ブラック企業

ブラック企業では「非常識」が「常識」になる|合理性がないブラック社長は感情論で叫ぶ

こんにちは。元ブラック企業、元社畜のぷ~すけです。

当時を思い出すと、よく5年間も耐えてきたな…Mか!?

と自分に突っ込みたくなることがあります。

会社内で起こった良くない事は、全て筆者のせいにされていました。

まったく冗談じゃありません。

今回はブラック企業にいた頃、会社の備品がなくなった事件の話をします。

ブラック企業で「ハサミ」が紛失:疑われたのは筆者

あれは、利用者さんも帰られて筆者1人で部屋の片付けをしていた時でした。

別室で仕事をしていた嫌味な上司が、同じ部屋にやってきて棚をゴソゴソして何か捜し物をしています。

上司「ちょっとあんた、ここにあったハサミどこやったの!?」

筆者「ありませんか?」

筆者は日中ハサミを使い、その後は確かに元の場所に戻したのです。

その光景をはっきりと覚えていました。

もちろん同じ場所に置いてあると思いましたが、上司から言われて探してみると本当にないのです。

おかしいな、と思いながら上司がすぐに使うというので、自分の業務を後回しにして探しました。

ところが、いくら探しても出て来ません。

別室に戻っていた上司に正直に報告すると…

「なくなった!?無責任なこと言うんじゃないよ!」

と大声で怒鳴り散らします。

包丁ほどではなくても、物を切るためのハサミです。

《もし利用者さんが持ち帰っていたら?》

《一人でハサミを使って指を切るなどの怪我をしてしまったら?》

筆者の責任だと言うのです。

まあ、一理あると思いました。

早速、この日利用された方々のご家庭に電話をして、どなたも持ち帰っていないとの回答を得ました。

ひとまず、利用者さんが怪我をする可能性は否定された訳です。

ならば、ハサミはどこに消えた??

嫌味上司やブラック社長は筆者を非難することはあっても、一緒にハサミを探すことはしません。

とっとと自分らの持ち場に戻って仕事を続けます。

ブラック企業には「協力」の文字は存在しない

筆者だけが延々と謎解きをしながらあちこち探し回ります。

(こんだけ探しても出てこないのだから、ないものはないよ…)

掃除や片付け、自分の業務がまだ終っていない状況なので段々イライラしてきます。

っていうか、狭い部屋の中を1時間以上もハサミを探して出てこないのですから「ここにはない」という結論が筆者の中では出ていました。

(いつまで探すんだ?)

いい加減に探し疲れたので、嫌味上司でなくブラック社長に報告に行きました。

ありのまま言うしかありません。

「探しましたがありませんでした」

ブラック社長の解答は

「じゃあどこに行ったんだ!?」

また怒鳴るのね。

「分かりません…」

当然、こう答えるしかありません。

他にこの《捜しもの地獄》から解放される返事の仕方があれば教えて欲しい…。

実は、この時に1つの可能性が筆者の頭に浮んでました。

筆者と日中、一緒に業務をしていたパートさんの存在です。

(○○さんもハサミを使ってたような気がするんだよな…)

洞察力に長けていたブラック社長は、こういった一瞬の表情の変化を見逃しません。

「なんだ!?何か隠している事があるのか!?」

「今、考えたことを言ってみろ!?」

気付かれたので言うしかありません。

パートさんが持ち帰った可能性があることを伝えると…

「お前がなくしたのを○○さんのせいにするのか!?」

(ああ、やっぱりこの人は最初から俺がなくしたとしか思ってないんだな)

絶望でした。

ブラック企業では感情論が優位:「合理性」はどこ行った?

これだけ探してるのにハサミが見付からないのは、パートさんが持ち帰った事しか考えられない。

1時間以上も探し続けた筆者だから分かることです。

利用者さんの家にはすぐ電話で確認するのは許されるのに、なぜ従業員に確認することができないのか?

考えたところで永遠に理解できないでしょう。

結局、筆者の「探し方が足りない」と社長に言い切られ、また探す作業に戻ります。

そこからの筆者はヤケクソ気味です。

《ここにはない》事が分かっているので探すことに意味はありません。

何回も探した棚を、必要もなく開けたり閉めたりして探す振りをひたすら続けました。

全く音がしないと怒られますから、意味がなくても開け閉めしなければいけません。

この時の頭の中は、嫌味上司やブラック社長への不満で一杯です。

ストレスが溜まって仕方ありません。

それからどのくらいの時間が経ったのか覚えてませんが、社長がようやく重い腰を上げました。

どうやらパートさんに電話で確認してくれたようです。

社長がドタバタと筆者に近づいてきて、

「終わり終わり!○○さんが持ち帰ってた!」

「そうですか?良かったです」

社長ではあるけれど、大声で怒鳴りつけたい気持ちを必死にこらえながら、心にもない言葉を振り絞って何とかその場を収めたのです。

ブラック企業の現実:「非常識」がここでは「常識」

ブラック社長や嫌味上司に言いたいことは山ほどありました、この場で何を言ったところでまた不毛な時間を作るだけ。

自分が納得できなくても不条理でも、これがブラック企業で働いているという現実です。

自分の感情を殺して、自分の業務を淡々とこなすしかありません。

その後、大幅な時間超過をして自分の本来の作業を終え帰宅しました。

ブラック企業では気分が重くて辛い毎日を過ごしていました。

誰も助けてくれる人はいなく、この苦しい現状から逃れるためには退職するしかなかったのです。

それが分かっていても、退職にこぎつけるまでの労力や精神的な苦痛を考えると、とてつもない勇気が必要でした。

すっかり弱気になっている自分を奮い立たせて社長に対抗するにはどうしたら良いんだろう…。

当時はそんな事を考えていました。

今はブラック企業を退職したおかげで、当たり前の時間と人間らしい生活をようやく取り戻すことができたのです。