40代の悩み・生き方

転職のストレスで鬱病に/40代男性が立ち直った話

私は40代の男性です。

以前、転職のストレスで『うつ病』を発症したことがあります。

『うつ病』はそのまま放置すると、自ら命を絶つこともあり得る恐い病気です。

とくに日本人は真面目な性格で人に迷惑をかけたくないあまり、無理をしすぎる国民性なのでリスクが大きいと言われています。

朝、起きた時に身体が鉛のように重い日はありませんか?

「そんなの甘えているだけだ」

世間ではいまだに『うつ病』を理解していない人も多く、辛く苦しんでいる人に対して心ない言葉を吐く人もいます。

この記事では、私が『うつ病』を発症してから完治するまでの経過をご紹介しています。

まさに今、辛い思いをしている人がいるかもしれません。

他人の言うことに惑わされることなく、自分で変調を感じた時に自分の体のことだけを心配して欲しいのです。

今回のエピソードは私の体験談ですが、少しでも参考にして頂けると嬉しいです。

 

転職した会社で孤立して『うつ病』を発症

転職した先の会社の業務量は予想以上でした。

量だけでなく高い質も求められる仕事だったので、体感的には元いた会社の倍ちかく仕事をしている感覚でした。

そこでは課長職でしたので責任が重く、一切の妥協が許されなかったのです。

初めての環境で周りが慌ただしく動いている中、右も左も分からない事だらけの私がうまく動けるわけもありません。

そんな状況の中で「早く結果を出さなければ」と気持ちだけが先走ってました。

普通なら間違えようのない場面でミスをしてしまい、部下の失笑を買ったり上司から厳しく叱責されることもありました。

それ以降、余計に周りとのコミュニケーションがぎくしゃくして、孤立感が深まっていったのです。

心を許せる人や信頼できる人は誰もおらず、「敵」「味方」で分けるなら私の周りは全て「敵」に見えていました。

そんな状況が3ヶ月ほど続いた頃、ついに『うつ病』を発症してしまったのです。

 

『うつ病』で体が動かない/救ってくれたのは妻の言葉

ある日の朝、目が覚めた瞬間に自分の体がおかしい事に気付きました。

ベッドから起きれないのです。

「会社に行かなきゃ」

頭とは裏腹に体が言うことを聞いてくれず、ベッドから身体を動かせません。

まるで身体が鉛のように重くて、自分の身体ではないようでした。

目眩がしてきて夢の中をもがいているような不思議な感覚です。

どのくらいの時間が経過したのか分かりません。

様子を見に来てくれた妻がわたしの異変に気付いてくれました。

「具合が悪いの?何があったの?」

その妻の優しい言葉でようやく体を起こすことができました。

顔や背中には汗をびっしょりかいていました。

そして、今まで妻には明かせなかったこの3ヶ月間の惨状を初めて妻に話しました。

・会社では孤立していて誰にも話しかけられない。

・結果を出そうと焦るほどミスを繰り返している。

・部下や上司に呆れられ信用を失った。

話しているうちに、私は悔しくて惨めで自分が情けなくて涙が止まりませんでした。

しばらく黙って私の話を聞いていた妻は、私を責めるワケでもなく

「今日は休もう。明日も仕事に行かなくて良いからね」

そう言い残して寝室を出ていきました。

妻に支えられながら鬱病と向き合った

後から聞いた話ですが、あの日、妻は会社の上司にすぐ電話をして私が仕事のできる状態ではないこと、受診が必要なことを説明したそうです。

それだけでなく、翌日には妻が会社に乗り込んで行き、ここまで私を追い込んだ会社としての責任を上司としてどう考えているのか?

直接、私の上司に詰め寄って謝罪までさせたそうです。

詳細は聞いていませんが、私を守ろうとしてとった行動であることに疑いの余地はありません。

この件があってから、私は今でも妻に頭が上がりません。

本当に感謝しています。

妻の仕事は看護師であり、知り合いの精神科医に直接連絡をして私のことを相談してくれました。

妻に言われるがまま受診したところ「うつ病」との診断でした。

 

妻と話し合った結果、休職をさせてもらうことにしました。

休職というのは本来、復職が前提になりますが私は復職する自信が正直ありませんでした。

何とか頑張って他の仕事を探そうと考えていたのです。

精神科には月に1度通院して、先生と話をしてお薬(漢方薬)をもらうようになりました。

仕事をしない日々…。心は穏やかではいられませんでした。

(自分は社会に必要とされない人間なんだろうか)

妻からは

「何もしなくて良いよ」

と言われ、仕事に家事に孤軍奮闘する妻を横目に、申し訳ない気持ちで過ごしていました。

やった事と言えば、ゴミ出しと家の掃除、買い物くらいです。

 

『鬱病』からの復帰

病院に通ってから私の心身は少しずつ良くなっていき、明らかに身体も復調してきました。

先生から「もう大丈夫ですよ」と言われた時は、飛び上がるほど嬉しかったのを覚えています。

快方した後、しばらくして職場に挨拶に行きました。

そこで上司と会った際、上司は神妙な顔つきで「悪かったね」と私に謝罪をしてくれました。

その一言で、これから全てが良い方向に行くような気持ちになりました。

 

当時、私の会社での役職は課長職でした。

「課長職」といっても名前だけで、平社員や若手がやるような業務も全てこなす上、責任は私に重くのしかかる…そんな立場でした。

当時は転職して間もなかったこともあって、自分の処理能力以上のことを抱え込んでいるのに誰にも言えず孤立していました。

明らかに無理をしていたにも関わらず、一人で背負い込み妻にさえ相談することもできずにいたことが『うつ病』を発症させた原因だと思います。

お世話になった精神科の先生からは、人がみな違うように『うつ病』に至るまでの経過も人それぞれだと聞きました。

心と身体が悲鳴を上げているのに「皆が頑張っているから休めない」と我慢しているような人は危険です。

私にとっては、妻の存在が大きかったと思います。

受診する医者の手配や会社との交渉もすべてやってくれました。

もちろん、会社を休むように私に進言してくれたのも妻です。

もし妻がいなかったらベッドの上でもがきながら、何とか会社に行こうとしていたと思います。

たとえ会社に辿り着けたとしても、その先に明るい未来はなかったでしょう。

 

『鬱病』は誰にでも起こりうる病気

『うつ病』を経験した人間として言わせて頂くと、自分の健康よりも大切なものはありません。

それが脅かされたら、すぐに医療機関を受診するのが当たり前のことだと考えるべきです。

自分の命をも左右しかねない状況にあるのに、いったい誰に遠慮する必要があるのでしょう?

 

私はうつ病から回復した後、就活がうまくいって無事に転職することができました。

新しい職場では『うつ病』を発症したことを既に伝えてありますし、

「問題ない。無理はしないでくれ」

と会社の上司の理解を頂いています。

そしてなぜだかまた課長になってしまっています(笑)

今の会社の同僚も私が『うつ病』であったことを認識していますし、それによる偏見やデメリットは全く感じていません。

負い目はありませんし、何の気兼ねもなく仕事に全力を傾けられます。

面白いのは総務課から、

「社員がうつ病にならないよう予防策の講演をしてくれ」

と講義の依頼があったことです。

ここの会社は『うつ病』に対して真剣に向き合おうとしている会社なのだと嬉しく思いました。

もちろん私の経験が役に立てるなら嬉しい事ですので、引き受けさせて頂きました。

これからは無理をせず仕事に励みながら、『うつ病』は誰にでも発症しうる病気であることを自分の経験から伝えていけたらと思っています

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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