コロナパニックで世界の秩序、個人の価値観が大きく変わろうとしています。
国内経済も大きな打撃を受けており、「いつ終息するか?」未だにその見通しが立っていません。
そんな状況の中、将来の備えや手元に現金があることの大切さに気付いた人も多いのではないでしょうか?
生き残るためにはどうしても「お金」が必要です。
「令和恐慌の入り口に入った」
という識者もいる中でこれから国内のビジネスが益々、先細りになっていくことが懸念されます。
4月は年度が変わる時期であり、コロナ騒動がなければ求人情報も多く、就職や転職など動きが増える時期のハズでした。
予測外の状況になった今、色々と苦労されている方が多いと思います。
今回は、経済界だけでなく私たちの実生活にコロナの影響が出ている情勢で、【転職】はありなのか?検証したいと思います。
○コロナ禍での転職:その是非を考える
コロナ禍での転職はありなのか?
結論としては個々で判断するしかないと思います。
ただ、自分にとって正しい判断をするためには判断材料となる情報を集める必要があります。
その意味では似たような悩みを抱えている友人や知人がいたら、意見を聞いてみるのも有益です。
真似をするというワケでは無く、人の話を聞くことで自分の考えが整理されることもあるからです。
あくまでも一般論ですが、今後も国内の不況が長引くことを予想する人の方が圧倒的に多いのは事実です。
経済評論家に留まらず、多くの有識者が用意した様々なデータでも証明されています。
今後は経済活動が冷え込み積極的な投資は抑えられるので、経済全体の動きとしては新規採用の枠は減っていくでしょう。
そう考えれば
・正社員の人は転職せず現状維持が吉。
ということが言えそうです。
業界に限らず言えることは、すでに物流が減って消費も冷え込んでいる状況だということです。
特に体力のない零細企業の場合は、数ヶ月間のうちに存続すら危うい状況に追い込まれる可能性があります。
慣れた環境から飛び出すことは現状を打破するための攻めの行動ですが、勝算が少ないことに手を出すのは控えましょう。
新しい職場で『試用期間』という名の不安定な身分に身を置くことのデメリットも考える必要があります。
これらを踏まえて総合的に判断すると、今の時期に転職をすることはリスクが大きいと言えそうです。
○コロナ禍でも転職するケースと注意点
中には事情があって「転職」活動をせざるを得ないケースもあると思います。
今の職場がブラック企業の場合
例えば、今の職場がブラック企業で心身ともに消耗しているというケースです。
筆者もブラック企業に勤務していた時期がありますが、人生を棒に振る前に1日も早く逃げた方が賢明です。
いつコロナが終息するのかも分からない状況ですから、早めの行動をとりましょう。
転職活動をする際の注意点としては
『転職する業種は見極めが大事』
という点です。
過去のリーマンショックの時は一時、失業率が上昇しましたが飲食などのサービス業がその受け皿となったため、経済全体の影響はさほど大きくありませんでした。
ですが、コロナ禍ではその飲食業を始めとするサービス業が深刻な打撃を受けています。
飲食店が軒並み、利益ではなく「売り上げ」が8割減少したなんて平時なら考えられないことです。
戦時と一緒で、まさに異常な事態です。
その他、小売業や観光業、タクシー会社もコロナの影響を直に受けている業界なので、新入社員を受け入れる余裕はないでしょう。
もし、この状況下で募集している会社があるなら、飛びつく前に少し冷静になりましょう。
その会社は相当儲かっているのか、または超ブラック企業なのか?
どちらの可能性もありますが、それを面接の時点で見極めるのは容易ではありません。
組織内部に知人がいて、組織内の情報をリークしてくれる人がいない限りは難しい判断になります。
今の雇用形態が非正規雇用の場合
長引く不況を想定して《手元に1円でも多くの現金を置きたい》という人が増えているかと思います。
今までは会社に縛られるのが嫌で、正社員ではなくアルバイトを複数掛け持ちでしている人もいたと思います。
この先、不況が長引けば真っ先に解雇されるのは、正社員より非正規雇用です。
安定した収入を考えるならば、一般的には正社員が優位だと思いますので、正社員になるために行動する人も増えるかもしれません。
そういった人たちも前述した注意点を踏まえながら、ご自分にとって正しい選択ができるように活動して頂きたいと思います。
○まとめ
今回の話はあくまでも「転職」であって、今現在、仕事に従事している人のお話です。
今、求職中の人や新卒の人は事情が違うと思いますので、既に動いておられると思います。
これから5月6月と月日が経過していくほど、消費増税やコロナショックの影響が大きくなっていくでしょう。
業界を問わず、企業はほとんどが事業規模を縮小して守りに入るハズです。
このままいけば、かつての「就職氷河期」が再びやって来て、完全に椅子取りゲームの様相になります。
今はまだ「恐慌の入り口」の段階です。
完全に経済が冷え込む前に滑り込みで採用される可能性も十分にあるので、今就活が順調にいっていない方も諦めずに行動していきましょう。
相手は人類がいまだ経験したことのない未知のウイルスであり、先の予測はなかなかできません。
昨日の情報が今日更新されて、正解と不正解が逆になることもあるかもしれません。
迷うなと行っても無理でしょうが、自分で情報を選別しながらその時に正しい行動をするしかありません。
1つの事に固執し過ぎると、それが通用しなくなった時にあっさり手詰まりになります。
稼ぐ手段にしても節約術にしても備蓄にしても、私たちが生き残る術はいくつもあり、やり方も調べられます。
私たちの生活を楽にしてくれる可能性があることには、今からタネをまいておくべきだと感じます。
考え方次第では、新型コロナで活動の自粛を余儀なくされている私たちは、これまでの生き方を見直すチャンスでもあると言えるのではないでしょうか?