妻は偉大です。
家の家事をすべてやってくれる妻の偉大さに、私が今更ながら気付いた時の話をしたいと思います。
この日の出来事をきっかけに、私が1つ誓ったことがあります。
“家族がピンチになった時は自分がなんとかする!”
妻のピンチで行った『料理教室』
私は現在41歳です。
今年の春から『料理教室』というものに人生で初めて行きました。
そのきっかけは、ある日、妻がぎっくり腰になり料理が出来ない状態になった事です。
それまで妻の手料理を毎日美味しそうに食べていた子供達が
「今日はママのご飯食べられないの?」と
悲しげにしている様子は、見ていて心が痛くなりました。
妻の容体は、腰をひねるだけで激痛が襲ってくるような状態です。
にも関わらず子供達の声を聞いた直後、ソファーから起きて台所に向かおうとする姿を見て私はかける言葉が見当たりませんでした。
こんな時こそ、自分がやらなければいけないのに…ほんとに情けない気持ちになりました。
子供も私も妻が作ってくれる料理が大好きです。
私は
“妻が体調悪いとき、ご飯はどうするのか?”
そんな当たり前のことすらちゃんと考えたことがありませんでした。
それまで私の作った料理と言えば、「目玉焼き」「鶏の胸肉を焼いて塩を振る」くらいです。
そんな私でしたが、さすがに今回の件で今まで何の備えも対策も考えず、妻に依存していたことを反省しました。
そして今まで欠かすことなく、栄養のある美味しい手料理を作ってくれていた妻の偉大さを改めて実感したのです。
「料理の勉強をしよう」
ネットで何十種類という料理の作り方を調べあげ、仕事帰りに行ける料理教室へ週に1回通う決意をしたのです。
まとも料理するのは何年ぶりだろう…
ネットで調べたとはいえ、実践が徹底的に少ない私がまともな料理を作れるのか?
自信なんてあるわけもないですが、あとにはひけません。
私の脳裏には心配そうに私を見つめる妻や子供の顔が浮んでは消えます。
人生初めての『料理教室』で料理が楽しくなる
料理教室と言えば、
【料理の出来る女性が更に腕を磨く為に通う】
私にとってはそんなイメージでしたが、実際に訪ねてみると実に色んなタイプの方がいらっしゃいました。
料理を極めたい方や婚活の時にアピールしたい方もいれば、一方で「実は包丁持つの初めてです」という女性もいました。
私にとって安心したのは、男性の生徒が複数名いた事でした。
実際の授業では、「包丁の持ち方」「お手入れの仕方」「食材の切り方」等、基本的な料理のイロハからみっちり教えて頂きました。
「焼く」「煮る」「茹でる」「炒める」それぞれにポイントが有り、最初は”大変だなあ”という思いもありましたが、課題が上手く出来た時の喜びは格別です。
教室に通い始めてから料理が徐々に楽しくなってきました。
スーパーに買い物に行って食材を見ながら「今日は何を作ろうか?」と考えるとウキウキするのです。
それまで関心のなかった料理番組も録画して、その後に繰り返し観るようになりました。
自分の中で『何かが変わった』という感覚は確かにありました。
当然のことながら、料理のレベルはまだまだ妻に遠く及びません。
「パパの料理も美味しい」といつの日か子供たちに言ってもらいたいので、今も教室に通いながら料理の腕を磨いています。
何歳になっても「チャレンジする気持ち」は自分を成長させてくれる
ある程度の年齢になると、新しいことにチャレンジする気持ちが弱くなると思います。
「今の生活を壊したくない」
「好奇心がなくなる」
「物覚えが悪い」
など”やらない”理由を探したらきりがありません。
そういった意味では新しいことを始めるのは、簡単ではないのかもしれません。
私の場合は必要に迫られた形でしたが、40代になってから『料理』を習う機会に恵まれました。
この経験で気付いた事は
「何歳になっても新しい知識や技術が自分のものになるのは気分が良い」
ということです。
何に対してもやる気にならないのは、本気でそれを必要だと感じていないからです。
そこからほんの少し勇気を持って最初の1歩を踏み出せば、沢山の人や物に出会えたり新たな自分を発見したり楽しいことが待っています。
代わり映えしない退屈だった日々が、彩り豊かになっていくように感じます。
「新しい何かにチャレンジしてみたいけど中々踏み出せない」
そんな同年代の皆様には
「何でもいいからやってみよう!楽しいですよ!」
と、声を大にしてお伝えしたいです。