私は40代女性です。
私は夫と年齢が近いせいもあってよく夫婦喧嘩をします。
結婚して10年以上になりますが、数え切れないほど多くの喧嘩をしています。
不思議なことに、これだけ喧嘩をしているのに離婚を考えたことは1度もありません。
同年代の友人と話していると、夫婦喧嘩をした時に離婚を考えたという話をよく聞きます。
実際、
「そんなに何度も喧嘩をして、よく離婚を考えないね?」
と友人達から言われます。
何度か聞かれるうちに自分でも
“何で私は離婚を考えないのか?”
と自分なりに理由を探してみましたが、あっけなく判明しました。
夫は優しいのです。
普段から”何でも言う通りにしてくれる”優しさではなく、私が本当に困っている時に見せる圧倒的な優しさです。
ある出来事でそれが判明して、私は「一生この人と生きて行きたい」と思いました。
その時のエピソードを1つご紹介したいと思います。
世の中の既婚男性に役立つ情報になれば嬉しいです。
突然、やってきたギックリ腰で1歩も動けなくなった妻
私はこれまで何度もギックリ腰になって、ひどく辛い思いをしてきました。
中でも今年に入ってすぐ発症したギックリ腰は、過去もっとも重度で深刻な痛みでした。
少しでも動くと激痛が走るような状態になってしまい、恐怖感もありその場から一歩も動くことが出来なくなりました。
私はすぐ事の重大さに気付いて、夫に助けを呼ぼうと携帯電話を探しますが寝室に置いたままです。
(この激痛に耐えながら寝室まで行けるだろうか?)
(今、無理して動いたら二度と立てなくなるのではないか?)
そんな不安が押し寄せ、とても無茶をする気になれませんでした。
時間が経過しても痛みは一向に良くならず、動けないままの状態で夫が仕事から帰ってくるのをひたすら待ち続けるしかありませんでした。
(お願いだから今日は残業しないでまっすぐ帰ってきて!)
願いが通じたのか、それほど遅くはない時間に夫が帰宅してくれました。
ギックリ腰で苦しむ妻を全力で助けた夫の愛情
リビングで動けなくなって話すのもままならない私を見て、全てを察知した夫の対応は素早く適切でした。
夫は急いで車を用意し、ひょいっと私を担いで救急病院に連れて行ってくれたのです。
運転しながら病院に電話で私の状態を説明してくれていたので、到着してからすぐに診察してもらえました。
腰の痛みをこらえながら感じる夫の背中が、いつも以上に頼もしく思えたのを覚えています。
病院ではブロック注射や痛み止めの注射を打ってもらい、痛み止めの内服を処方してもらいました。
腰の痛みは簡単には収まらず、しばらくの間、痛みに耐えながらの生活になると覚悟しました。
そんな時、友達から紹介してもらった腕の良い整骨院に行ってみたところ、一回の施術で少し楽になったのです
ようやく見えた光明です。
藁にもすがる思いで、その整骨院に通いました。
その間、夫は満足に歩けない私のために、忙しいハズの仕事を早めに切り上げて整骨院に連れて行ってくれました。
私がほとんど動けない状態でしたので、夫は移動の度に私を背負って車まで移動してくれます。
整骨院の駐車場に着いてからも、整骨院のベッドまで毎回背負ってくれました。
当然、駐車場では通行人の目にとまりますし、病院の中に入ればいい歳した大人がおんぶされて入ってくるのですから他の患者さんからも注目されます。
私は恥ずかしいやらみっともないやらで、夫に迷惑をかけてしまい申し訳なく思っていたのですが、夫の方を見ると全くそんなことは意に介していないようでした。
(あ~この人は本当に私の身体のことを心配してくれているんだな)
と感じたのです。
夫はそんなことを約2週間、毎日続けてくれました。
それだけではありません。
毎晩、腰痛に効くクリームを私の腰回りや痛みがある箇所に塗ってくれたのですが、私の痛みに配慮しながら、とても丁寧に時間をかけて塗ってくれるのです。
この時の夫のサポートは本当に有難く思いました。
しばらくの間、家事もまともにできません。
主人はすぐに食べれる惣菜を買ってきてくれたり、後片づけもちゃんとやってくれました。
キッチンも食べ終わったあとはキレイに掃除してくれます。
ふだん料理や家事は人任せの夫が、時間がかかりながらも全部、一人でやってくれるのです。
仕事も忙しい中、早めに帰宅して疲れた顔を一切わたしに見せず、私の体を労ってくれたのは感謝しかありません。
「いざと言う時に優しくて頼れる夫」で夫婦円満
普段はいい加減で、休日も家の中でゴロゴロしてるだけの夫です。
私が一人で忙しく動き回っていても、「手伝おうか?」の一言もありません。
それだけに、今回のギックリ腰の件では夫の思わぬ優しさに感動してしまいました。
「こんなにも優しい人だったんだ」
主人の優しさを知ることが出来て、すごく嬉しかったですし幸せな気持ちになりました。
夫の献身的なサポートのお陰で、私の腰の状態は少しずつ回復していきました。
普段いくらだらしない生活をしていても、今回のような夫の行動を見るとやはり「頼もしさ」を感じます。
今でも夫婦喧嘩はしますが、どんなに私が感情的になってもこのエピソードが心にあるので「離婚したい」と思う事はありません。
今思うと、夫は私が何度かギックリ腰をやっているのを見ていたので、深刻な状況なのかどうか?
毎回、確認していたように思います。
ふだん口には出しませんが、いざという時の心の準備はしていたように思います。
そうでもなければ、あんなに適切な対応を素早くできるわけはありません。
そういった奥ゆかしい(?)所も、最近では”男らしい”と思ってしまいます。
言葉だけは一人前で、いざと言う時に頼りにならない男性もいるようですが、女性は本当に困っている時に男性が何をしてくれたか?
結構、覚えているものですから、気を付けて下さいね(笑)
どうせなら、良い意味で女性の期待を裏切ってみてはどうでしょうか?
普段はそんなにマメでなくとも、いざという時に頼りになる男性は格好いいと思いますよ。