『夫が退職したら夫婦で私の両親と同居』
これが、私が夫に隠しているプランです。
私だけではなく、よそのご家庭でもお互いに隠し事の1つや2つはあるかと思います。
私は40代女性です。
私には兄がいるのですが、既に家を建てて独立し現在は県外で暮らしています。
兄には家を継ぐ気はありません。
ゆくゆくは私が両親の面倒を看つつ、実家は私の物になる…という事になります。
このことは私の両親や兄は承知しています。
住宅ローンを抱えることなく持家に住めるようになる…
不景気が長く続いているので、いくら家が欲しくても35年ローンを組むなんて恐くてできません。
ただで家を貰えるのですから、こんなに美味しい話はありません。
住宅ローンのことを考えずに生きて行けるなんて…毎日の生活はかなり豊かになるはずです。
で・す・が!
この件については、夫に伝えていません。
夫も私たち夫婦の持ち家を欲しがっているので、時々、そんな言葉を口にします。
「俺たちの家を…」
という話題が夫から出たときには、間髪を入れず
「私の実家をもらえるらしいから、焦ってローンを組む必要はないんじゃないかな」
と繰り返し伝えるようにしています。
『両親の介護』という言葉は一切、使いませんし夫も気付かないのか私に聞いてくることはありません。
私の両親の面倒を看るなんてことは想像もしていないでしょう。
単純な夫は「それはいいね!」とばかりに、すっかりその気になっています。
夫は長男ではないので跡取りではないものの、まさか嫁の両親の面倒を看るとは思っていないはずです。
これをいつ打ち明けるか?
タイミングや言い方など最善のやり方を考え、幾度も頭の中でシミュレーションを重ねています。
夫は私の両親と上手くやっている方だとは思いますが、面倒を看るとなると全く話が変わってくるでしょう。
夫のご両親も面白くないに違いありません。
そうは言っても、何の面倒事もなく家や土地をタダで貰おうなどと図々しい話です。
今の所は、夫が定年を迎える前にはきっちりと話し合いをしようと考えています。
もし夫がこのプランを拒否するなら、私は夫と離婚をして実家に帰ることも考えています。
決して感情論では無く、自分や両親にとっての最善の策を淡々と実行するのみです。
私がここまでの覚悟を決めているとは、夫は知らないハズなのでかなり動揺することでしょう。
夫に話すベストなタイミングは、退職の半年前くらいかと想像しています。
子供達もそれぞれに独立するので、まず迷惑をかけることもありません。
慰謝料さえもらえれば、離婚もよし、別居もよし、もちろん同居もよし。
どういう結果になろうとも、私自身に悔いは残らないので夫の決断を尊重しようと思います。
古い家ですから、リノベーションしたほうがいいので、お金はもらっておいたほうがいいでしょう。
打ち明ける瞬間が楽しみなようでもあり、怖いようでもあります。
いずれにしても、『第二の人生』を今より幸せにしたい私は、ただただ実行するのみなのです。