数年前に話題になった『月曜断食ダイエット』をご存じでしょうか?
ダイエットだけでなく、体が健康になって美容にも効果があると言われた注目のダイエット方法です。
今回の記事では、その『月曜断食ダイエット』を馴染みのない方にも分かりやすくご紹介したいと思います。
目次
なぜ現代人に「断食」が必要なのか?
まずこのダイエット法をご紹介する前に、「断食」についてご説明したいと思います。
簡単に言えば言葉の通り「何も食べないこと」です。
分かりやすいですね。
そして皆さん
「1日3食が当たり前」
と思い込んでませんか?
なぜ1日3回食べるのでしょう?
《1日3食の理由は?》
・2食ではお腹が減るから
・日中、仕事で1食しか食べれないから
・昔からの習慣だから
・家族も3食だから
色々な意見があると思いますが、一番の理由は
「食事は1日3回食べるもの」
という思い込みではないでしょうか?
元来、日本人は農耕民族と言われています。
昔のように1日中ずっと体を動かし続ける体力仕事だったら、しっかり食べなければ体力がもたなかったと思います。
一方で、現代でも同じような生活をしている人はむしろ少数です。
仕事がデスクワークなら極端に言えば使うのは指先だけで済みますし、会社までの通勤もカバン1つ持って車や電車で済んじゃいます。
日常生活で使う体力が昔より大幅に減ったことで、「運動不足」になりジムに通うなんて昔の人が聞いたら驚くことでしょう。
さらに食事面で言うなら、現代人は食べる物に不自由していません。
餓死する確率は昔よりも著しく低く、ファーストフードのように安くてボリューム感のある食べ物も大量に出回っている状況です。
つまり、昔ほど体力を使わなくなった反面、食べる物が大量にあって「過食」傾向にあるということです。
もっとハッキリ言うと、現代人は「食べ過ぎ」なのです。
1日3回も食事して間食もしてお酒やジュースまで飲んでいれば、常に胃腸の中は消化を続けているので休む暇がありません。
この「消化」はとってもエネルギーを使う活動なんです。
体内エネルギーの実に約4割が「消化」に使われていることを考えると、大きな負担になっているのです。
人間の体は他にも「修復」や「回復」といった大事な活動があるのに、現代人は十分なエネルギ-を回すことができていないのです。
だから新陳代謝が悪くなって太りやすくなったり、体内に病原菌が入ってきてもやっつけることができず病気になりやすくなるのです。
花粉症やアトピー性皮膚炎が「現代病」と言われるほど増加したのも、現代人が食べ過ぎて消化にエネルギーを使いすぎるため発症させてしまうのです。
そのため断食することで「食べない日」を設け、消化以外の活動にも体内エネルギーを向けるということが「断食」本来の目的となります。
『月曜断食ダイエット』のやり方
そもそも『月曜断食』とは鍼灸師の関口さんが提唱したものです。
やり方は難しくありません。
次の通りです。
《月曜断食ダイエットのやり方》
月曜・・何も食べない(不食)
火~金曜・・・控えめな健康食(=良食)朝は果物とヨーグルト、昼はおかずのみ、夜はスープやサラダ。アルコールは可。
土日・・好きな物を食べる(アルコール可)
どの日でも共通することは、水は毎日1.5~2リットル飲むことです。
月曜日以外には食事が摂れますが、摂取量はこぶし2つ分の量とされています。
その他にもいくつかルールがあります。
《月曜断食ダイエットのその他のルール》
・水は毎日1.5~2リットル飲む。
・0:00前に就寝する。
・カフェインを避ける(食欲の促進に繋がる)。
・炭酸水は止める(胃の膨張に繋がる)。
ダイエット期間中は頭痛やふらつきが出る方もいるので、コーヒーなどのカフェインは摂らずに水を飲むようにします。
水ばかりでストレスを感じたり、何となく体の調子が悪く感じた時はスポーツドリンクを数口飲むと効果的です。
月曜断食ダイエットのメリット
『月曜断食ダイエット』の大きなメリットは体質が根本から改善するすることです。
体質が改善することで、次のようなメリットを実感するようになります。
《月曜断食ダイエットのメリット》
・代謝がよくなって脂肪を燃焼しやすい体になる。
・免疫力が上がって病気になりにくい体になる。
・美容効果がある(肌つやが良くなる)。
・1回の食事が今まで以上に美味しく感じる。
他に多くの成功者が口にすることとして、《食事にかけていたお金や時間が節約できる》というコメントが多く聞かれます。
考えてみれば当然で、月曜日は3食の時間が丸々他の時間にあてられるし、他の曜日も手の込んだ料理を作らなくて良いのでかなりの時間が節約できます。
月曜断食ダイエットは辛いから脱落者が続出!?
『月曜断食ダイエット』は人によっては、普段の食事摂取量の1/3以下になってしまうケースもあります。
「食べるのが大好き!」
と言う方にとっては好きに食べれないストレスに耐えられなくなって、効果が出る前に諦めてしまうケースも多いです。
そういう方は決まって
「食べたい欲求をコントロールできるほど意思が強いなら、ダイエットなんてしてない」
と言われます。
食べたい欲求を我慢し過ぎた結果、ダイエットを止めた後でタガが外れたようにたくさん食べてしまいます。
そうなると…リバウンドですね。
短い時間だろうと、本人からすればせっかく食べるのを我慢したのに、ダイエットする前よりも体重が増えてしまうなんて泣くに泣けません。
また、始める前から少食で体力がない人が『月曜断食ダイエット』を始めるのはオススメできません。
さらに体力がなくなって免疫力も低下、風邪も引きやすくなったなんて事もあり得るので、自分の体質やコンディションを理解した上でチャレンジするか決めましょう。
月曜断食ダイエットを続ける【コツ】
一部で「辛い」と言われている『月曜断食ダイエット』ですが、続けるにはコツがあります。
1日の体重の増減に一喜一憂しない(長期的には必ず痩せていく!)
ルールをしっかり守って順調に経過していても、最初からず~っと体重が落ち続けるわけではありません。
体重が変化しない「停滞期」もあれば、前日よりも体重が増えていることも当たり前にあります。
そんな時は「こんなに我慢してるのに痩せないの!?」
と目先の体重に振り回されることなく冷静に考えましょう。
今朝1~2㎏増量していても、1ヶ月後、2ヶ月後にもっと痩せていれば問題ないのです。
成功した自分をはっきりとイメージする
他のダイエット方法にも言えることですが「痩せた自分」をはっきりイメージできれば、「いま食べれていないストレス」に勝つことができます。
決め手は想像力とちょっとの工夫です。
「自分はなぜ痩せたいのか?」
・痩せて何をしたいのか?
・痩せて何者になりたいのか?
・痩せて何を手に入れたいのか?
現代風に言うなら「マインドセット」とも言うのでしょうか。
強い目的意識があればダイエットも乗り越えられると思います。
イメージを具象化するとしたら、
・昔痩せていた頃の自分の写真を飾る。
・憧れているモデルの写真を飾る。
・成功時には自分用の「ご褒美」を決めておく。
これらを実行することで、モチベーションが保ちやすくなります。
ズルした自分を少し「大目に見る」
『月曜断食ダイエット』を成功させるためには、ルールを守ることが基本になりますが
「少しくらいズルしても仕方がない」
という位の心の余裕も、ダイエットを成功させるためには必要です。
「最後まで完璧にやり切ろう!」
と考えて実行できる人はかなり意思が強い人ですが、実際のところ多くの人はそこまで強くありません。
最初のハードルを下げて、丸1日でなく1~2食の断食から始めてみるのも良いと思います。
多少は自分なりにアレンジしながら
「とりあえず1ヶ月完走する」ことを目標にしてみましょう。
月曜断食ダイエットに成功した人たちの声(痩せるだけじゃない)
『月曜断食ダイエット』に成功した人たちの声を集めてみました。
・食費が浮いた。
・肌のブツブツがなくなった(美肌)
・朝の目覚めが良い(快眠)
・胃腸の調子が良くなって便秘が治った。
・精神的に安定して気持ちが前向きになった。
・体温が上がった
肝心のダイエット効果が高いのは言うまでもありません。
今までどんなダイエット方法を試しても必ずリバウンドしていたような人が、自分でも驚くほど痩せてしかもリバウンドが少ないダイエット方法です。
さらに新陳代謝が落ちている40代後半の人でも、体質自体が変わるのでみるみる痩せていきます。
何㎏痩せるのかは人それぞれですが、1ヶ月3~7㎏のダイエットは当たり前といった印象です。
特に「短期間で痩せたい人」にはオススメの即効性のあるダイエット方法です。
「自分は意思が弱いから無理~」
と思っている方は、以前、雑誌などで取り上げられて「断食道場」として話題になった『リフレッシュの森』に参加してみるのも手です。
都会の喧噪から離れて自然に癒やされながら、同じ目的をもった人たちと心身の鍛練をしてみるのはどうでしょうか?
体験者の口コミでも概ね良い評判のようでした。
1泊体験してみたら身体の感覚が研ぎ澄まされて「味覚が鋭敏になった」と言う方もいるようです。
普段と違う環境に身を置くことで、今後のダイエットや体調管理に良い影響を与える気付きが見付かるかもしれませんね。
「合わない人」は他のダイエット方法を試そう
『月曜断食ダイエット』が合わない人もいると思います。
ここ数年で有名になったダイエット方法ですが、多くの成功体験を目や耳にする反面、無理をして体調を崩す方もいます。
体力が落ちた人もいれば、集中力が無くなって仕事のパフォーマンスが低下した人もいます。
基本的にヨーグルトや野菜を推奨してるので、それらが苦手な人が食事をする度にストレスを感じてしまうのも良くありません。
「自分は向いていない」
と判断できるのは自分だけです。
健康被害が出ていなくても、「こんなに辛くて自分が可哀想だ」と思ったら中止するべきだと思います。
「楽ではないけど、まぁできそうかな?」
くらいの方が挑戦する方が良いと思います。
『月曜断食ダイエット』に関心をもたれた方は、自分の体の声を聴きながら慎重にやりましょう。
『食事を抜く』
という言い回しは、耳にするだけでも「キツいダイエット」と思ってしまいます。
この『月曜断食ダイエット』は断食=食事を「抜く」印象が強いですが、元々の発想は
「胃腸を休めて他のパフォーマンスを上げる」
という考えが元になっています。
このダイエット方法の根本的な概念を理解し忘れないことで、半分はダイエットに成功したようなものです。
まずは1ヶ月継続するのを目指してましょう。
初めはキツいかもしれませんが、この1ヶ月を頑張ることで自分の望む人生がひらけるかもしれません。