女性にとってダイエットは、美容と並ぶ永遠のテーマだと思います。
世の中には色々なダイエット方法がありますが、最適なダイエット方法とは個々によって異なると言っていいでしょう。
体力が落ちて代謝も低下しがちな40代からは特に、体に合ったダイエット法をきちんと選んでいく必要があると思います。
40代以降のダイエットで具体的に気をつけたい点を言うと、
「病気になった時や老後の体力まで考えたダイエット」
をオススメします。
さて、老後に必要な体力とは何でしょうか?
《高齢者施設に入所せずに、自宅で一人になっても自立した生活をする》
これを目標とするならば、何と言っても
「一人でトイレに行って排泄できる」
これが高齢者の自尊心を守り、自分が自立していると実感できる最低限の必要な機能です。
1日中、立ちっぱなしのワケではないので、当然、トイレに行くまでには
①ベッドから起きる
②座位姿勢から立ち上がる
③トイレまで歩く
④ズボンの上げ下げをする
⑤トイレの後始末をする(紙で拭く、水を流す)
ここまで1人でやって初めて『トイレに一人で行ける』と言えるのです。
40代以降から始めるダイエットは、ここまで意識をして【体重コントロール】や【体力・筋力の増強】を考えて頂きたいです。
『自立した高齢者』を目指しましょう。
ダイエットの目標や目的が決まったら、いよいよダイエットの開始です。
その際に気を付けることは「無茶をしないこと」です。
20代や30代前半くらいまでなら、多少は無茶なダイエットで体が疲弊しても回復が早いので、そんなに神経質になる必要はありません。
その一方で40代ともなると、一度落ちた体力や筋力を取り戻すのはかなり難しくなってしまいます。
肌にも同様のことが言えます。
気付かないうちに、どこかにぶつけてできた青あざや、夏に蚊に刺された跡がなかなか消えない…。
身に覚えはありませんか?
体力が落ちる40代を迎えると、いつ思いもよらない病気になるか分かりません。
若い頃と同じ感覚でダイエットを頑張り過ぎてしまうのは良くありません。
ダイエットで体力が落ちて弱っている時に病気になってしまうと、やはり回復が遅くなってしまうからです。
ダイエットをする人は、外見や美容、健康に対する意識や関心が高い方が多いと思います。
せっかくダイエットをして体重が減ったのに、肌や身体の中身がボロボロでは意味がないですよね。
闇雲に食事制限をするだけでは体力まで落ちてしまいますし、バランスの良い食事をしても運動がゼロだと筋肉がつかず、基礎代謝も上がりません。
食事と運動の両輪でダイエットに取り組むのは基本中の基本ですが、40代なら尚更この基本に立ち返ってダイエットを続けていくのが大切なのでしょう。
今は足りない栄養を補給するサプリメントも色々とありますが、サプリはあくまで食事の補助として使うのが良いのは言うまでもありません。
食事を疎かにしてサプリばかりに頼っていては本末転倒です。
必ずと言っていいほど、きちんとした食事には「噛む」という行為が含まれています。
噛むことで満腹中枢を刺激してダイエットの助けにもなるのです。
さらに、よく噛むことで脳を刺激して認知機能の低下も予防できます。
「物忘れのことを心配するのはまだ早い」
と思われる方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。
『若年性認知症』と言われるアルツハイマー病は、早いと40代から始まると言われます。
40代は生活するためにまだ稼がなければいけない年齢です。
そんな家庭の稼ぎ頭が発症して介護される側になった時、家族の危機的状況を迎えてしまいます。
起こるか分からないことに不安になり過ぎるのも良くありませんが、自分や家族の将来のために今できる事をやるのは意義のあることです。
今からきちんと噛む習慣をつけておきましょう!
忙しい日に栄養補給ゼリーに頼る人も多いですが、なるべく普通の食事でしっかり噛む習慣をつけておきたいところです。
もちろんサプリやゼリーにも良い面はありますので、状況に応じて上手に使い分けましょう。
40代を超えると、50代、60代と基礎代謝や体力が更に低下する年代を迎えます。
若いうちは極端なダイエットで失敗しても、今後の教訓となるので前向きに考えることもできます。
一方で、40代からは病気になった時や老後の体力まで考えたダイエット方に移行しておくことで、人生の後半を健康に過ごせる準備もできるのではないでしょうか?