今日、私は職場で同僚たちにお菓子を配って来ました。
『パリンコ』知ってますか?
小袋に入った小さいお煎餅です。
あの塩加減が絶妙なんですよね~。
幸い今回もみんな喜んでくれたから私は満足でした。
周りを見ていると、昼食の後にちょとしたお菓子を持ってきている人が多いことに気付いていました。
いつか、みんなに食べてもらうためのお菓子を持ってこようと企んでたのです。
これで少しでも職員間の会話が増えるきっかけになれば万々歳です。
今の職場に来る前は職員同士があまり仲が良くなかったので、話しかけるのも躊躇するようなギスギスした環境でした。
雰囲気が悪くなると、お互いのコミュニケーションが不十分になるので仕事にもとうぜん支障があります。
お互いのミスをカバーしあうような健全な関係にはほど遠かったのです。
しかし、当時の私は問題解決に繋がるような行動をしませんでした。
“そんな余裕はなかった”
と言い訳したいところですが、ただ面倒くさかっただけでした。
「なんで自分がそんな無駄なことを…」
と考えていたのです。
今思えば、みんな悪い人たちではなかっただけに
「もう少し何とかならなかったかな…」
と思います。
上司や会社側に相談して、職場環境を改善するための働きかけを求めるのも方法の1つだったでしょう。
ですが、なるべくなら自分や周りの同僚たちと話し合って解決していきたいものです。
そのためにも、まずは自分が率先して今やれることをするのは大切な事だと思います。
常に周りの人たちは、その人の本気度を観察しているものですから、
もし「あ、コイツ口だけだな」
と思われたら、協力してくれるどころか耳を傾けてくれる人さえいなくなるでしょう。
『お菓子を配る』
最初はあまりにも子供じみていると思いましたが、やる前から否定するのが癖になると何も行動に起こせなくなります。
まずは、馬鹿にされても良いという気持ちでやってみたら、案外、皆が良い反応だったのです。
何度か続けているうちに、「お返し」をもらえるようになりました。
それはお菓子だったり感謝の言葉だったり色々ですが、そのちょっとの行動によってうちの部署の人たちは以前よりずっと仲が良くなりました。
今ではあげるよりも貰う方が多くなってしまい、少々、お腹の贅肉にも厚味が出て来たようです。
20代の頃、当時の上司から言われたことがあります。
「他人から何を貰えるか?を考える前に、人に何を奉仕できるか?を考えなさい。見返りを求めない行動によって、最後は自分が一番得をするんだよ」
言われた意味は何となく理解していたつもりでしたが、受け入れる心が育っていなかったので
《自分の人生には重要ではない》
というフォルダにしまってしまいました。
ようやく上司の言葉の意味が分かってきて、
「そういえばあんな事も言われたな」
と、今、過去の上司の言葉がどんどん蘇っているところです。
周りのことを考えて行動したつもりでも、結局は自分のためにもなるわけですから変な自己犠牲の気持ちも芽生えません。
次は何をやってみようかな?