こんにちは。ぷ~すけです。
筆者が以前に働いてた会社は【ブラック介護施設】でした。
給与がとんでもなく低く(月の手取り14万円)、「賞与なし」「年休は1日も取れない」「暴力や陰湿ないじめは日常茶飯事」
という、もはや【社員】というより【奴隷】に近いような扱いを勤務していた5年間ほぼ毎日受けてきました。
そんなブラック企業での体験談のうち、今回は「過酷な時間外労働」に着目してご紹介していこうと思います。
ブラック企業の過酷な時間外労働【極寒での孤独な除雪作業】
雪の多い地域ですので、毎年冬が来ると「また今年も除雪作業か…」と毎日、気が重くなったものです。
雪国に住んでいる方なら、除雪作業の過酷さは理解してもらえるのではないでしょうか?
多くの一般家庭では、スコップかスノーダンプと言われる除雪器具を使って作業を行います。
雪を知らない人にとっては想像しにくいでしょうが、雪は思っている以上に重くて冷たいです。
30分も除雪作業をしていると下着まで汗でびっしょりかきますし、また肉体労働なので手や肩・腰など身体中が痛くなります。
除雪作業をした翌日になっても、体の痛みや疲労はなかなかとれません。
当時、この過酷な除雪作業を筆者ひとりでやっていました。
施設の玄関や玄関前の道路、職員用駐車場もふくめて全部やっていたので、かなりの重労働でした。
もちろん道路も凍るような極寒での作業なので、厚めのスキーウエアを来てホッカイロを貼るなどの寒さ対策も欠かせませんでした。
汗をかくとその汗が外気で冷えるので、汗が冷たくなり身体の体温をどんどん奪っていきます。
1晩で1m近く積もることもあるので、朝から夜まで1日中ふり続くと、とても1回の除雪作業では追いつきません。
職場がデイサービスでしたから、雪の日でも除雪作業をしてから社用車でご利用者のお宅まで送迎をしなければいけません。
大雪の時はいつ除雪作業をするかというと、早朝と仕事を終えた夜でした。
普段よりも1~2時間くらい早く出勤して除雪作業です。
さらにその日の仕事を終えた後に一度帰宅し、身支度を整えてから一人会社に向かい暗い中を黙々と作業してました。
夜の除雪作業は外も真っ暗で視界も悪い状況です。
また近隣住民に迷惑をかけないように、スコップなどの音を出さないように配慮しながら孤独に作業してました。
1時間ほど作業したら、ひとまず夜9時前には帰宅します。
これ以上、遅くなると迷惑になると判断していたからです。
そして就寝後に一度起きて、周りの天候や積雪量を確認します。
新たに積もった雪の量に合わせて、朝出社する時間を決めていました。
上司が出勤する頃には,こっちは汗びっしょりで既に疲労こんぱいです。
上司が停める車の周辺も除雪しているのに、上司ときたら挨拶をしても筆者に視線すら合わせず、玄関の鍵を開けて黙って建物内に消えていきます。
いつも思っていたけど、一体何様なんでしょうか?
《除雪作業をしながら気付いた事》
・「必死にやっても報われないことがある」⇒『苦労はいつか報われる』は嘘。
・「理不尽な事は世の中にたくさんある」⇒正直者は利用され続ける。
この2つは、この職場で身にしみて理解できるようになりました。
ブラック企業の過酷な時間外労働【酷暑の庭仕事で脱水症状】
デイサービスを運営していたこの施設には中庭がありました。
最初は堅い土でしたが、開墾して肥料を蒔き野菜が植えられるようになりました。
庭仕事も筆者の仕事です。
植物や野菜の育て方について知識はなかったので、ネットや書籍など調べながらやっていました。
野菜を選び、タネを買って植えて育て、そして収穫するまでの行程をやっていました。
野菜を育てるのには手間がかかります。
しかも、利用者に食べてもらう事を目的にしていましたので余計に神経を使いました。
ネギを作る場合『土寄せ』という作業があります。
ネギの食べれる部分(白い部分)を多くするための、追肥と同様に大事な作業なのですが、時間帯やそのやり方など奥が深く、手間のかかる作業でした。
野菜などの畑仕事の他、他にも花や果物も何種類か育てていました。
ストレスだった職場の人間関係の中、こうした土をいじる作業は心が穏やかになり嫌いではありませんでしたし、勉強にもなりました。
とはいえ、一人でやってましたので春から秋にかけての水やりや雑草取りなど、色んな作業があったので、ほぼ毎週休日出勤していました。
大変だったのは真夏でした。
35度の酷暑の中、延々と庭の草取りをしていた際に、意識が遠くなって倒れそうになったことがありました。
今思えば「脱水症状」でしたが、小まめに水分摂取をすれば良かったんです。
それができなかったのは、理由があります。
社長や上司が土日でも出勤することがあったので、顔を会わせたくなかったのです。
毎日パワハラを受けていれば仕方ありません。
二人に遭遇しないよう、1分でも早く作業を終えてその場を立ち去りたかったのです。
水を飲むわずかな時間も惜しかったのです。
幸い、この時は倒れる直前に正気を取り戻して大事には至りませんでした。
さすがにこの日以来、水は忘れずに持って行くようにしました。
ブラック企業の過酷な時間外労働【飾る花を見つけるまで帰れない】
過去記事にある通り職場に飾る花を買えなかったので、休日に花を求めてあちこち探しにいくのが日課となっていました。
利用者さんは店頭に売られている綺麗な花だけでなく、道ばたに生えている野花も喜んでくれました。
ただ野生の花となると面倒なこともあります。
葉っぱに虫がついていたり、茎にトゲがあれば取り除かなくてはいけません。
また、認知症のご利用者もいたので口に入れてしまう可能性も考えて、毒性のある花はいくらキレイでも持ち帰れません。
これらの条件を満たしても翌朝にはしおれていた…なんてこともよくありました。
近所を徒歩や自転車で散策して花が見つかれば楽なんですけどね。
現実は甘くありません。
綺麗な花があっても人の敷地だったり、犬の散歩コースで不衛生な場所だったり、摘んだ花にアブラムシがびっしりだったりなんてこともありました。
この職場では、時間外労働や休日出勤が当たり前のように横行していました。
上司や社長は筆者に半ば、それを強制してやらせましたが、その報酬や対価、適切な評価を受け取ることは退職するまでありませんでした。