スマホを手帳や日記代わりに使っている人を多く見かけるようになりました。
しかし、”ノートや日記帳に手書きする”という行為はスマホに字を打ち込む事では得られないメリットがあることをご存じでしょうか?
医療・介護の現場では常識なのですが、手先を使って字を書く行為は
脳の活性化にとても役立ちます。
“日記を書く行為”は脳の前頭前野が活発に働くことで、脳に良い刺激を与えることができるのです。
そのため認知症予防にも高い効果が期待されています。
日記を書くステップは、まずその日に起こったことを思い出す作業から始まります。
脳の中で記憶の出し入れを何度も行いながら、文章におこして指先を使って文字を書く…。
さらに書いた字を見て文章構成を確認するところまで、実に脳の大部分をフル活用しているのです。
実際、高齢者施設では80歳を過ぎた方が若い時からの習慣で、日記にその日起こったことを書いているという場面を度々目にします。
そうした方は頭の回転が早く、語彙力が豊富でコミュニケーションにも長けていることが多いのです。
日記の素晴らしいところは、言われたことをそのままメモするだけの行為と違って、頭で何度も記憶を想起させて書く点です。
「思い出して書く」
これを繰り返しすることによって記憶が定着するのです。
人間は思っているよりもすぐに忘れる生き物です。
「こんな簡単なこと一瞬で覚えられる」
そう思っていても、脳はすぐに覚えたことはすぐに忘れるようになっているのです。
ところが前述したステップを踏んで日記を書くことで、記憶の出し入れをしながら書いているうちに「長期記憶」となりその後も記憶が保持されます。
そうして積み重ねられた記憶はその人にとってかけがえのない財産となり、その後の人生に大きな良い影響を与えることになるというわけです。
どうですか?
日記を始めてみようと思いませんか?
日記を書くことで得られるメリットは脳の活性化だけではありません。
他にもストレスの解消だったり、目標設定やそこに至るまでの計画を立てることにも貢献できる行為なのです。
始めた当初は「こんなものかな?」とその効果に疑問を抱くかもしれませんが、続けていくうちに「やって良かった」と感じる日が来るはずです。
筆者は18歳の頃に約1年続けていつしか書かなくなった日記を、数十年ぶりに再開しています。
現在ほぼ毎日書いていますが、昔のように1日何ページも書くのでは無く
“1日1行でも良い”
という緩い感じのおかげか今日まで続いています。
もし関心をもたれた方がいたら、挑戦して頂きたいなと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。