今の若い世代は、10代の頃から「ブラック企業」「パワハラ」といった言葉を耳にしています。
これは一昔前の世代が「ブラック企業」の概念もはっきり理解していなかった時の状況とは大きな違いです。
若い人たちが社会人になる前から“パワハラ”に関心を持ち、その気になれば色んな対処法を調べることができる環境にあるのです。
それでもなお、ブラック企業に入社してしまい「パワハラ上司」の攻撃で神経をすり減らしている若者が後をたちません。
個人ではどうにもならない事情もあるでしょう。
国内は長く続くデフレ不況にあり、昨年の消費増税に加えてこの新型コロナですから、就職するにはかなり過酷な状況です。
求人が減って選択の機会が少なくなれば、どうしても雇用する側が強い立場になりやすいのです。
『就職氷河期』や『失われた20年』を経験した筆者(40代半ば)でも、若者の苦労を考えると思わず胸が苦しくなります。
そこで今回は、会社で過酷な環境に置かれ苦労している若い方に向けて、少しでも気持ちが楽になるお話をしたいと思います。
職場で大きなストレスになっているのは『人間関係』
今、多くの若者がストレスを感じている大きな問題は何と言っても職場の【人間関係】です。
個人差はあるにしろ、「辛い仕事」よりも「辛い人間関係」の方が100倍苦しいのです。
思えば学生時代は苦手な人間がいても意識的に距離をとったりして、やり過ごすことができました。
しかし、給与という報酬を得るために働くプロになると、そこから簡単に逃げるわけにもいかないのです。
もちろん、どうしても無理な時は逃げましょう。
「あと1年」なんて言って頑張る必要はありません。
そこは、転職をこれまで5回経験した筆者が力を込めて伝えたいことです。
その一方で
「もし人間関係が楽になるやり方があればやってみたい」
という方は、少しだけ頑張ってみましょう。
簡単な対策をご紹介します。
「人間関係が辛い」理由は上司
まず「人間関係が辛い」と感じるケースのほとんどが、自分の上司が原因になっています。
筆者の周りでも、上司との関係に苦労している方の多いこと多いこと…。
本当に大きな悩みの種になっています。
筆者も経験がありますが
・上司に怒られる夢を度々見る。
・上司の顔を思い出すだけで腹痛や吐き気が襲ってくる。
こんな生活を続けていたら誰でも心と体を壊してしまいます。
上記の症状が既に出てしまっている人には、個人的には転職を1つの手段としてオススメします。
嫌味な上司がいてあなたは対峙するだけで消耗してしまってませんか?
そんな上司とは、まともに取り合っていたら心がもちません。
まず、上司に期待することは止めましょう。
「俺の期待に応えてみせろ!」
「お前の本気はそんなものか!?」
そう言われても聞く耳をもってはいけません。
『一生懸命に頑張って認めてもらおう』
そう考えるのは自由ですが、どこまでやったら認めてくれるのか?
その基準が曖昧なら、無駄な努力に終わります。
上司の人間性が疑わしい場合は、“使い捨ての駒”にされるリスクが大きくなって、あなたの貴重な時間を失います。
「上司には期待しない」
現状を打開するのを人任せにすると、自分の“問題処理能力”も鍛えることができません。
今うまく問題が解決できたとしても、新たな問題が発生した時に次もうまくいくとは限らないのです。
上司の嫌味を受け流すテクニックを身につける
誰にでもできる『上司の嫌味を受け流すテクニック』があります。
これは再現性が高いやり方なので、身につけておいて損はありません。
まず、嫌味を受け流すには平常心が大事になるので、心にある程度の余裕がなければできません。
そして心に余裕をもつには、相手よりも精神的に優位になる必要があります。
いきなり、会社で“上司よりも実績を作れ”と言っているワケではありません。
【相手もただの人間だと認識する】
ことが大事なのです。
そのためにまず、あなたに嫌味を言う上司がどんな人物か?お教えしましょう。
ズバリ
『教養がなく家庭もうまくいかずストレスのはけ口を探している人』
それがあなたに嫌味を言っている人間の本当の姿です。
さらに言えば、給与の発生する会社組織の環境で自分を高めることもせず、他人を敬うこともできず精神レベルが低くて暇な人間です。
かなり辛辣な言い方ですが、会社のポジションを利用してあなたに嫌味を言う人間なんて、しょせんはそんな程度の人間なのです。
自分より年上でいくら会社で実績を上げていようが、そんな相手を尊敬する必要などありません。
相手は嫌味を言うことであなたに余計なプレッシャーをかけて、仕事の生産性を下げていることに気付かないほど能力がないのです。
嫌味な上司は、若くて経験の浅い社員くらいにしか威張れない可哀想な人間と思いましょう。
自分より弱い立場の人間にマウントをとって、他人を見下したいだけのつまらない人間です。
「嫌味を言ってくる上司なんて、その程度の人間なんだ」
そう思うことで、心に少し余裕が生まれます。
心に余裕が生まれることで視野が拡がり、あなたがもっている能力を最大限に発揮しあらゆる問題に対しても対処がしやすくなるのです。
『嫌味な上司』をキャラクター化して優位に立つ
相手を等身大より大きな存在と考えてはいけません。
『絶対に自分が叶わない大きな存在』
そう考えた途端に、あなたの心が屈服して相手に支配されてしまいます。
しょせん会社といっても、やっていることは子供の喧嘩と変わらない「マウントの奪い合い」なのです。
特に自分も上司も男性同士なら、その傾向が顕著に出るハズです。
ここまで理解できれば、半分以上は対策ができたようなものです。
あとは嫌味な上司をキャラクター化してやりましょう。
「気が小さい小人」
「大声を出して威嚇するウシガエル」
「図体だけシュレック」
などなど、あなたのネーミングセンスが試されます笑
相手の外見や性格を見てキャラクター化させることは、ユーモアのセンスを磨きますので必要以上に鬱っぽくならないという利点もあります。
それが心の余裕にも繋がります。
同時に、相手に対しては憎たらしいけど恨む気持ちまではいきませんので、健全な心のままで過ごすことができます。
相手を恨んでも良い事はありませんからね。
「相手のことを見下すようで嫌だ」
と真面目な方は思うかもしれませんが、心の中で想像するだけですから罪にはなりません。
人間って、そういう風にして心のバランスを取っていくものなのです。
ちなみに筆者が過去、嫌味な上司につけたニックネームが
“悪知恵の働くキツネ”
“自分が1番の腹タヌキ”
です(笑)
今回の記事が何かのお役に立てたなら、こんなに嬉しいことはありません。