40代の悩み・生き方

思春期の転校は人格形成に大きく影響する/40代になって自分の性格を見つめ直した日

皆さんは子供の頃に転校したことはありますか?

転校は親の視点から考えても、なかなか手間のかかるイベントです。

引っ越しの手配から住所や転校の手続き、通学路も確認して…となかなか簡単には終わらせてくれません。

「子供が早く新しい学校に馴染めるように」

という思いで、忙しい仕事の合間をぬって行動する親御さんも大変です。

今回は私自身が子供だった頃の経験を振り返りながら、「転校」が子供の人格形成に与える影響を考えていきたいと思います。

 

転校が決まって泣きながら帰った日

ちなみに私は成人するまでに5回以上引っ越しをしています。

回数だけをみれば多いかもしれませんが、地元を大きく離れることはなくすべて県内での引っ越しでした。

転校する理由は父の転勤です。

父は少し変わっていて、安定を嫌がり自分から会社の上司に転勤を志願するような人でした。

そんな父のために、私は幼児期だけで3回も引っ越しを余儀なくされたのです。

今でもハッキリと覚えていますが、最初の引っ越しは幼稚園の年長の時でした。

幼稚園は変わりませんでしたが、新興住宅地の一戸建てに引っ越したのです。

そこは自然に恵まれた土地だったので、多くの木々や生き物とふれ合いながら楽しい小学生時代を過ごしました。

 

そして5年生の時にした引っ越しは、学区が変わり初めての転校となりました。

もうすぐで夏休みが終わる頃…というタイミングです。

一学期の最後に学校でお別れ会もしてもらって、クラス全員から手紙やプレゼントを貰いました。

「もう友達とは遊べないんだな…」

教室では泣くのを必死に我慢したものの、帰り道ではこらえきれず泣きながら家路についたのを覚えています。

 

人生の絶頂期からの転落/ダメージが深くて頑張れなくなった心

この5年生の時の転校は、仲の良い友達と別れる悲しみが強く印象に残っています。

子供でしたので“ストレス”という認識はなかったものの、子供の狭い世界で起こった大事件です。

生まれて初めて心の痛みを経験し、この世の終わりのような絶望感を感じていました。

この時の引っ越し先は、都心部でした。

いざ転校してみると、人生で初めての都会暮らしとなり、見る物聞く物すべてが新鮮で刺激的でした。

気付けば、転校による悲しい気持ちはどこかに飛んで行ってしまいました。

ここでの生活は、これまでの半生で一番満足の行く日々を過ごした時代です。

中学一年では放課後の部活を頑張った後で、近所の一流校を目指し進学塾に通いました。

まさに文武両道で、部活に勉強に全力を傾けていた時代です。

この頃は遊ぶ時間がなくて辛い日もありましたが、友達に恵まれ頑張ることができていました。

ところが…中一の3学期に突入した頃、母からまさかの転校を告げられました。

良い仲間に恵まれて、こんなに部活も勉強もうまくいっているのに?

一番大事な時期に!?嘘でしょ!?

あまりにもショックで、言葉になりません…当時は本当に信じられませんでした。

普通に考えればこの地に来たのも父の転勤だったので、いずれまた別の土地に引っ越すかもしれない…

そう考えるのは当然です。

どこかで、

「こんなに部活に勉強に頑張っているのだから、この地を離れるハズがない」

そう思っていたのかもしれません。

「転校するよ」という無情な言葉を聞いた時の心境は、今でも脳裏に焼き付いています。

転校後、「いじめに合う」とか「友達が出来ない」とかそうしたことを嫌がったわけではありません。

あまりにも転校前の環境が自分に合っていたので、新天地では

「また、最初からやり直しか…」

途方に暮れてしまいました。

子供でも目の前が真っ暗になる瞬間はあるのです。

この時の私は、どうにも頑張る気力がなくなってしまいました。

転校した学校では、勉強も部活も全て適当になってしまいました。

当然、学校での成績は右肩下がりです。

高校受験を迎えた頃には志望校を決めるのですが、転校前に目指していた上位校は目標にするのが恥ずかしいくらいの成績まで落ち込んでしまいました。

勉強していなかったので当たり前です。

それどころか学校を選べる成績ではなかったので、家から近所で学区では最低レベルの学校に行くことになりました。

 

結論:転校は子供への影響が大きい

前述の通り、転校の原因は父の気まぐれでした。

当時から父は不動産投資に一生懸命だったので、「物件が高く売れそう」とか、「安く手に入りそう」等のタイミングで引っ越しをしていました。

私が中学生という多感な時期に、親の都合で引っ越しを強制されたのです。

正直言って父親には、引っ越しによって生じる私の心の問題に向き合う意思は感じたことがありません。

人生で「たられば」はタブーだとは思いますが、もし、引っ越していなかったら私の人生はどうなっていたのでしょう?

《そのまま志望校に進学して、一流企業に就職していたかもしれない》

《高校で止まった身長も、その後も伸び続けたかもしれない》

そんな悲観的な考えをもたずにいられません。

当時から20年以上たった今でも、そんな感情が湧いてくるのです。

その後の転校のタイミングもまた大変です。

大学に入学した直後と、社会人になる直前のタイミングで再び引っ越しをしました。

引っ越しの理由は同じです。

過去の転校で受けた心の傷はトラウマになりましたので、二度と自分が傷つかないために今後も引っ越しする可能性があることを忘れないように気を付けました。

そうしないと頑張って手に入れたものを「転校」で手放すことになった時、またツラい思いをするからです。

「もう頑張るのは止めよう」

そう考えるようになりました。

 

《転校で受けた心の傷は簡単には癒えない》

私がそう感じるのは、自分の性格を考える時です。

私はよく妻から

「なんでそんなにひがみっぽいの?」

と言われることがあります。

言葉の捉え方や思考回路がひがみっぽいのだそうです。

言われるまでは考えたこともありませんでした。

このような私の性格が形成された要因は、小学校高学年から中学生にかけての2回の引っ越しだと確信しています。

かといって、いまさら自分の性格を父親のせいにする気もおきず、平穏な日常を送っています。

「子供の時の引っ越し」は人格形成における影響が大です。

子をもつ親御さんには、十分に子供さんの心の支えになって欲しいと強く願わずにはいられません。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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