなりました。
とはいえ、男性上司と比べればまだその数は少なく、慣れない対応に苦慮している男性社員も少なくないようです。
まずは、上司が「男」か「女」で、その対応がガラリと変わることを覚えておきましょう。
男性上司と同じようなコミュニケーションをとって失敗した話もよく聞きますが、正しい《報告の仕方》についてご紹介します。
男性上司には『結論から報告する』のが基本
上司と部下が男性同士の場合は全て、結果や結論から上司に説明するのが基本ですね。
そこに至るまでの経過をグダグダと話していると「結果から言って!」と叱られた経験のある人もいると思います。
新人研修などでも
【時間を省略するため、まずは結論から言う】
そう指導を受けたものです。
結論や結果を伝えてから上司の判断を仰ぐことが当たり前でしたね。
経過を聞かれることは稀で、そうしないと上司も膨大な業務をこなせない、というお互いの認識がありました。
ここまでは男性同士の話です。
女性上司に対してはこのやり方が変わります。
もっとも、女性上司は変えている認識はないのかもしれませんが。
女性上司に対しても同じやり方をすると、ドツボにハマります。
結果を女性上司に報告した際、「なんで?」「どうして?」と聞かれることが多い男性などは改善の余地がある証拠です。
女性上司になれていない男性社員は、1つ1つ上司の質問に答えながら頭の中は混乱しているでしょう。
(どうでも良いこと質問してくるなぁ)
(いや、気になってるのそこかよ!?)
(細かいよ、どんだけ質問多いんだよ!?)
決して女性上司は意地悪で質問攻めしているワケではありません。
それどころか部下の説明を理解しようと一生懸命なハズです。
そして、実は女性上司の頭の中でも「?」がたくさん浮かんでいるのです。
女性上司は『結果よりプロセス』を重要視する
男性上司と違って、女性の場合、「なぜ、そういう結論になったのか?」そのプロセスを気にします。
いきなり「○○になりました」と女性上司に報告しても
「待って待って!何でそうなったの?ワケ分かんないけど?」
という心理状態に陥ります。
かといって、毎回、報告の際に1から10まで全て説明していたら時間が取られて非効率ですよね?
困った時は、他の女性社員のやり方を参考にすると良いと思います。
報告の仕方はほとんど変わりないですが、女性社員は普段の雑談の中に途中経過をしっかりと上司に伝えているのに気付くハズです。
男性社員からすると、
(余計な話してるな。それ必要な情報か?)
そう煙たがっていたような正にその情報が、女性上司が欲しい内容なのです。
例)女性社員「○○建設の部長と例の件で会ってきたんですけど、会う度に髪が薄くなってきてますよ笑」
どうでも良い雑談だと思ったこの話が、女性上司への途中経過だったのです。
女性社員は同姓なので『結果よりプロセス重視』と理解していて、雑談に絡ませながら報告を終えているのです。
報告の仕方が同じでも女性社員の場合は「OK」が出るのに、男性の場合は根掘り葉掘り聞かれる理由も、コレで頷けるのではないでしょうか?
たとえば男性社員の頑張りで、ある商談がうまくいった時に
「なぜ、うまくいったの?」
気になって仕方ないのが女性上司なのです。
男性上司が「よくやったなぁ、お疲れ!」と言ったきり、うまくいった理由に固執しないのとは大違いです。
男性の場合、結果が良ければプロセスなんてほぼ関係ないですからね。
女性上司とは小まめにコミュニケーションをとろう
異性ですから、男性社員はいつも以上に女性上司に配慮しなければいけません。
上司との心の距離を縮めておく必要があるのです。
コミュニケーションが普段から少ない男性社員が、いきなり報告の時だけやってきても女性上司は心を許してくれません。
二人の間には見えない壁があると思った方が良いのです。
さて、今回の女性上司対策のまとめですが、女性上司に対して重要なのは
『小まめなコミュニケーション』
コレに尽きます。
普段から雑談しながら上司と接触をし続けて、細かな経過を切れ目なく伝えておいた方が上司も安心します。
それと同時に、男性社員を“チームの仲間”と認識してくれて、お互いに仕事がやりやすくなるのです。
対策といっても、難しいことは何もありません。
要はやり方を知っているかどうか?
その違いだけなのです。