今回は大人の勉強法について取り上げたいと思います。
皆さんも学生時代に、学校で塾で自宅でと散々勉強をしてこられたと思います。
「あんな大変な思いはもうしたくない!」
「勉強」と聞いただけで強いストレスを感じる方も多いことと思います。
しかしながら、大人になってからも勉強は望む望まないに関わらず、やらざるを得ない場面も出てくると思います。
若い頃と大人になった今では勉強方法がどう変わったのか?また変わるべきなのか?
ご説明していきたいと思います。
学生時代と大人の勉強の違い
学生時代と大人になってからの勉強では内容、質、取り組み方など色々変ってきます。
学生時代の勉強の目標は、テストで良い点を取るためでした。
テストで良い点を取るために、体力に任せて1日10時間も勉強したり、テスト前に徹夜して追い込むこともありました。
「休憩」や「効率」など度外視して、ひたすら量に特化した勉強法でした。
もはや「勉強法」とは言えなかったかもしれません。
一方で大人になると、そのような勉強の仕方では記憶の中に留めることができません。
同じやり方をすれば疲労ばかりが蓄積して、その効果の低さを考慮しても話にならない結末になるでしょう。
そんな事も踏まえて考えると、大人の勉強法は、まずその目的に注目する必要があります。
大人になって再び机に向かうとしたら、学生時代のようなテストのためではないでしょう。
その代表的な例は、『生活を安定させることを目的とした資格を取るための勉強』です。
自分や家族の生活に直結する勉強が増えてくると思います。
その勉強法も子供のときや学生時代のように「英単語や歴史上の人物を丸暗記をすれば良い」というやり方では頭に入っていきません。
大人になった今、どうすれば記憶するための勉強ができるのか?
2つの方法をご紹介します。
大人の勉強法「学ぶことに興味を持つ」
若い時のような『圧倒的な物量作戦』では効果が期待できないため、自分の心に訴える方法が必要だと思います。
簡単に言えば「楽しく勉強しよう!」です。
自分の心や感情をコントロールする術は昔よりも長けているはずです。
子供のように「興味がないからやりたくない」ではなく、ワクワクするような事を自分で見つけるのです。
誰でも楽しい事には興味がありますし、知識もどんどん頭に入っていきます。
これはどの年代でも共通しています。
目的が資格取得にしろ、大人になってからの勉強は若い頃とは重みが違います。
それだけに悲壮感が勝ってしまうと、長い勉強期間も心がもちません。
そのうちに苦痛だけになり止めたくなることでしょう。
そうではなく、学ぶことに興味を持つことです。それは意欲に繋がります。
「これはどうしてこうなるのだろうか」と疑問をもち、「今やっている事がどんな未来に繋がるだろうか?」と考えるのです。
そうする事で、「学びたい」という強い気持ちが内面からあふれ出てきます。
これが勉強が長続きするコツとも言えます。
大人の勉強法「段階的・間隔想起法を取り入れる」
これはやや専門的な言葉ですが、特別難しいものではありません。
学んだことや単語などを忘れる前に、つまり記憶からなくなる前に再び考えるようにすることです。
いわば頭の中で復習をする作業です。
消え去る前に記憶を新たにすることで,情報が頭の中にとどまる長さが延びるので長く頭の中に留まるのです。
例えば寝る前に、ベッドの中で今日勉強したことを頭の中で振り返ってみることです。
それをすることで記憶され、それが長続きするのです。
そしてそれに関連することとして、勉強したことを誰かに話すことでより記憶が定着します。
家族や友人にこんなことを学んだということを話すことで、ますますそのことがしっかりと記憶されていくのです。
年齢を重ねると体力的に無理が利かなくなり、また脳の機能も衰えていく状況で勉強するのは容易ではありません。
ただ、「学ぶことへの意欲を持つこと」、そして「何度も繰り返しによって思い起こすこと」この2つを続けていきましょう。
そうすれば、知識や理解がどんどん加わり、脳が勉強できる状態に活性化され、いくらでも吸収していくことができるでしょう。
何歳になっても脳は使えば成長することが科学的に証明されました。
気持ちがあれば私たち中高年の「勉強」はまだまだこれからです。