年齢が40歳を過ぎると「もう人生の折り返し地点を過ぎたのか…」と何とも言えない寂しい感覚になります。
その時に考えるのは決まって自分の『老後』。
10代20代のうちは「今」が大事で目の前のことに集中してきましたが、40代になると自分の『老後』を考える機会がずっと増えます。
今回は同年代の人たちも決して無関心ではいられない『幸せな老後』について私見をお伝えしたいと思います。
『幸せな老後』に必要なのは「こころのあり方」
今まで後先を考えずその時々を生きてきたけど、70歳80歳になった自分は果たして笑って過ごしているだろうか?
人は皆だれしもが、誰しも幸せな一生を送りたいと思っているでしょう。
私もその一人ですし、人生の最後を締めくくる期間でもある老後は特に幸せなものであるようにと考えています。
『幸せな老後』を送るためにはどうしたら良いのか?何が必要なのか?
「潤沢な現金」
「気心のしれたパートナー」
「都会の喧噪から離れた田舎暮らし」 など
私の周りでも様々な意見が聞かれます。
私は幸せな老後を送るためには、
・「自分のこころが整っていること」
・「こころが成熟していること」
この2点が大切なのではないかと常々思っています。
その理由の1つが、【年齢を重ねるにしたがって肉体的に衰えていく】ことが避けられないからです。
年々衰えていく自分の肉体に翻弄されない心
膝や腰など体のあちこちが痛くなったり、自分の体が思うように動かなくなり生活に支障が出るほど不自由を感じることもあるでしょう。
大きな病を抱えてしまうかもしれません。
そんなときに自分を支えられるものは、こころのありようだと思います。
たとえ現在家族がいても、友人がたくさんいたとしても明日のことはわかりません。
もし運よく大勢の人に囲まれる生活ができたとしても、自分の孤独や老いに耐えうる精神がないと幸せな老後を送ることは難しいと思います。
孤独や老いと向き合ってなお強く生きるにはどうしうたら良いのでしょうか?
私は【読書】にその答えがあると思います。
私が実践していることは、さまざまな本を読むことです。
これまでの長い歴史の中で、あらゆる人が人生とは?老いとは?人の幸せとは?と考え続けてきました。
紀元前から、人類はこれらのことを真剣に考え重要なテーマとして語り尽くしてきました。
この事実を知るだけでも、
“老後に幸せになるにはどうしたらよいのか”と心配していることは人として普通のことなのだ…
とほっとすることもできました。
哲学者によって幸せのとらえ方も大部違うこともわかりました。
その人の思想や宗教観によても全く違ってくるでしょう。
「有意義な読書」をするためにの簡単なコツは、普段の自分なら読まないような分野の本を手に取ってみることです。
自分が全く関心のない事やとっかりにくい文体、面倒くさくて避けていた分野には新たな価値観が眠っている可能性があります。
私の場合もこれまではほとんど接点がなかったのですが、思い立ってさまざまな宗教の本を読んでみました。
自分の人生を変える劇的な出逢い…なんてことにはならなかったのですが、少しこころの持ちようがわかってきて落ち着いた事もありました。
自分が悩んでいる時や、何となく人生に行き詰まった時、閉塞感を感じたときに【読書】によって心を平穏に保つことができたのです。
また、古典の中にも幸せな老後のヒントを見つけることができました。
そう考えると、【読書】は本当にユニークだと思います。
【読書】によって「幸せな老後の心持ち」がイメージできた
インターネットや動画が席巻している昨今、スマホを通じて情報を入手するのが当たり前の時代です。
わざわざ書店や図書館に行って本を探すのは「効率的ではない」と言う人もいます。
一方で、本から伝わる紙の臭いや質感を感じながら古人の知恵に触れるのもまた貴重なもので特別な時間です。
私はこうした事を考えながら【読書】をしています。
今では「こんな心持ちでいられれば老後も幸せだろうな」というイメージが湧くようになりました。
私が抱くイメージは万人に通用するものではありません。
その人によって正解は異なります。
自分にとっての[正解]は、様々な本を読み過去の偉人と会話することによってヒントを得られると思います。
それにしても、「こころの修養の旅」はまだ始まったばかりです。
今の私の目標は、身近な自然に感動する感性を持ち、老いを含めたあらゆる変化を静かに受け入れられる境地まで到達する事です。