40代で「旅行業務取扱管理者」という資格を取った話をしたいと思います。
私は以前、旅行会社で働いていたことがありますが、その時には資格は持っていませんでした。
資格を取りたいという気持ちはあったのですが、毎日の仕事が忙しくて後回しにしてしまったのです。
結局、その旅行会社に勤務している間に、その資格を取ることは出来ませんでした。
そんな私でしたが、ちょっとした縁で専門学校に通う学生たちに教師として講義をすることになったのです。
私の受け持ちは、旅行会社で重宝される「旅行業務取扱管理者」という国家資格を取得するための授業でした。
もsちろん最初はすごく戸惑いました。
教師の私がこの資格を持っていなかったからです。
それでも気持ちを切り替えて、
「学生たちに教えるためにどうせ勉強しないといけないのなら、自分も一緒にこの資格を取ろう」
と前向きに考えて必死に勉強しました。
まず挑戦したのは「国内旅行業務取扱管理者」の試験でした。
なぜなら学生たちに最初に教えるのがこの資格だったからです。
この資格を取得すると、自分でも国内旅行を取り扱う旅行会社を開くことが出来る国家資格です。
私自身もこの国家資格を取得したかったですし、学生たちに教えるためにも必死で勉強しました。
多分、これまでの人生で一番勉強した時期だと思います。
専門学校なので勉強の資料だけは豊富にあります。
とにかかく「過去問題集」や「参考書」を片っ端から熟読しました。
その中で大変だったのが、自分が資格取得のための勉強をする傍ら、学生たちに教えるための知識をさらに深くつけることでした。
今思えば、インプットとアウトプットをほぼ同時にしていたことになります。
『最高のアウトプットは人に教えること』
とも言われています。
私はいつのまにか知識を身につけるに最も効果的な方法を取っていたことになります。
かなり大変でしたが汗
結果的にこのやり方で、自分の力を大きく伸ばすことが出来ました。
その後、勉強したかいがあって無事に私は『国内旅行業務取扱管理者』の試験に合格することが出来ました。
そして、教え子の学生たちの中にも同じ試験に合格してくれた子たちもいて、自分の事以上に嬉しく感動したのを覚えています。
そしてその翌年、今度は「総合旅行業務取扱管理者」という国家資格について勉強して、学生たちに教えました。
これは国内旅行でも海外旅行でも取り扱うことが出来る国家資格です。
これも国内旅行業務取扱管理者の時と同じように必死で頑張った結果、無事に「総合旅行業務取扱管理者」の資格も取得することが出来ました。
この2つの資格があることで、旅行会社の就職には有利ですし自分で旅行会社を立ち上げることだって出来ます。
それだけ人生の選択肢が増える資格なのですが、実は、私はその資格をただの1度も使いませんでした。
家族からは「せっかく苦労して取った資格を生かさないなんて…」と言われますが、私にとってはそれは大事なことではありません。
この2つの国家資格を取るまでの過程で経験した勉強だったり、生徒たちへ指導した経験こそが私の大きな財産になったのです。
実際、この時の経験が「やればできる」「望めば叶う」という私の座右の銘になり、私のその後の人生を変えました。
その後、別の良い仕事に就くことが出来たので、今は毎日が忙しいですしやりがいも感じています。