街中の至る所で見かけるマンホールですが、探究心の旺盛な子供から
「何でマンホールの蓋は丸いの?」
と聞かれたら何と答えますか?
既にご存じの方も多いと思いますが、子供から聞かれた時を想定して今から復習しておきましょう。
まずマンホール(manhole)とは日本語で「人孔(人孔)」と言います。
その名前の通り人が出入りする入り口というワケです。
マンホールの下には水道管やガス管などの設備があり、その点検作業のためマンホールを通り抜けて地下に入る必要があります。
そして、「なぜマンホールの蓋は丸いのか?」という質問の答えですが、
一番大きな理由は《蓋が下に落ちないため》です。
蓋が丸の場合、どんな向きに置いても直径が変わらないので入り口に引っかかって下には落ちません。
これが例えば四角形だったとすると、一辺の長さが対角線より短くなってしまうため、蓋がずれた際に落ちてしまう危険があるのです。
他の理由としては「蓋を転がして運ぶのが楽」だからという話も聞きます。
ですが昔ならともかく、道具や車両など運搬技術が進歩した現代にはあまり関係ないような気もします。
やはり「下に落ちないため」という理由が大きいようです。
ちなみに一般的に国内で使用されているマンホールの蓋の重さは40㎏と言われています。
40㎏と言えば、ほぼ小学生男子の体重くらいですね。
ちなみにマンホールの蓋の耐用年数は車道部で15年と規定されているようです。
その時期になると交換となるワケですが、トラックも含めて重量が何トンにもなる車を受け止めているのでかなりの強度と言えそうですね。
マンホールの蓋における注意点
今回のテーマから話が逸れますが、マンホールに関係する《こんな時は注意しましょう》というお話を2つしようと思います。
まず1つ目ですが、雨などで路面が濡れている時、マンホールの蓋があったら十分に注意しましょう。
筆者も以前、路面が濡れている時にバイクで通過して、タイヤがスリップし転倒しそうになったことがありました。
実際に転倒はしませんでしたが、バイクが大きくバランスを崩したので、あの時もし他の車両が通行していたら…
と思うと少しゾッとします。
地域によっては滑りにくい加工をしている蓋もあるそうですが、大きな事故に繋がりかねないケースなので十分に気を付けたいものです。
2つ目の注意点です。
大雨で道路が冠水している時など、それまで目視できていたマンホールが見えなくなることがあります。
こんな時は増水した川の水が下水道から逆流してきて、マンホールの蓋を水流で外しているケースがあります。
蓋が外れているのに気付かず穴に落ちてしまうと、まず自力では出れません。
大変に危険ですので、《こういう事もあり得る》と考えておきましょう。
いかがでしたか?
今回は「なぜマンホールの蓋が丸いのか?」という疑問についてご紹介させて頂きました。
小さな子供は好奇心が旺盛ですから、疑問をもった時が「学びの時」と考えて将来に役立つ知識をたくさん吸収して欲しいものですね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。