私は40代の男性です。
私たち夫婦には子供がいません。
今、思い返すと不思議なのですが、結婚したら子供ができることが当たり前のように私たちは考えていました。
できない夫婦もたくさんいらっしゃるのに…。
「これからできるかもしれない」
という僅かな希望を何年も捨てずにいましたが、お互いが40歳間近になるとさすがに諦めの気持ちが強くなりました。
“もう子供は無理かもね”
お互いの本音が一致したことを確認した後、私たちはようやく気持ちを切り替えることができました。
《夫婦二人で幸せに暮らす方法》を話し合う機会が増えたのです。
妻と意見が一致したのは周りを見ていても分かるように
積極的にコミュニケーションをとっている夫婦は仲が良い、という事です。
コミュニケーションは少ないけど仲は悪くない…
たまにそんな夫婦もいますが、ちょっとした切っ掛けで喧嘩した際はお互いが引かなくて大げんかになった…
なんて話も聞いたことがあります。
人間ですから1つの切っ掛けで急激に悪くなることもあるでしょう。
私たちも例外ではありません。
毎日、一緒に生活していると何も起こっていないのに、気持ちがざわざわしたりイライラしている自分に気付くことがあります。
そんな時私は、それを隠さず妻に話しています。
「なんか、今日は気持ちがざわつくんだよね」
その一言で、妻は私に気遣ってコーヒーを入れてくれたり、お風呂を勧めてくれたりします。
そういった配慮が素直に嬉しいですし、言われた通りに行動するうちに、いつの間にか私の機嫌も治っています。
もちろん、こういった事は私だけではなく、妻にも同様におきます。
“何かが違う”
“スッキリしない”
と妻も理由が分からなくても、いつもと調子が違う事を私に話してくれます。
もしかしたら、他のご夫婦はそこまで細かな報告を相手にしないかもしれません。
ですが、相手が気付かないような自分の変化を、自分の言葉で伝えることは大事だと思っています。
私たちは夫婦なのです。
こうして普段からお互いがコミュニケーションをとるように心掛けていますし、それは夫婦関係にとって良い事だと思っています。
夫婦円満を実現するためには積極的に会話を交わすだけでなく、夫として妻をサポートする気持ちが不可欠です。
普通に生活しているだけでも辛い事や悲しい出来事は起きてきます。
お互いにつらくなることもありますが、私たちは悩みをお互いに打ち明けるようにしています。
簡単に解決できると思ってませんが、だからこそパートナーに気持ちを伝えることで、普段から相手が力になってくれるのです。
私も妻の悩みを打ち明けられた際、正直いって
「自分では何も力になってあげれないかも」
と不安になりましたが、妻からすれば
「話を聴いてもらっただけで少しスッキリした」
と思ってくれていたようでした。
友人や知人からは、「夫婦仲が悪くて…」と相談を受けることもあります。
子供の教育方針のことで夫婦喧嘩をした際、離婚の話まで出たと聞いて驚いてしまいました。
ずっと連れ添った妻ですから、会話を意識してたくさん話をするとそれだけで私たちは盛り上がります。
会話が多いほど相手の考えが手に取るように分かりますし、私の場合、妻が更年期障害にさしかかっていることも早めに気付くことができました。
相手の考えや状況が分かれば、それだけ早いタイミングで必要なサポートをできる可能性が高くなるのです。
私たちはお互いが温厚な性格なので、滅多に声を荒げることもありません。
言い争いをすることがなくて人間関係が悪くならないと安心できます。
友人は夫婦仲が悪くなり喧嘩が絶えないなど悩みも多いようです。
そういった話を聴けば聞くほど、夫婦間のコミュニケーションはやはり大事なのだと改めて思います。