囲碁で使う碁石についてのお話です。
ご存じの通り、碁石には「黒」と「白」があります。
実は黒い碁石と白い碁石では大きさが違うのをご存じでしょうか?
比べると黒い碁石の方が0.3ミリ大きいのだそうです。
もちろん、それにはちゃんとした理由があります。
白は別名「膨張色」とも呼ばれる通り、実際の大きさよりも大きく見える色です。
反対に黒は「収縮色」とも呼ばれる通り、細く小さく見える色なのです。
そのため見た目で同じ大きさに見えるように、黒い碁石を大きめに作って調整しているというワケです。
服を選ぶ際に
「細く見られたい場合は、白い洋服よりも黒い方を着た方が痩せて見える」
と言っている人を見かけたことはありませんか?
それもこうした理由だったのです。
囲碁が始まったのは数千年前とも言われていて、その発症は中国という説が今のところ有力のようです。
そんなに大昔から多くの人に親しまれていたなんて知りませんでした。
ちなみに囲碁は将棋と比べると、どうしてもマイナーな印象があります。
実際の競技者人口でもその差は歴然です。
テレビで話題になるのも羽生善治さんや期待の若手である藤井さんなど、やはり将棋界の方に分がある感じがします。
囲碁は将棋と比べるとルールが難しそうなイメージがあったりして、少しとっつきにくい印象なのかもしれません。
実際はルールも簡単で分かりやすいそうなのですが、勝負の様子をテレビで見ても”どっちが優勢なのか?”戦局が分かりにくい気がします。
それもただの”食わず嫌い”で、いざやってみたら楽しさにハマってしまうのかもしれません。
確かに囲碁がつまらないゲームだったら、とっくの昔に廃れているハズですよね。
囲碁は年齢や性別に関係なく、また国籍が違って言葉が分からなくても相手と一緒に楽しめるゲームの1つであることに変わりはないようです。
相手と共通点が見付かれば人と仲良くなるのも早いですし、交友関係は無限に拡がっていきます。
『人種や年齢、性別に関係ない…』
なんて聞くと、囲碁は上手に生かせば世界と繋がるパスポートみたいな存在になれるのかもしれません。