自分の子供にスポーツをやらせるとしたら、野球かサッカーどちらをやらせたいですか?
一昔前の読売ジャイアンツのV9時代、サッカーはむしろマイナースポーツでした。
メジャースポーツと言えば野球で、大人も子供も夢中になっていましたね。
その後、1992年に日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が開幕してから、サッカー人気が着実に上昇していったのです。
そして今や「小学生男子のなりたい職業」では、野球をおさえてサッカー選手が1位になりました(日本FP協会調査)。
とはいえ夏の甲子園やプロ野球、メジャーリーグなどの観客動員数を見ると、まだまだ野球も人気のスポーツであることに間違いありません。
さて、こういった背景を踏まえて、
『もし自分の子供にどちらかをやらせるとしたら?』
と妄想してみました。
どのスポーツを選択するかによって、子供の人生を大きく変える転機になるだろうと思うのです。
どうせなら、子供の成長にプラスになる選択をしたいですよね。
そんなことを考えながら、野球とサッカーの“違い”について、個人的な視点で比べて見ました。
目次
「もしプロ選手になったら?」:野球とサッカーの『年収』の比較
初っぱなから妄想全開です 笑
プロ選手まで到達した場合の年収を比較してみました。
野球とサッカーでは年間の試合日数が違いますので(野球が多い)、単純な比較はできませんが日本国内では野球の方がまだ高いですね。
特にプロ野球のトッププレーヤーともなると、5億、6億なんて数字が並びます。
もちろんサッカー人気が高いスペインやヨーロッパなどの海外と比べると話が変わってきます。
それでも、日本国内では野球のトッププレーヤーの方が金銭的に潤っているようです。
日本のプロ野球が始まったのは1930年代なので、サッカーとは積み上げた歴史が違いますから、年収の差が生まれるのも当然なのかもしれませんね。
というわけで、『プロスポーツ選手』として年収の高い方を選ぶとしたら野球!ということになります。
就活(一般企業)をする場合、経歴で得をするのはどっち?
次はプロ選手にならなかった場合、一般企業の就活をすることを想定して両者を比べてみます。
有利なのは野球経験者でしょうか?
サッカー経験者でしょうか?
これはそれぞれの指導者からどういった人間教育をされてきたか?
ということも関係してきます。
野球については長い歴史があるので、部活動なども含めて指導方法が旧態依然のままという学校も比較的多いようです。
例えば、野球部の多くは上下関係が厳しく、先輩の言うことはたとえ間違っていても逆らえない傾向があります。
挨拶や髪型、服装など比較的自由なサッカーと比べても、野球の方が厳しい指導を受けるケースが多いですね。
「野球少年」のイメージって、努力や忍耐を備えていて、根性があって真面目で誠実…という良いイメージがありますよね?
初見でその人の人間性や業務遂行能力を把握することは難しいので、面接の際はこのイメージで結果が大きく左右されます。
サッカーは髪型や服装などある程度の線引きはありますが、規律が野球より自由度が高い傾向にあります。
試合を観てもその競技性において、想像力や独創性を求められるのはサッカーだと言えます。
試合の大事な局面で、1球ごとに監督やコーチの指示を求める野球とは違い、サッカーでは個人の一瞬の閃きやセンスに期待するケースが見られます。
野球とサッカーは、それぞれ異なる指導方法で子供達の人間教育をしてきました。
個人の能力や人間性によって大きく左右されるとは思いますが、少し強引に解釈するなら
“ベンチャー企業や外資系などではサッカー経験者が有利”
“国内で歴史や実績のある企業は野球経験者が有利”
とさせて頂きます。
企業に就職した時を想像してみる
自主性の違い
野球経験者は先輩や目上の上司には従順になる傾向があります。
これまで自分の意見を主張することを重視されてこなかった結果、「指示待ち人間」になりやすいのです。
実際、組織の一員になっても周りの反対意見を押し切って、会社の利益に繋がることを主張するという人間は少ないのです。
よく言えば「協調性がある」とも言えますが、自分の長所を発揮できず個人の能力を磨けないというリスクがあります。
その点、サッカー経験者は野球よりは自由な発想で物事を捉え、自分の頭で考えることを教わることが多いので自主性は身につきやすいと言えます。
判断力
臨機応変に動けるのはサッカー?
サッカーの試合では、相手の出方次第で攻守が瞬時に入れ替わります。
野球のように「3アウトまでは相手チームの攻撃」という事はありません。
現代社会では「昨日の常識が今日の非常識」と言われるくらい世の中の常識や価値観が頻繁に変わります。
例えば、スマホやインターネットがここまで世界的に普及している未来を、過去の人たちはどれだけ予測ができていたでしょうか?
会社でも同じです。
絶対に倒産しないと思われていた証券会社や商社が、時代の変化に対応できず倒産していく時代です。
「変化」に対応するのが遅い人ほど、大きな損害を背負わされるのです。
攻守の切り替えなど、一瞬の変化に対応する判断力が必要なサッカーは、この点で野球よりも一日の長があります。
結論「どちらも一長一短」「両方やらせてみる」
これまで2つのスポーツを比べてきましたが
野球が良い!
サッカーが良い!
など、簡単に言い切ることは難しそうです。
しかし、何も考えず適当に決めるよりは、色んな角度から両者を比較して選択することは意義があるのではないでしょうか?
どちらのスポーツを選ぶか?
もちろん子供の意思を尊重するべきですが、子供が迷っていたら“親”として、“大人”として意見を添えてから背中を押してあげるのも良いのかもしれません。