車のタイヤを交換する際に整備士の方から「ホイールのバランスを調整しておきました」と言われたことはありませんか?
「バランスって何?」
「問題ないみたいだし、まぁ良っか」
と筆者のように無関心な方もおられると思いますが、車の安全面にも関わることですので車を所有されている方は知識として必要になってくるかと思います。
今回の記事では
・ホイールバランス調整とは何か?
・ホイールバランス調整をしないとどうなるのか?
・ホイールバランス調整をする時期
などを初心者向けに分かりやすくご説明していこうと思います。
ホイールバランス調整って何?しないとどうなるの?
タイヤの重心の位置を中心に合わせることを言います。
タイヤは摩耗するので走行するほど重さは均一でなくなり、一部分が重くなったり軽くなったりするのが普通です。
そうすると力の伝わり方も一定ではなくなって、車がまっすぐに走らなくなり運転中のハンドル操作に支障が出てきます。
特に高速道路では車体の振動やハンドル操作のブレが大きくなっていくので、事故を起こす恐怖感を感じます。
こうした安全性の面でも「バランス調整」が必要になるというワケです。
他には、バランスが狂うと片方のタイヤに負担がかかり過ぎるので、タイヤの劣化が進みやすくなるデメリットがあります。
またタイヤだけでなく、サスペンション等の足回りの部品にも負担がかかり消耗を早めることにも繋がりますので「見過ごし」はタブーですね。
ホイールバランスの作業内容
タイヤのバランスを取るためにやる作業ですが、ホイールの裏側に重りを貼るのが一般的です。
バランサーと呼ばれる専用の道具を使ってバランスを図り、軽い方に重りを貼って全体のバランスを一定にするのです。
これは4本のタイヤ全てやります。
今までタイヤのバランス調整は、専門業者に頼むケースが当たり前でした。
現在ではバランス調整のやり方が一般公開されているので、器具を購入して自分でバランス調整をやるユーザーも増えてきました。
一般的に手間がかかる作業と言えるのでまだ少数のようですが、「車が好きでなるべく自分でやりたい」人も当然おられると思います。
ホイールバランス調整の時期
一般的には、効率も考えて「タイヤ交換」の時期にするケースが多いと思います。
しかし『理想は半年ごと』と言われているので、雪の降らない地域はスタッドレスに交換する必要がないため特にバランス調整が疎かになりがちです。
そこで、「オイル交換」する際にバランス調整をするように意識しておくと忘れにくいかもしれませんね。
さらには、普段から走行中の「違和感」を大事にしましょう。
「車がまっすぐ走らない」感覚を感じた場合は、早めにバランスが狂っていないか最寄りの専門業者に見てもらうことをオススメします。
「少しの違和感」を見過ごしたために、後で大きな代償を払うことになったらつまらないですからね。
高速道路を走らなければ運転に大きな支障はないかもしれませんが、冬の凍った路面を走行する際はハンドル操作が普段の何倍もシビアになります。
僅かなハンドル操作の過ちで人身事故を起こす可能性も考えると、4本で数千円の工賃を「もったいない」なんて言えませんね。
おわりに
今回はホイールバランス調整についての記事でした。
車を所有している方は「自分の車が安全に走る状態」なのか、普段から知っておく必要があります。
何かあったら専門業者に見てもらうことは大事ですが、普段どのような道を走ってどのような運転をしているかは所有者しか分かりません。
そのため、自分の車の状態を目視や運転時の違和感で感じ取ることがとっても重要になります。
普段から小まめなメンテナンスを心掛けて安全に気持ち良く運転したいものですね。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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