「男なら一国一城の主になれ」と言われたのは、もはや昔の話。
実質賃金も上がらない長引く不況の末、昨年の消費増税が私たちの家計にとどめを刺した感すらあります。
購買意欲が極限まで冷え込んでいる中、今や「家は財産ではなく負債」という意見も増えてきたように思います。
とはいえ、「賃貸に入って死ぬまで家賃を払い続けるのか?」と言われると反対意見もあることでしょう。
令和に入り元号が変わったこの先、新築一戸建てを購入する方が良いのか?
または賃貸に住み続けた方が良いのか?
ネットで交わされていた意見をまとめてみたので、今回、簡単に検証したいと思います。
新築一戸建てを購入するメリット
まず、新築一戸建てを購入した方が良いという側の主な意見です。
・賃貸は自分が高齢になったら借りれなくなる。
・外壁や水道周りなど多少、我慢節約するなら新築が良い。
・自分たちの家は死ぬまで家族の思い出として記憶に残る。
・人の家に一生住むというストレスは大きい。
・適度な立地と中古物件。買った瞬間に二束三文。リアリティある。
・ローンを組み家を購入するからこそ、「家族のため」と考えて仕事を頑張れる。
○新築一戸建てのデメリットや注意点
次に新築一戸建てを購入する時のデメリットや注意点です。
これも色んな意見がありました。
・購入したらその土地から一生離れられない(近所さん次第で苦痛)。
・立地が悪ければ、需要はなく売りたい時に二束三文になっている(将来の地価や人口動態の予測を素人がやれるなら購入するべき)。
・新婚で購入した後、もし離婚したら持て余す。ローンや養育費の支払いができず、家を差し押さえられる危険もある。
・新築でも10年しかもたない。多額の外装費用や固定資産税は大きな負担となる。水回りもおかしくなったり修理費が高くつく。
・35年ローンはバブル期の終身雇用型の名残りでしかなく、現在は倒産やリストラされるリスクがある。
・新車の購入と同様、自分の身の丈に合わないことは避けるのが常識。そもそも結婚もできないのに…。
・大手ハウスメーカーの友人は買わずに賃貸の一択、周りの同僚もほぼ賃貸とか…。
・見栄を張ってお金を使った結果、本当に必要なお金が残らない。
○最善策は何か?
新築一戸建てのメリットとデメリットを挙げました。
それでは、どんな最善策があるのでしょうか?
・狭くても都心に近い中古マンションを購入(需要が見込める)。
・家賃3万円ほどの公営住宅にずっと住む人は勝ち組。
・いっそ自分たちで家を建てる。海外では珍しくない。コテージ風のお洒落にしたり、自分たちの好みで将来増える家族を考えながら建てるのも楽しそう。
・日本に期待せずマレーシアなど日本より物価が安く若者が多い国へ移住して好条件の家に住む。
○まとめ
どうでしたか?
ちょっと極端な意見も多かったように思いますが、結論としては個々の事情や価値観に左右されるのでしょう。
そもそも論かもしれませんが『マイホームを買うか買わないか?』の議論では話がまとまらないですね(汗)。
ちなみにですが、
「マイホームは高いから買わない方が良い」
という意見の方は、マイホームを購入しなかった人が投資など、資産を増やすことにお金を使う前提になっている気がします。
実際は、その資金を高級車や海外旅行などで贅沢に使っていたらどうでしょう?
というのも、筆者は30歳という比較的若い頃に新築一戸建てを購入したのですが、20代は無駄使いばかりしていたのです。
【家のローン】という十字架を自分が背負うことで、だらしない人間を卒業したかったのです。
今も両親が住んでいますが、借金をしたり迷惑をかけたのでちょっとは喜んでもらえたかな?と思っています。
結局のところ、しっかり資金計画を立てられるならどっちでもいい気がします(笑)。
皆さんの意見はどうですか?