「入社した会社がブラック企業だった…」
「事前に聞いていた待遇と全く違う!」
そんな時は早めに次の職場を探しましょう。
・定時で帰れない
・休日出勤が多い
・有給が取れない
・能力不要で言われたことをやるだけの仕事
・低賃金
これらの酷い条件が揃っている会社は、残念ながらたくさん存在します。
会社側がいくら「社会貢献」「やりがい」を打ち出してきても、自分の心や体を蝕むような環境は毒でしかありません。
『石の上にも3年』
“忍耐”を美徳とされていた時代は、若者を戒めるために頻繁に使われていたこの諺も昭和の時代で終わったのです。
スポンジのような吸収力をもつ若い頃の3年間は、高齢になってからのそれとは違い人生の中でもかけがいのない時期です。
そんな貴重な時期だからこそ、自分の時間を使う会社はしっかりと選びたいものです。
とくに新入社員だからといって馬鹿にした態度をしてきたり、大人として扱わないような従業員が目立つ組織はろくなものではありません。
すぐに辞めることをオススメします。
なぜ「すぐに」なのか?
それは、後に回すほど辞めにくくなるからです。
筆者はブラック企業で5年間働いた経験があります。
待遇面で不満があったのも事実ですが、就活がうまくいかず無職の生活にも疲れていた時期だったので
「まずは就職しよう」
「自分に合わなかったら辞めれば良い」
そんな感じで気軽に考えていました。
当時は入社した時点で30代の後半でしたし、転職を何度か経験してどこでもそれなりにやれる自信があったのです。
とはいえ一度入社してしまうと、自分の思いとは裏腹に簡単には辞めさせてもらえません。
「まずは1年頑張ろう」
色んな不満もありましたが口にも出さず頑張ってしまったのです。
これが間違いでした。
1年の間に社長は筆者の性格や能力分析をとっくに終えて、「辞めます」と言わせないためのあらゆる手段を講じてきたのです。
直属の上司や他の従業員に指示を出して、筆者が辞めにくくなる立場や状況をつくって脅迫めいたことも露骨にされました。
そうかと思えば情に訴えてきたり、また自分の思想や信念を植え付けるために何時間も筆者を部屋に軟禁して延々と聞かされたこともありました。
まさに“何でもあり”なんです。
ゲームに例えるならば、勤務日数を重ねる程こちらの戦力は丸裸にされて一番、苦手な攻撃を絶え間なく繰り返されるようなものです。
「もう少し頑張るしかない」
「もう辞められない」
退職後の新しい生活を想像してウキウキしていた気持ちが徐々に奪われていきます。
そんな理不尽な状況がつくられているのに、真実から目を背ける人が多いのも事実です。
「頑張ればいつか認めてもらえる」
「自分で限界を決めずに死ぬ気でやってみよう」
そう考えてしまったら相手の思うつぼです。
筆者も当時の社長から言いくるめられた結果、『手取り14万円』『賞与なし』という低賃金で5年間も働く事になりました。
『石の上にも3年』
こんな事が通用するのは、相手が真っ当な人間であることが大前提です。
会社側が従業員を「安い賃金でたくさん働く奴隷」ぐらいにしか思っていない場合、その信念は裏目に出てしまいます。
20年間も都合の良いようにこき使われた挙げ句、40代半ばでリストラされたらどうしますか?
その時になって後悔しても遅いのです。
あなたが全精力を傾けて貴重な時間を費やすだけの価値がある会社か?
自分の目でしっかりと見極めて行動しなければいけないのです。