私が《主夫》になったのは、会社からリストラされたことが切っ掛けでした。
その会社には10年ほど勤めていたのですが、業績不振などの要因で余剰人員になってしまったのです。
もちろんすぐに転職活動を1年間ほどしましたが、年齢も若くないことや求人も思っていたよりも少なかったため、就職できないまま現在に至っています。
仕事を探す時は何かと時間やお金がかかります。
プレッシャーや焦りもあるので精神的に辛い時期でした。
ある時、ネット副業など自宅にいながらにして稼げる方法を知ったことで、主夫をしながら副業の道を模索することになりました。
友人からは
「お前が主夫になって奥さん冷たい態度にならないか?」
なんて夫婦関係の心配をしてくれますが、妻は私が仕事を辞めたからといって態度を変えるようなことはありませんでした。
私の仕事がなかなか決まらず、就活している頃から《主夫》になった今まで1度も夫婦喧嘩をすることなく生活しています。
それだけでなく、妻は家計のために今まで以上にパートの回数を増やして働いてくれています。
主夫であることの喜び
私個人のことで言うならば、主夫になったことで会社から受けていたプレッシャーがなくなりました。
勤めていた頃は上司との関係がうまくいかずに悩んだことも多く、ストレスで胃潰瘍になったこともありました。
今では妻に代わって私が掃除や洗濯などを担当しています。
家事の合間にネット副業をしているため、会社にいた頃よりも効率的に時間を使えています。
いくら頑張っても自分の資産にはならないサラリーマンとは根本的に違いますので、こんな働き方があったのか?
と最初の頃はカルチャーショックを受けました。
主夫はあまり外に出なくて良いため運動不足になりがちですが、洗濯や掃除などを本気でやると意外に汗をたくさんかきます。
買い物に言ってあちこち動き回るのも良い運動になります。
私は学生時代や結婚する前まで一人暮らしの経験が長いので、家事をすることに抵抗はありませんでした。
また当時の経験が今の生活に生かせていると感じます。
妻が外で働いてくれているので、今後も『家事は自分がやる』という気持ちでいます。
お互いの役割分担がハッキリしていると、喧嘩をすることもなくて穏やかに過ごせます。
主夫は家事などやるべきことが多いですが、空いた時間を使ってネット副業ができるため現在の生活には満足しています。
女性の社会的地位が一昔よりも上がってきて、給与面でも大きな違いはなくなってきました。
私の場合は「会社のリストラ」が切っ掛けでしたが、今後の夫婦の役割を考えた場合、妻が外で働く一方で、夫が主夫となり家庭を支えるというやり方もアリだと思います。
もちろん夫婦で十分な話し合いが必要でしょうし、世間の目もありますので理解されるまで時間がかかるでしょうが…
主夫であることの悩み
《主夫》の悩みといえば、以前のように稼げなくなった事です。
ネットで稼ぐと言っても収入はサラリーマン時代より低いですし、稼げる額も安定していません。
家族で生活をしていくためには、家事をしっかりやりながらネットで効率良く稼ぐ必要があります。
叱ってくれる上司も手伝ってくれる同僚もいません。
だから楽、とも思いますが、やはり良い事ばかりではなく「サラリーマンの時の方が良かった」と思う事も無いわけではありません。
会社に勤めていた頃はボーナスもありましたが、主夫になるとそれもありません。
主夫は人間関係を気にせずにできることがメリットですが、収入が大きく減る(ケースが多い)ことが悩みのタネでしょうか。