私は40代の男性です。
今の妻と結婚して5年目の頃でした。
ふとした切っ掛けで妻の借金に気付いたのです。
債権者は消費者金融でしたが、キャッシングという形で多額の借金をしていたのです。
驚いて妻に問いただしたのですが、私に内緒で借りていたことを謝りながらも、”自分で計画を立てて返済している”とのことでした。
予想外に妻が冷静に答えたので「きちんと返せるなら別に構わない」と伝えて、その場はそれ以上は追求しませんでした。
妻が借金をしていたことには驚いたモノの、ごまかすような態度をせずに正直に打ち明けてくれたのは安心しました。
その後、「どのようなことにお金を使っていたのか?」ちゃんと話してくれたのです。
かくいう私も妻に偉そうなことを言える立場ではありません。
親に内緒でお金を借りてて、その時は親が立て替えてくれたのです。
自分の返済能力を超えて借金を背負ってしまった罪悪感から、「自分1人で何とかしよう」という気持ちで過ごしていたのを思い出します。
借金があっても、夫婦なのだから隠さなくても堂々とすればいいと思いました。
妻は私に余計な心配をさせないように、気を使って借金をしたことを隠していたようです。
私は自分自身の経験を妻に話して、深刻に考えなくて良いことを伝えました。
元々、夫婦仲は良い方なので、お互いにバレて信頼関係が強まったと思います。
借金自体は良くない事かもしれませんが、普段から家事に仕事に奮闘してくれている妻への感謝の気持ちはこれくらいで揺らぎません。
借金が多重債務になると支払い能力を超えて返せなくなります。
私自身も経験があるために、慎重に考えて無理のない返済計画を立てるように伝えました。
『借金』は夫婦の仲を悪くする要因にもなりやすいですが、かといってバレた後で相手を責めるような態度をとってしまうと、余計に苦しめてしまいます。
私は借金を経験していたため、妻の借金が発覚しても冷静に話し合うことができました。
自分にそのような経験がないと、ショックのあまり妻を大声で叱ったかもしれません。
二人で今後のことを話し合いましたが、妻は私にバレた事で逆にホッとしたようです。
私に隠し事をしていること、それが借金であることで妻は相当苦しかったと思います。
このことがきっかけで夫婦の仲はさらに良くなった印象です。
妻もその後は滞納をせずに計画的にお金を使っているため安心しました。
生活面の変化は何も変わったことがなく、妻は私に気遣ってキャッシングをしてくれていると思っています。
借金を安易に考えると金銭感覚を麻痺して使いすぎてしまうものですが、妻は責任を持って利用しているため任せています。
妻が借金をしていることは普段の様子から想像できませんでした。
自分の想定外のことが起きているだけに、これ以上現状を悪化させないように妻にかける言葉には細心の注意を払いました。
夫婦仲はどのように話し合うかが重要で、現在では金銭的なトラブルを起こしていないためホッとしています。