ブラック企業

ワンマン社長の末路は意外にも安泰?パワハラ社長でも生き残る理不尽な法則

ブラック企業で5年間働いた過去をもつ者として、ずっと疑問に思っていたことが1つあります。

それは当時のワンマン社長が自分の会社を潰した後に、なぜビジネスで成功を掴めたのか?という点です。

この社長はただのワンマン社長ではなく、気に入らない事があると、社員に暴力や人格攻撃など当たり前にしていた人です。

従業員にひどい仕打ちをしておきながら、自分だけは美味しい思いをして金銭的にも不自由しないなんて、なんだか理不尽のように思います。

そんな疑問を感じたので、今回の記事で取り上げてみました。

 

ワンマン社長は暴君だった

当時の社長は、お世辞にも周りの従業員から慕われているとは言えない人でした。

実際、採用された従業員の半分以上が、社長の人を人とも思わないような態度に心を病んで辞めていったのです。

お世辞にも社員から慕われていたとは言えないような人です。

パワハラを受けて心を病んだ社員が辞めていき最終的に会社を潰すことになっても、一切責任を感じることもなく次の会社を立ち上げてビジネスで成功していく…

なんだか釈然としません。

 

それだけ好き放題にやっていた社長ですが、会社を潰した後も懲りずに新規事業を立ち上げ、今ではビジネスで成功をおさめたと聞きました。

筆者は退職した後なので詮索する気は全くありませんが

「なぜ、人として大事な部分が欠けている人間が成功できるんだ!?」

という疑問が残ったのも正直な感想です。

筆者以外にも、その社長にボロカスに言われて逃げるように辞めて行った社員の心情を思えば、そう思いたくなるのも当然です。

ですが、当時の感情を抜きにしても関心の高いテーマです。

そして、ふとした時に、ある考えが降りてきました。

 

ワンマン社長だから成功した!?

『ワンマン社長』だからこそ成功したのかも?

と考えました。

それまでは

「会社の宝は人」

「お互いの信頼関係があってこその成功」

なんてことを考えていた筆者は、“甘ちゃん野郎”だったかもしれません。

学校の“お勉強”と違って、社会に出ると“その時の状況や事情により答えが変わる”ケースがほとんどである事に気付きます。

つまり、社会で成功を収めるにはいかに多くの“チャレンジ”をして、うまくいく感覚を掴むか?にかかっています。

その点、ワンマン社長は社員という“”を複数もち、自分の意のままに操れます。

社員独自の思想や行動を許さず、自分の「こうしたら上手くいくかも?」という考えのもと、社員を動かし結果として多くの学びを得るのです。

それに対して社員は、一見、多くの経験をさせてもらっているように思えても、自分の意見・考えをもつことを禁止されているので成長はできません。

まさにワンマン社長の操り人形でしかなく、そこで得た経験を他で生かすことが難しいのです。

ワンマン社長の下で言われた通りに動く社員は

“点と点が繋がらず、いつまでも線にならない”

といったジレンマを抱えているのではないでしょうか?

 

ワンマン社長の強みは『意思決定』の多さ

つまり、ワンマン社長の武器は《意思決定の数》だと思います。

社員は良い案が浮かんでも試すことは許されていませんでしたが、逆に社長は

「AがダメならBの方法をやってみよう…」

「それがダメならCをやってみよう…」

そうやって社員が失敗する度に次の指示を出して、経過を報告させていたのです。

中にはご利用者の反感を買ってクレームに繋がったことも多々、ありましたがその対応は社員任せです。

社長自身は前線にいないので、心を痛めずいくらでも続けられます。

そうやって、何度も意思決定を繰り返した社長ばかりが仕事の能力を向上させていくのです。

 

付け加えるなら、従業員が辞めても新しいスタッフを募集し、面接するのも社長の役目です。

どんどん人が辞める度に新しい人を面接してましたが、それだけ多くの人間を見ていると“人を見る目”さえも養うことができるでしょう。

人事権をもつ社長の特権なのです。

こうして社員が成長する場を奪われて能力が停滞したままの一方で、社長が個人としての力量をどんどん上げていくのです。

 

ワンマン社長の下で働く社員の悲劇

社長が社員の気持ちに配慮することなく、無慈悲な態度を続けていけばどんどん社員が辞めていきます。

そして、その度に募集をかけて別の人間が代わりに入職してきます。

「人が循環している」と言えば聞こえは良いですが、皆、心を病んで仕事を嫌いになって辞めていくので業界的にもマイナスです。

さらに新しい人が入職する度に、仕事を教えたり教育するのは私たち先輩社員なのです。

膨大な業務の合間をぬって新人さんに業務を教えて、ようやく一通り仕事を覚えてくれます。

本当なら時間をかけてゆっくりと新人さんに教えたり、精神面でもフォローしてあげたいのですが、自分の業務もありその余裕はありません。

ようやく仕事を覚えてもらって、「これから」と思った矢先に退職される…また募集をかけて別の人がやってくる…。

その繰り返しなので、現場はず~っと忙しい状態です。

ワンマン社長の支配にあるこの環境下では、社員は自分の裁量をふるえず、仕事を楽しむことも成長することもできません。

その一方でなんとも悔しい話ですが、ワンマン社長の末路だけは安泰なのです。

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