この記事は、加齢が原因で落ちてしまう体力や筋肉を若いうちから蓄えておく必要性と、そのための運動方法をご紹介するものです。
筆者は介護老人保健施設に現役で働いています。
過去、延べ数万人のご高齢者を見てきて思うのは、ご高齢になってから転倒すると「寝たきり」になりやすいという現実です。
それは過去のあらゆる社会調査のデータからも証明されています。
転倒した際、骨が脆くなっているご高齢の方は”足の付け根“つまり大腿骨の頚部を骨折しやすいのです。
そこの骨が折れてしまうと一般的に《入院⇒手術⇒リハビリ》というケースを辿るのですが、リハビリして元のADL(日常生活動作)に戻れるか?
というと、そう簡単にはいきません。
高齢の方は元々の体力や筋力自体が衰えてますので、理学療法士などセラピストから機能訓練を受けても、完全に元通りの状態に戻ることは難しいのです。
そこで、われわれ医療介護従事者が推奨するのは「若いうちから運動習慣をもち丈夫な体をつくる」ということです。
ご高齢者用にも『転倒防止』や『認知症予防』のための運動や体操などが、業界機関誌や大手のメディアでも色々と紹介されています。
実際、現代の健康ブームもあって外を歩いたり体育館でスポーツを楽しんでいるご高齢者の数も増えました。
一方で、若い30~50代の方々も人事ではありません。
皆さんも例外なく”高齢者”になるのです。
そういった意味でも、運動に励んでいるご高齢者を見て「自分も今から何かやっておかないとマズいな」という危機意識をもたれることは大切です。
自分だけでなくご家族や職場にも大きな影響を与えるので、自分の健康を保つことは義務とさえ言えます。
今から目的意識をもって、年齢にかかわらずできることはやっておきましょう。
私が今回の記事で想定している対象の方は主に
『40代~50代で普段、運動する習慣がない人』
です。
「私は該当するかな?」
という方には『踏み台昇降』が正に問題を解決する手段としてオススメしたい運動です。
元々、オススメしたいダイエット方法としてご紹介していたのですが、実際にやってみて上記の方にとっても効果が高い運動だと確信しています。
詳細は別記事でご紹介してますので、是非、ご覧になって下さい。
高齢者になる前にこの運動をするメリットは以下の通りです。
『踏み台昇降のメリット』
①丈夫な足腰と体幹を作り転倒しにくい体をつくる。
②心肺機能を強化して疲れにくい体になる。
③脂肪を燃焼させて余分な脂肪を落とす。
将来、自分が高齢になった時に「若い時に踏み台昇降をやっていて良かった」と思うことがきっとあると思います。
その理由は、この運動が特に足腰の鍛錬に有効だからです。
高齢者が寝たきりになるパターンの多くは
《立ち上がる時や歩行時にバランスを崩して転倒し骨折する》
というものです。
その対策として、若いうちから丈夫な足腰と強い体幹を作っておくことが何よりも大事なのです。
この『踏み台昇降』を普段から習慣にすることで、その目的が達成でき《転倒して寝たきりになる》リスクを大幅に減らせます。
自分の健康寿命を延ばし、自分と家族がいつまでも笑って健康に過ごせるようになりたいものですね。
少しでも関心のある方は是非やってみて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。