子供の転校時における心身に与える影響について考えたいと思います。
そのためには、転校するメリットとデメリットを考えます。
まずメリットです。
転校は「小学生」の時とします。
小学生のときに転校するメリットとして、
転校によって「交友関係の知的水準が向上する」メリットがある
転校によって、交友関係の知的水準が向上するケースがあります。
特に顕著なのは、教育水準の低い学区の小学校から、「教育水準の高い学区」の小学校へ転校するケースです。
この場合、かなり高い確率で友達となる同級生の知的水準が向上します。
このため、友達から影響を受けて、自分自身がふだん考える物事の判断基準が向上しますし、趣味などが洗練されていきます。
また、「小学生」という低年齢の段階から自分の人生について考えることが増えます。
具体的には、
・「自分がより良い人生を歩むためには、どのような努力をすべきか?」
・「どのようなことをしてはならないか?」
といった事を大人から教えられなくとも、自然に考えるようになります。
他のメリットとして、
・未知の世界への適応能力が開化する。
・未知の世界での生存能力が開化する。
この2点もメリットとして見逃せない点です。
とくに「都会の小学校」から「田舎の小学校」へ転校すると、よそ者扱いを受けることになる確率が高いです。
つまり、転校先の小学校内でおとなしくしていると、いじめを受ける可能性があったり、誰からも相手にされない可能性が高くなるのです。
田舎という地域では、自分たちの領域に入ってきた外部の人間に対しては、極端な警戒心を示したり、極端な排除の意思表示を示されてしまう確率が高いのです。
このため、とくに田舎の小学校に転校した場合には、無意識のうちに生存能力が開発されます。
その結果、コミュニケーション能力が磨かれて、自分から同級生の輪に入る積極性も身につけるようになります。
親も驚くほど、多くの友達を作ってしまうケースも珍しくありません。
こうして、同級生からよそ者扱いをされなくて済むのです。
転校によるデメリット
一方、転校のデメリットとしては、文化の違いに戸惑うことが挙げられます。
とくに、都会の小学校から田舎の小学校に転校すると、言葉が聞き取りにくいことがあるため困惑させられます。
九州地方の方言は、東京の人間にとっては聞き取りにくいため、慣れるのに時間がかかる点はデメリットです。
学校の先生も、同級生も方言で会話をするため、標準語で会話をする側の人間に問題があるかのように見られてしまうため苦痛を感じることもあります。
そして「郷に入れば郷に従え」を暗に強制される点が、デメリットと言えるでしょうか?