10/13の試合で日本代表がプールAを1位通過して、念願のベスト8進出を決めました!
それにより、決勝トーナメントの相手はプールBを2位で通過した『南アフリカ』になります。
南アフリカ戦というと、思い出すのは4年前のW杯初戦で『ブライトンの奇跡』と言われた日本の勝利に終った対戦です。
今大会が始まる直前に、テストマッチで日本と南アフリカの対戦がありました。
日本が4年目と比べて地力をつけていることもあり、好勝負を期待した大方のファンの予想を裏切り南アフリカの圧勝に終わりました。
そしてまた、決勝トーナメントという場で因縁の対戦が再び繰り広げられる訳です。
両チームの戦力の比較と、お互いのこれまでの試合の戦いぶりをみて10/20の試合の展開を予想してみたいと思います。
目次
日本VS南アフリカ戦「今回も日本は劣勢?」
日本のここまでの強豪相手との戦いぶりを見る限り、一戦ごとに力をつけているので
「また勝ってくれるのではないか?」
と期待している人が多いことでしょう。
現時点では南アフリカ戦の先発メンバーはまだわかりません。
予選プールと異なり、今度は「1度でも負けたら終わり」のトーナメント形式です。
両チームともベストに近い布陣で挑むのは間違いないでしょう。
日本VS南アフリカ戦の見所は「テクニカルなフォワード」VS「重量フォワード」の対決!
南アフリカはプールBで事実上の決勝かと言われた『ニュージーランド戦』もほぼテストマッチのメンバーで戦いました。
120キロクラスを多く揃える重量フォワードは日本にとっても脅威でしかなく、突進力は最大級に警戒しなければなりません。
とはいえ、日本のスクラムの強さも何度も証明されているので、ファーストスクラムがどれだけ対抗できるか見ものですね。
日本のフォワードの強みは、重量だけでは語れないテクニカルな部分なので良い勝負になるはずです。
特に両チーム最前列の攻防は試合の優劣に大きく影響すると思われ、重要なポイントの一つです。
スコットランド戦でやや精度が乱れたラインアウトは日本は修正をする必要がありますね。
強豪チーム相手に互角に戦うためにはそういったセットプレーに関するミスは致命傷になりかねません。
ロシア、アイルランド、サモアとは互角以上にできたのですから、本来の力を出せればフォワードの重量差は補えると見ます。
日本VS南アフリカの見所はウイング松島&福岡VSマピンピ&コルビの対決!
フォワードが互角なら当然バックス勝負。
おそらく次の戦いではそれが顕著に出るような予感がします。
力で圧倒するイメージが強い南アフリカですが、テストマッチの結果から見ると実はトライを取られたのはほとんどがウィングです。
もちろん、強いフォワードのプレッシャーがあってこそですが最後の最後はマピンピ選手とコルビ選手にしてやられた格好です。
この2人にトライを5つ決められて7ー41という結果でした。
この試合の反省をどう生かすのか?これまで以上に日本のディフェンスが鍵になります。
特にコルビ選手は今大会最高のウィングではないかと思うほどの高い能力を持ちます。
とにかく動きが俊敏で、170㎝と小柄ながら当たりにも強く、そして驚異の運動量、ディフェンスでも驚くようなところから飛んできます。
個人的には彼のプレーは一つの楽しみですが、日本戦だけは彼を好きにやらせない守備が必要ですね。
となると最大の見どころはマピンピ&コルビVS松島&福岡のウィング対決!
ってことになるのでしょう。
もう一つの試合のキーポイントは田村選手のキック
もう一つ、試合のキーポイントを上げるとすると田村選手のキックです。
南アフリカとのテストマッチでは、日本はトライを狙うためにPGをほとんど狙っていませんでした。
しかし今回は相手のペナルティで積極的にキックを狙うでしょうから、その得点も加算できるハズです。
日本は南アフリカに勝てるか?
果たして「テストマッチの点差は縮まるのか?」「逆転は可能なのか?」という点が気になりますね。
私は十分に勝機はあると思っています。
南アフリカが100%力を発揮すればそう簡単に崩せませんが、でもどんなチームでも隙はあります。
テストマッチでは確かに日本が圧倒されました。
しかし、ここで前述したテストマッチを振り返ります。
ある程度力のあるチーム同士のテストマッチの場合、あまり手を抜かないのがラグビーの特性です。
実際に9/6のテストマッチでは、南アフリカはかなり本気度が高かった印象があります。
ほぼベストなメンバーで挑んできました。
対する日本代表ですが、まず堀江選手と姫野選手がいませんでした。
この2人が戻った今なら、戦力が間違いなく上がるのはその貢献度を見れば明らかです。
作戦上の選択肢も増えますし、堀江選手の繋ぎと姫野選手の力技はプールA1位通過の原動力になりました。
更に、同じ試合で負傷退場してから本調子でなかった福岡選手も戻ってきました。
スコットランド戦で先発メンバーだった事を見ると、どうやら完全復活と言っていいですね。
あとは脇腹を痛めて欠場しているマフィー選手がどうなるか?
マフィー選手の突進力は日本の大きな武器です。
しかしたとえ出場できなくとも、マフィー選手の抜けた穴は他の選手でもカバーできています。
リーチ選手、ラブスカフニ選手でフランカーが固定できている今なら姫野No.8で問題はなさそうです。
あとは誰を先発で誰を控えに回すか?
今の日本代表は一戦ごとに層が厚くなっているのが感じられますし、交代によってうまく試合のメリハリができています。
選手交代する度に戦力が落ちるケースもありますが、全選手がハードワークをこなし選手間のコミュニケーションもとれている日本の場合はむしろ強みにさえなっています。
ベテラン田中史朗選手のように途中から参加する選手のプレーで試合展開が日本に傾いたシーンもありましたからね。
お互いの得点ですが、アイルランド戦と同じように20点が勝負の分かれ目となる気がします。
ディフェンスがしっかり機能して、20点くらいに抑えられるならば緊迫した面白い試合になります。
4年前の試合ほど点は入らないと見ていますが、それは今大会の両チームのディフェンスがさらに強くなっているからです。
試合の結果はどちらに転んでも、お互い持てる力を出し切ったら手に汗握る熱戦になるのは間違いありません。
試合当日まで全選手が最高のコンディションに調整できることを願います。
10/20の試合は世界最高水準のぶつかり合いが見れるハズなので、今からワクワクしています。
NHKは、日本代表がベスト8進出を決めたラグビーW杯2019の20日に行われる準々決勝の日本対南アフリカ戦を総合テレビで生中継すると発表しました。https://t.co/IAmh5bR62L
— 毎日新聞 (@mainichi) October 14, 2019