私は40代の男性です。
私たち夫婦は現在セックスレスの状態です。
夫婦で生活していると、”セックスレスが離婚の原因になる”という話も人事ではありません。
この問題を解決するには、夫婦間のコミュニケーションが不可欠と思います。
お互いの立場や心境を考えて相手に歩み寄る気持ちをもたないと、解決なんてできないと考える日々です。
私たち夫婦がなぜセックスレスになったのか?
ご説明させて頂きます。
セックスレスになったきっかけは妻の妊娠・出産
わたしたち夫婦がセックスレスになってから約4年が経ちます。
その理由は、妊娠と出産を経てから妻が私を受け入れなくなったからです。
私たち夫婦は約5年間子供を授かることが出来ずに、不妊治療を進めていた経緯があります。
その費用もさることながら、お互いの肉体的・精神的な不安がピークで辛かった時です。
ようやく妊娠検査薬で陽性反応があり、その時は二人で歓喜しました。
その後、待望の第一子を授かることが出来たのです。
出産してから、妻の私への態度が180度変わりました。
それまで毎週欠かさなかった肉体的な関係がゼロになり、私が妻に触れることさえ拒否されるようになったのです。
「私はこの子を大切に育てたい。あなたと関係を持つことは絶対にしない。性処理をしたいなら風俗に行って欲しい」
妻が私に吐き捨てるように言った言葉は、私には雷に打たれたような衝撃となって私の心に刺さりました。
“子供ができたら用無し”
そう言われたような気がしたのです。
それまで私は妻を愛する女性として接していました。
急に「子供の母親」として見てくれと言われても、切り替えることは困難でした。
このままでは夫婦関係が破綻すると感じたので、それから何度となく妻と話し合いを持ちました。
しかし話し合いは平行線のまま、妻の「私を受け入れない」という態度は頑なで変わることはありませんでした。
妻とのセックスレスから元カノ・風俗で女性を求めた
レスになってから1年が経過した頃、以前付き合っていた彼女から連絡がありました。
わたしは溜まっていた鬱憤を吐き出すかのように、今の悩みを打ち明けました。
他に相談する相手もいなかったため、想いが一気に出てしまいました。
その話を黙って聞いてくれた彼女が愛しく思えてきたのです。
妻との関係は良くなかったので、妻に対する申し訳ないという感情は薄かったかもしれません。
そのまま彼女と身体の関係を持ってしまったのです。
行為の際、相手のぬくもりや心臓の音を身近に感じることが出来た時、男女が裸でお互いを求め合うことの喜びを再認識しました。
自分の心も体も受け入れてくれる女性がいることの喜びを改めて感じました。
さすがに彼女とはこの時だけの関係でした。
一方でこの日をきっかけに【男】に目覚めてしまった私は、会社の同僚を誘って風俗に行くようになりました。
月に2回程度のペースで行くようになり、今でもそれは続いていてかれこれ3年になります。
店の子は20~40代までいました。
その人たちと肌を合わせるうちに、私はあることに気付きました。
子作りのSEXはゴールがなかなか見えずに苦労していましたが目的は叶いました。
今の私のSEXは性欲を満たす目的だけでないか?相手の状況や立場を考えていたのか?
そう振り返った際、私の妻への態度はSEXだけでなく普段の行い等にもつながっていたことが分かりました。
仕事が遅く終わって、帰宅して早々に「疲れているから寝かせてくれ」と妻に言ったこともありました。
元カノと会うために「用事があるから」と言って、子守をする妻を置いて家を留守にすることもありました。
これらの行動は、自分のことばかりで妻子のことを考えていなかったことに気付いたのです。
「変わらなきゃいけないのは自分」
自分が考えを改めない限り、妻とはこの状態がずっと続くと思いました。
セックスレスが解決できるとしたら《妻の立場で考えて行動し続ける》こと
自分だけでなく相手のことを考える事が結婚であり、育児であることをわかるようになりました。
妻との話し合いで平行線だった理由は、私の主張が「妻を抱きたい」という話だったからです。
妻の立場で考えたら「念願の子供を授かった」時点で、全ての優先順位が変わるのは当然のことです。
初めて授かった子供で母親として責任を感じたでしょうし、「自分に務まるか?」という不安もあったかもしれません。
「親として子供に何をしてあげれるか?」
妻が母親としての責任を感じていた時に、私の話は《夫婦関係》だけだったのです。
「こんな状況で何言ってんの?!」
という心境だったに違いありません。
現在もレス状態が続いているのですが「妻を抱きたい気持ち」を抑えて、妻や子供の話をするようになってから二人の関係性が1歩前進したように思います。
スキンシップも少しずつですが、とれるようになってきました。
女性は子供ができると「女」が影を潜めて、「母親」が全面に出て来ます。
男性にも「父親」としての気持ちはありますが、女性と違い「オス」としての本能はそのままなので、そこにギャップが生まれます。
理屈や理性があるからこそ人間とも言えますが、動物としての湧き上がる本能を抑え続けるのに苦労されている男性も多いのではないのでしょうか?
本能を抑制し中性的に生きるのか、ジムやジョギングなど別のことに衝動をぶつけるのか人それぞれだと思います。
いずれにせよ、妻に優しくできないのならその手段は失敗に終るでしょう。
私たち夫婦もセックスレス問題は解決には至っていません。
私たちの場合、妻が「セックスレス」を問題視していないので、いまは解決するための話し合いができません。
子供が手がかからなくなった時に、妻が私を受け入れてくれる日がくるのか?分からないのです。
自分はこの先、男としての機能を果たせずこのまま老いていくのか?
と思うとゾッとすることもあります。
今は時折やってくる激しい衝動を抑えながら、子供や妻の笑顔をたくさん見れるように父親としての務めを果たそうと考えています。