スポーツと運動

日本がアイルランドに勝利!強力な「フォワード」と「ダブルタックル」【ラグビーW杯】

ブライトンの奇跡から4年、また日本代表が大きな仕事をやってのけました!

周りの悲観的な予想をよそに、日本代表の選手たちは初めからずっと自分たちの勝利を信じていました。

勝負の行方を予想した人たちの大方の予想は「アイルランドが勝利」というのが本音だったように思います。

私もそうでした…


日本代表を応援してましたが、贔屓目に見て勝つチャンスは2割かと思っていました。

しかし後出しになってしまいますが日本の戦いを見て、開始10分で「もしかしたらいけるのかも…」という気持ちに変化していました。

その理由は、試合の雰囲気が4年前の『南アフリカ戦』と似てると感じたからです。

すこし試合を振り返ってみます。

日本がアイルランドの得点を最小限に抑えられた

何と言っても、アイルランドを相手に日本は簡単には得点を与えなかった事が大きかったと思います。

1、開始10分を互角に渡り合えた

これはどの試合にも共通するのですが、試合開始直後はチームの調子が出るまでどのチームも動きが不安定なものです。

そのため、スタート直後にあっさり得点を許すシーンは多く、キャッチングミスなどからの無駄な失点が怖いと思っていました。

アイルランド戦ではそんな危なっかしい場面はほとんど見られませんでした。

2、接戦で後半に突入できた

これは強豪相手とやる時、非情に大事な点です。

失点がかさんだ場合、アイルランドのような強豪国が相手だとまず挽回できません。

だからと言って先行しすぎても、相手が急にギアを上げてくるので逃げるために体力を消耗してしまい後半に失点を重ねるケースもあります。

接戦で前半を終えられたことで、日本は「よし!いけるぞ!」と思ったでしょう。

対するアイルランドは「あれ?何だかおかしいな?俺たちが調子が悪いのかな?」など思っていたよりも点差が開かないことに混乱していたかもしれません。

3、相手のスコアを『20点』以下に押さえ込んだ

日本は『アイルランド』から20点近く獲れる力がありました。

逆に考えれば、20点以下にアイルランドの攻撃を抑えられれば勝機が見えてきます。

私を含めたほとんどの人は、「20点以上」得点されると考えたと思います。

しかし現実はアイルランドの得点をたったの19点に抑えて、理想的な展開に持ち込みました。

日本代表の武器は『フォワード』と『ダブルタックル』

日本には世界に誇れる2つの大きな武器があるように思います。

それは

鉄壁のフォワード

正確なダブルタックル

この2つです。

今大会を観ながら他の国とも比較しましたが、この2つは既に世界水準に達していると確信しています。

選手から全幅の信頼を得ている『スクラム番長』長谷川コーチに鍛え上げられたスクラム、まず押し負けることがありません。

二宮清純氏の言葉を借りればそれは耐震構造なのだそうですが、まさにその通りなのだと思います。

意外な強さを発揮するラインアウト、これも注目に値します。

かつての日本はそこが弱点の一つだったように思いますが、大会に入ってからの精度の高さは正直想像を超えていました。

そしてダブルタックル

試合中は混沌としていて気づきませんが試合後に映像を観るとその巧さに感心します。

他の国もダブルタックルはしますが、結果的に偶然ふたりで止めるものが多いんですね。

日本の場合はまず、下半身にひとりがタックル、間髪入れずにふたり目が肘にめがけて包み込むようにタックル

ひとり目で相手の勢いを止めてふたり目でパスを防ぐ!

実に計算され尽くした見事なテクニックです。

日本代表の戦力の底上げが成功した成果!

「フォワード」や「タックル」以外でも日本が優れている所はいくつもありました。

タックルしてもすぐ立ち上がり素早いリロード、またディフェンスラインに参加するので数的不利も生まれない

これは訓練しないとタイミングも難しく、また相手より運動能力が優ってないとできない技ですね。

アイルランド戦、セクストンがベンチ外になったことも大きかったでしょう。

彼は昨年のワールドラグビー年間最優秀選手賞に輝いた実力の持ち主です。

また警戒していたストックデールなどバックスの展開を封じたのも勝因でした。

先制されたキックパスも見方によっては日本フォワードの強さに活路を見出すのを困難と判断した上でのことと考えると、アイルランドからするとあの手段しかなかったのかもしれません。

もちろんトライを取られた直後はうまいなーと一瞬焦りましたが(笑)

また日本の控え選手の層の厚みも確認できました。

強いフォワードが試合ごとに安定感を増してくると、大会前手薄な印象のあったバックス陣も頼もしく見えてきました。

松島幸太朗選手福岡堅樹選手ばかりが目立ちますが、今の日本は選手層の厚みが違います。

中村亮土選手ラファエレ選手もチームの勝利に大きく貢献しています。

トライがないとは言え、レメキ選手のバックスとしての防御も大きな戦力になっています。

改めてアイルランドと戦ったら?

今回の試合で日本の戦い方を分析できたアイルランドが、より綿密な作戦をたてて

「格下の日本に2度も負けれない!」

とラグビー強豪国のメンツにかけて必死になってくるでしょう。

どちらが勝つのか予想ができません。

ただし、日本の安定した実力がこのまま発揮できれば、日本は他のどの強豪国と戦っても、流れ一つで勝てるチームになった事実は間違いないと感じます。

これからの日本の試合も全力で応援します!