昔、小さい頃に学校で同級生たちと鶴を折ったり、家で両親に教えてもらいながら楽しく折った思い出はありませんか?
折り紙の良い所は、様々な物をたった1枚の紙で表現できることにあります。
他にも折り紙をするメリットをいくつか整理してみましたので、簡単にご紹介させて頂きます。
子供の成長に不可欠な要素が折り紙で学べる
折り紙をしたことのある方ならお分かりでしょうが、簡単に折れる物から大人が何度挑戦しても上手くできないものまで折り紙の難易度は様々ですよね。
難易度の高めの物を折る際は、最初のうちは失敗の連続だと思います。
上手にできなくて悔しさをあらわにする子供の顔が浮かびますね。
しかしそんな状況だからこそ、子供たちの脳は大きな成長をする余地があるのです。
何度も失敗を重ねながらチャレンジすることで、諦めない気持ちや根気が身につきます。
さらに苦労しながら完成させた時の達成感を味わうことで、小さな成功体験を獲得できます。
“昨日できなかった事が今日はできた”
これは紛れもなく自分が成長した証なのです。
日本人は「自分に自信を持てない人が多い」と言われていますが、原点に戻って、折り紙を完成させる喜びを体感してみたら良いかもしれませんね。
きっとささやかで確実な満足感を感じれるのではないでしょうか?
認知症予防の現場でも活用されている折り紙
指先は脳に与える影響の大きさから《第二の脳》とも呼ばれているほど、指先には体の末梢神経が集中しています。
そして、指先を頻繁に細かく動かす折り紙は、この抹消神経の働きを活性化させる効果があるのです。
高齢者施設の現場では歩行機能に大きく関わる下半身のリハビリだけではなく、認知症予防という観点から脳へのアプローチも重要視されています。
《動かさないと衰えるのは体も脳も同じ》
というワケです。
「認知症予防」にも有効であることから、高齢者施設では9割以上の割合で折り紙が長く取り入れられているのです。
折り紙で集中力を高める
また、頭をリフレッシュさせたい時や集中力を高めたい時に、折り紙を意図的に行うことがあります。
たとえば、資格の勉強やレポートなど脳の容量をたくさん使う作業の前に折り紙をするのです。
折る種類にはこだわらず『鶴』でも『兜』でも、その時の気分次第で選ぶと良いでしょう。
これらの作業前に折り紙をすることで、眠っていた脳が動いてくる感覚が分かるハズです。
イメージとしては、真冬の極寒の中で、自動車の暖機運転をするような感じでしょうか。
このやり方を定着させれば、脳を使うようなあらゆる作業の効率化が図れることでしょう。
折り紙のもつ可能性
最近は、折り紙にフォーカスした記事や動画を目にするようになりました。
手先が器用で折り紙が得意な人は、信じられないような指さばきで繊細な作品を作ったりします。
まさにアートの世界です。
他にも”手軽にできる脳トレ“として、改めて注目されるようになってきています。
同じ脳トレでも、スマホのゲームのように液晶を見過ぎて目が疲れる心配もほぼありません。
小さな画面を数人でのぞき込む不便もなく、同じ空間で皆で楽しめるのが折り紙なのです。
さて、ここまで簡単に折り紙の魅力をお伝えさせて頂きました。
折り紙の歴史は古く、今の形になったのは江戸時代(1700年)と言われています。
今では、日本だけに留まらず日本の伝統的な文化として『ORIGAMI』という言葉が万国共通語となりました。
私たちはもっと自分たちの文化に自信と誇りを持って良いのかもしれませんね。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。