「年末年始はやっぱり南国でしょ、ニューカレドニアかな?」
「あっニューヨークもちょっと寒いけど外せない」
「でもせっかくだから裏のイタリアンじゃなくて本場イタリアのピザを食べに行くか、本当迷っちゃう~」
こんな妄想してる場合じゃありません。
パートの私はその間収入ゼロなのです。
お金がない長丁場、3食家族はご飯を食べます。
そうだよ、お正月が入るよ、おせち料理があったよ。
このピンチ家族全員でどうすれば楽しく過ごせるか?
苦難を乗り越え見事ハワイへ家族旅行に。
去年の我が家のリアルな体験談をご紹介します。
去年は旦那が病気で仕事を長期休んだりして、我が家の家計は本当に火の車でした。
そしてやってきた年末年始の長期休暇。
実家の帰省は今年はごめんなさいで、ず~と家族4人で家で過ごすわけですが、その光熱費や食費だけで家計は赤字というどん底でした。
それでも、私たち家族には『一日でいいからハワイに行く』という目標がありました。
ちなみに常磐のですが…。
そこでマイナス収支を救済すべく私が思いついたのは年末年始、まさかの『本業が休みの時に働く』という荒業でした。
旦那の会社と私のパートは28日までなので、12月29日から1月3日までが休みになります。
このうちの5日間を、「お金を増やすことに有効利用しちゃおう!」とプラスに考えることにしました。
旦那は「飲み会とかで忙しい」とかで断られたので、私一人です。
ハワイには連れて行けないかも…と少し不安に思っていましたが、『最終日1月3日のハワイ』がとにかく目標でした。
私は手っ取り早く、日雇いの『倉庫でのラベル張り』の仕事にトライしました。
ところが1日やっただけで、次の日には腰が痛くて「とてもじゃないけど続けられない」という状態になってしまいました。
昨日は1日働いて9000円位もらったので
「これを5日続ければ何とかハワイに行けるかも」
と一本の光が刺し込んと思った矢先だったのに…。
「終わった」と思いました。
旦那は近所の付き合いにせっせと出向いてるのでいません。
小学校高学年と中学生の息子たちは朝から勝手に友達と出かけていません。
「あーどうしよお金がない」もう完全に追い詰められていました。
私は腰痛に耐えながらプチ大掃除を済ませゴミ捨てに行くと、下の階の子どもの同級生のママにバッタリ。
これからカーシェアリングする車を探して帰省するというのです。
「カーシェアリング?」
初めて聴いた言葉なので、暇だったし詳しく教えてもらいました。
カーシェアリングは「車を使わない人」から「使いたい人」が借りるというシステムです。
アプリで車を貸したい人とやりとりをして、車を貸してもらうのだそうです。
費用は1日10000円ということでした。
「えっ!ちょっとまってー」と心の声が、そしてまたあの光がもっともっと明るく差し込んできました。
「うちのを使っても大丈夫だよ。うちは1000円安くて9000円で構わないよ」
と口から出てしまいました。
このマンションの駐車場で引き渡せるし知り合いだから、こっちも安心だしということで取引成立です。
2日に帰って来たいというから願ったりかなったりでした。
大晦日は年越しそば、お正月は手づくりのおせち料理で新年を迎えました。
そして1月3日無事お土産と一緒に返って来た車で、常磐道へ一路ハワイに向かったのです。
究極の貧乏を乗り越え、家族でハワイに行けた奇跡!
あのままラベル張りで同じお金を得ていたら、体はボロボロで年始の始業になっていたと思うと「本当に神様ありがとう」ですね。
しかし、『カーシェアリング』は便利ですね。
「情報を知っている人」と、私のように「情報に疎い人」の差がますます開いていく気がしました。
でもまあ、おかげで私たち家族は助かりましたけどね!