皆さんは子供の頃に叶えたかった夢はありませんか?
ちなみに、私の幼稚園の時の夢は“音楽家”でした。
小学生の時には“お花屋さん”に変わります。
“お花屋さん”の次は“ケーキ屋さん”で、その次は一気に難易度が上がって“スチュワーデス(キャビンアテンダント)”です笑
その次は“保母さん”だったので、まるで一貫性がありません。
強いて言うなら、「人を相手にする」ことが唯一の共通点でしょうか?
残念ながら、これらの夢で実現できたものは1つもありません。
もし「職業ではないけど…」と注釈を付けるならば、1つだけ夢が叶ったことがあります。
それは《音楽家》です。
あれは幼稚園の卒園式の時でした。
園児が一人ずつ、「大人になったら何になりたいか?」各自言ってから卒園証書をもらう形式でした。
その時、私は「音楽家になりたいです」と言いました。
小さい頃はピアノに興味があって、毎週、習っていたのです。
周りでそんな子はいなかったので、
“ピアノが得意な女の子”
これが私のアイデンティティでした。
卒園式の後に謝恩会があり、保護者が劇をするバックで私がピアノの伴奏をすることになっていました。
まさに園児の中では、私にしかできない役目です。
曲は「♪四季の歌」でした。
右手はメロディー、左手は自分でアレンジして弾きました。
特に緊張することもなく、(当時としては)大舞台で堂々と自分の役目を果たしたのです。
(この子は将来ピアニストになるかも!?)
そんな風に思った大人が数人はいたんじゃないか?
当時はそう考えて、一人で盛り上がっていましたwww。
残念ながら、その頃が私のピアノ演奏者として存在を発揮できた唯一の場面でした。
その後、私がピアノで才能を開花することはありません。
ピアノが弾けたのは、私に才能があったからではない…。
その現実に気付いた時に、熱意がなくなっていったのです。
3歳から習っていたピアノは、小学校3年生で止めました。
「ピアノは駄目でも他の楽器なら?」
そう考えて、中学では軽音楽部に入部しましたがすぐに退部しました。
さらにプライベートでギターやサックスを習った時期もあったのですが、いづれも長くは続きませんでした。
気付けば
『音楽や楽器は手を出しても挫折する』
そんな風に思い込むようになりました。
社会人になった時、音楽への扉が新たに開かれました。
もちろん職業としてではありません。
切っ掛けは、会社で同僚がパソコンを使いながら作曲をしている場面を発見したことです。
じろじろ見ていると、「仕事はちゃんとしてるから内緒ね」と笑いながら見せてくれました。
私は非難するつもりなどなく、それどころか
「こんな方法もあったのか!?」
と小躍りしました。
「スゴイ!手軽~!面白そう!」
と同僚の横で興奮しました。
週末、その同僚に同行してもらい、ソフトやMIDI音源、キーボードなど必要なものを揃えます。
これまで音楽に関しては、何1つ長続きしませんでしたが、不思議なほどハマりました。
楽しいと作業の覚えも早いらしく、あっという間に使い方をマスターし、自分の思うように曲を作れるようになりました。
それから休日になると部屋に籠もるようになって曲作りです。
何十曲つくったでしょうか。
今では『作曲が趣味』と公言しています。
オリジナル曲をバックに撮影した写真のスライドショーを作って、それをYouTubeにアップしたり、曲の販売にもチャレンジしました。
ピアニストとかバイオリニストとかだと違いますが、音楽家というくくりなら作曲家?作曲の趣味も入りますよね?
罪にはならないと良い方に解釈しています。
何より、今のような自己満足の自由な音楽活動が、私が幼稚園の卒園式の日に望んでいた自己実現の未来像だったに違いないと思うのです。
皆さんの夢は何ですか?
「職業」という括りにこだわらず、「趣味として関わって行けば良い」くらいに緩く考えるとやり方は色々あると思います。
例えば、学校の先生になる夢を諦めた人の場合、近所の小学生に無料で勉強を教えてあげたらお母さん達に喜ばれるのではないでしょうか?
子供たちも懐いて、すごくやりがいも感じると思います。
自分の好きなことならば、仕事の枠を超えて続けていく方法があるのです。
そう考えたらワクワクしてきませんか?
何歳になっても、幼い頃の自分の夢が叶うのは素晴らしいことです。
「今さらやっても…」
と諦める前に、何かうまいやり方がないか?工夫してみませんか?