ブラック企業

ブラック施設の見分け方や自分に合った職場の選び方を紹介します【元ブラック施設社員】

いつもご拝読ありがとうございます。

過去記事でもご紹介していますが、筆者は過去にブラック介護施設で5年間働いた経歴があります。

介護施設は仕事内容が清掃業・建築業と並んで「キツい」「汚い」「危険」の三拍子が揃った3Kの仕事と言われ、他の業種より敬遠される傾向にあります。

さらに飲食業と同様にブラック企業が多い業界でもあります。

ただでさえ仕事内容がハードなのに会社の体質までブラック企業だったら自分から不幸に飛び込むようなものです。

今回の記事では筆者が自分の経験を踏まえて、ブラック介護施設を見極めて少しでも働きやすい職場を見つける方法をまとめてみました。

筆者の経験をふんだんに生かした内容ですので、主観も入りますが

「こんな捉え方もあるんだな」

「そんなん知ってるわ!」

など、思い思いに感じて頂けたらと思います。

 

ブラック施設の見分け方《5選》

皆さんはどんな施設で働きたいと思っていますか?

・給与の高い施設ですか?

・年休がたくさん消化できる施設ですか?

・人間関係がストレスない施設ですか?

多くの人は起きている時間の大半を職場で過ごし、生活に必要な現金の多くもその会社から貰っています。

そう考えれば、就活は自分の人生を大きく左右する大事なターニングポイントと言えますよね。

その大事な場面で求人票に抱えている賃金だけを見て何となく応募し、面接で感じた疑問を解消しない不幸の始まりと言っても過言ではありません。

いわゆる”社畜予備軍”です。

もう少し自分を大事にしないと、後になって大きく後悔することになりかねません。

求人情報だけではなく、社内見学や面接を受ける際にその会社の実態を知るチャンスがあります。

その場面によって、見るポイントを意識することで自分が本当に必要としている情報が入ってきます。

 

ブラック施設の見分け方①『求人情報に「やりがいのある職場」「アットホームな職場」と記載されている』

求人情報は就活している多くの人が1度は目にする情報です。

そこには会社の概要や仕事内容、賃金や福利厚生などの雇用条件も掲載されています。

そんな求人票に

「やりがいのある職場」

「アットホームな雰囲気」

などの文言が並んでいる会社は要注意です。

就活している人にとっては結構、よく見る言葉なので「ああ、ここもか」なんて感じる方も多いかもしれません。

でも

「やりがいがあるかどうかなんて自分が決めるわ!」

って思いません?

会社によっては、人手が揃わず業務外の雑用までサービス残業で強制される職場もあります。

それを「やりがいある仕事」の一言で片付けようとしている可能性もあります。

 

「アットホームな雰囲気」

と言っても具体性に乏しく、どこがどういった意味で「アットホーム」なのか?説明している職場は皆無と言えます。

就活している人がほぼ全員が目を通す求人であるのに「熱意」や「誠意」は感じられない言葉だと思います。

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ブラック施設の見分け方②『給与が安すぎる』

高齢者福祉の仕事は本来、看護士と同じく人の命に関わる仕事なのに、世間から専門性が理解されにくく「誰でもできる仕事」と思われている傾向にあります。

人材不足なんて給与を上げれば解決する問題なのですが、相変わらず安い賃金で「人が足りない」なんて施設側は口にしています。

「誰でもできる仕事なんでから、給与もこんなもんで良いよね?」

そう馬鹿にされている気がしてならないですが、そんな給与が安い業界の中でも

「さすがにこれはないだろう…」

とビックリするような賃金の施設もあります。

筆者は転職して5箇所の職場を見てきましたし介護業務もしましたが、介護の現場で楽な仕事は1つもありません。

多くの従業員が腰痛と日々闘いながら、不規則な勤務態勢と過度のストレスで肌がボロボロになるまで働いています。

くれぐれも

給与が安いからと言って仕事も楽!?

などと思い違いをしないようにして下さい。

《仕事もキツい上に給与も安くて生活がキツキツ》

なんて状況では、心とカラダが受けるダメージは計り知れません。

20代の2~3年は良くとも、恐いのは受けたダメージが蓄積していくことです。

40代になってから体調を崩して働けなくなったらどうするのでしょう?

就活がうまくいっていない人も含めて給与面で妥協しない方が賢明です。

また、介護士の場合、基本給を恐ろしく低くして諸手当でカバーしている所が多いですので、額面だけに惑わされないように内訳を確認するようにしましょう。

 

ブラック施設の見分け方③『募集期間が長い』

「この施設いつも求人出してるな」

と感じたら、その施設は99%地雷ですので近寄ってはいけません。

「中身をちゃんと見て判断したい」

という人の気持ちも凄く分かりますが、はっきり言って”時間の無駄“です。

中には新しい施設を開設するため大量に従業員を募集している会社もありますが、それならチラッと見れば分かります。

ずっと募集しているほとんどの施設は、従業員を雇ってもすぐに退職されてしまうような環境だと判断するのが正解なのです。

例外はないと思って下さい。

この不況下で常に求人募集が掲載されているのはなぜか?

疑問を感じたらその理由を考えるようにしないとジョーカーを引いてしまいます。

ブラック施設の見分け方④『面接で精神論を振りかざす』

筆者は就活で多くの面接を受けましたし、また、面接官として採用の合否の判断を任されていたこともあります。

それらの経験で思うのは面接官が

「とにかく一生懸命にやれば結果が出る!」

「最初は辛くても3年間は耐えて下さい!」

「当社は意欲・やる気のある人を求めています!」

など、やたらに精神論・根性論を振りかざしてくる会社は要注意です。

こういった施設が求めているのは

「上司の言われた通りの仕事を黙ってこなす欠勤をしない丈夫な人」

つまりは奴隷です。

そうではなく、面接を受けた人が

「死ぬ気で頑張ります!」

など、やる気アピールした時に

「そんな無理して体調を壊したら大変でしょ?笑」

「真面目にコツコツやってくれたら良いですよ」

「良い先輩が多くいるので素直な気持ちで沢山学んで下さいね」

そう言ってくれる施設の方が安心しませんか?

 

「従業員の気持ちを尊重してくれる施設か?」

「人を大事に育ててくれる環境か?」

 

欲を言ったらきりがありませんが、上記の2点をどの程度

考えてくれている職場なのか?

意識していれば、面接官の言葉や態度である程度伝わるものなのです。

 

ブラック施設の見分け方⑤『面接後すぐに内定が出る』

通常は面接後、1~2週間くらいで採用の合否を通達するケースが多いと思います。

ブラック施設の場合は万年人不足で現場が疲弊しているため、よほどヤバい人材でなければ1日も早く来て欲しいと思っています。

また、面接を受けにいった際、

「あれ?自分一人だけ?」

なんて事があれば要注意!

できたら他に何名が募集に来ているのか?聞いてみて下さい。

「あなただけですよ」

なんて言葉が返ってきたら

ブラック施設の臭いがプンプンします。

実は、筆者はブラック施設に面接に行った際も自分1人だけでした。

そして、もう面接している最中から、

「あ~コレ採用されちゃうな…」

と感じたものです。

 

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自分に合う施設を見つける実践的な方法《4選》

これまで、ブラック施設の見極め方について私見を述べさせて頂きました。

では、どうしたらブラック施設を避けて少しでも自分にとって働きやすい施設を選べるのでようか?

ここでは4つの方法をご紹介していますが、どれも気持ちがあれば簡単にできる事ばかりです。

中には筆者が実際に試していない方法もありますが、5つの職場で働いてみて「これも有効だったな」と感じた方法です。

では順番にご紹介していきたいと思います。

 

自分に会う施設を見つける方法①『ハローワークを積極的に活用する』

ハローワークで仕事を探していること自体をネガティブに考える人が多いですが、多くの仕事を斡旋してくれて相談にまでのってくれるのを利用しない手はありません。

他の手段で仕事を得る人もいますが、ハローワークで得た情報が無駄になることはありませんので、無料で利用できる仕事の斡旋機関として積極的に利用しましょう。

筆者も就活中は何度も足を運びました。

ネット情報も活用しましたが、窓口に行って福祉担当者から生の情報をもらうことでその施設のイメージが湧きました。

ハローワークの担当者には施設と労働者双方の情報が集まります。

施設側が求めている人材だったり、雇用者と労働者間で起きたトラブルなど生々しい情報も貰えることがあるのです。

実際、筆者もブラック施設を退職後、就活中、担当者へ退職した施設への不満を伝えましたし、「○○の施設ではこんな話も聞きました」と担当者から他の施設の情報も頂きました。

特に業界全体の問題になっている「離職率が高い」「年休がとれない」などの悪い慣行について、気になっている施設の情報を引き出せることもあります。

他にも、これから試験を受けようとしている会社の評判や印象はどうか?

この質問は担当者にするべきだと思っています。

「分かりません」

と言われちゃうこともありますが、それは質問する人がまだ少ないからだと思います。

担当者から勧められるまま決めるのではなく、自分から気になることをどんどん質問する人が増えていけば、担当者も意識が変わり情報を集めてくれるようになるハズです。

自分が働く職場ですから、積極的にどんどんハローワークを活用していきましょう。

 

自分に合う施設を見つける方法②『面接の待合室で情報交換しよう』

筆者がやっていた方法です。

同じ求人を見て面接に来ている人たちは確かにライバルです。

ですが、考え方によっては同じ業界の就活戦線で戦う同志でもあるので、持っている情報は交換し合った方がお互いのメリットに繋がります。

筆者がある施設の待合室で面接の待機をしていた際にもこんな事がありました。

隣に座っていた人が介護支援専門員の資格を持つ人で、「ここがダメなら○○を受けようと思う」と口にしたのです。

そこは筆者が過去勤めていたブラック施設だったので、筆者は元従業員として知っている情報を伝えました。

実際に働いていた人間の言葉なので、話しながら自分でも有益な情報だと感じました。

結果的にその人はそこを選択肢から外したのですが、その人にとって無駄な時間と労力を割かずに済んだと言えます。

面接の際、多くの人は黙っていることが多いですが、少し意識を変えるだけでお互いの存在が「ただのライバル」から「情報交換できる相手」に変わるのです。

“他人”には違いありませんが、同じ施設の面接を受けているということは価値観や境遇が自分と似ている可能性がありますので話して無駄になる事はないでしょう。

場合によっては、自分に足りないものが何なのか?知る機会になるかもしれません。

 

自分に合う施設を見つける方法③『施設見学で職員の表情や態度に注目しよう』

実はコレが筆者が今回のテーマで一番訴えたかったことです。

面接に行った際、多くのケースでは施設内を案内してもらえます(新型コロナの渦中では中断していますが)。

その時、施設内で働く従業員の表情や勤務態度を意識して見て下さい。

働く職員の声や表情、態度でそこの施設の雰囲気が全て決まると言っても過言ではありません。

どんな雰囲気の環境で働きたいですか?

 

ちなみにブラック施設の場合、日々の疲労やストレスだけでなく、不満や諦めの気持ちなど負の感情が従業員の表情に出ています。

筆者が施設の見学をした際、年配の従業員からいかにも「こんな大変な職場に来ない方が良いよ」と心配されているような表情をされた事があります。

また、若い従業員からは機嫌が悪いのか不満があるのか分かりませんが、嫌な表情をされたこともあります。

本来、「外部の人間」には多少自分が辛くとも愛想笑いくらいはするものですが、そんな余裕も持てない職場なのか、または従業員が感情のコントロールが効かないほど未熟なのか…

どちらにせよ、自分が働く職場としては選びたくないと思います。

 

見学の際、自分が希望している職種(介護士・看護師・相談員・PT・事務員など)の人たちの表情や持ち場の雰囲気はとっても大事です。

「百聞は一見にしかず」

という諺がある通り、

そこには隠しきれない施設の体質が如実に表現されているものです。

「よく分からんけど、な~んか嫌な感じ」

っていう曖昧な感覚も大事ですし、これも見学してみないと感じることはできません。

もし面接に見学の予定が入っていなかったら「見学できますか?」と聞いてみましょう。

それで相手が渋るようなら、その時の反応も職場選びに反映させましょう。

 

自分に合う施設を見つける方法④『現役の従業員の話を聞こう』

究極的に自分が欲しい情報は、現役で働いている忖度のない従業員の話を聞くことです。

これは勇気がいる方法ですし、筆者はできませんでした。

しかし、実際に自分が働く立場となり求人を見て来られる多くの方を見ると、自分の過去の姿を思い出し何か力になってあげたくなります。

そんな人は筆者だけではないようです。

さすがに自分から話しかけて情報を流すのはマズいですが、もし質問されたら差し支えない情報なら話してあげたいという気持ちは持っています。

もし今、自分が就活している立場でそれをやるなら、従業員が退社する時を見計らって、

「あの、すいません、今日、面接を受けに来たものですが…」

と自分から声をかけて、質問するかもしれません。

自分の一生を左右するかもしれない貴重な情報を聞ける手段と考えれば、やってみる価値はあると思います。

怪しまれないようにしないといけませんけど…。

 

もっとも、同業者に友人、知人がいれば横のネットワークを駆使する方を優先しましょう。

ちなみに、インターネットの口コミサイトもありますが、福祉施設業界に関して言えばあまりあてにはなりません。

参考にするには口コミ数が少なすぎますし、インパクトのある口コミに自分が振り回されるのもデメリットです。

 

おわりに

今回は「ブラック施設の見分け方5選」と「自分に合う施設を見つける方法4選」をご紹介しました。

繰り返しになりますが、就活は自分の人生の岐路とも言える重要なターニングポイントです。

何となく決めてしまった施設で

「早く辞めたかったのに気付いたら10年もいた」

と後になって悔やむ事ほど悲しいことはありません。

「就活の時に、自分から色々行動して良かった」

と10年後になってから言えるようにしたいものですね。

今回の記事を参考にして頂けたら嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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