1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)という言葉を耳にしたことはありますか?
ウィキペディアによると、パワーが周波数fに反比例する「ゆらぎ」のことだそうです。
なんだか難しそうに聞えますよね?
でも実はとても身近な存在で、意識はしなくても毎日私たちが五感で感じているものなんです。
今回はこの「1/fゆらぎ」について、少し具体的にご説明したいと思います。
「1/fゆらぎ」とは?
「ゆらぎ」研究の第一人者は武者利光先生です。
同氏によると、1/fゆらぎはいくつかある「ゆらぎ」の種類の1つだそうです。
そもそも「ゆらぎ」とは、予測のできない空間的、時間的変化や動きであり世に存在する全てのものに表れます。
身近な例で具体的に挙げるなら
・心臓の音
・波の音
・ロウソクの炎の揺れ方
・雨音
・小川のせせらぎ
・木漏れ日
・蛍の光り方
・電車の音
これらが全てが「ゆらぎ」です。
これらは一定のリズムのように感じますが、実は「予測ができない不規則」なものです。
この規則的なリズムの中に不規則なリズムが混在し、人間が一番「心地良い」と感じるゆらぎのことを1/fゆらぎと呼んいるのです。
一方で、“メトロノーム”は一定のリズムで音を出す「予測しやすいゆらぎ」に分類されています。
なぜ「1/fゆらぎ」が心地よいのか?
1/fゆらぎは、我々の心を癒やしてくれるように感じませんか?
「癒やされた」と感じるのは、勘違いや気のせいではなく科学的な根拠があります。
「1/fゆらぎ」は世界中で研究されていて、人間の生体リズムは基本的に1/fゆらぎをしていることが明らかになったのです。
つまり、1/fゆらぎは生体のリズムと同じなので、五感で感じることで共鳴し自律神経が整って精神が安定して活力が湧いてくるのです。
森林浴に出掛けると癒やされた気分になるのも、ただの気分転換ではなくちゃんとした理由があったんです。
この理屈が分かれば、赤ちゃんがお母さんに抱っこされながら心臓の音を聞いて安眠するのも理解できます。
1/fゆらぎを実践する歌手「徳永英明」「松任谷由実」など
「1/fゆらぎ」は人間に心地よさなど快適な感覚を与えてくれます。
「1/fゆらぎ」を耳で感じ取る際に有効なのは音楽です。
ヒーリング・ミュージックを聴くとリラクゼーション効果があるとされるのも、「1/fゆらぎ」の効果で説明がつきます。
日本の歌手の中にも、「1/fゆらぎ」が認められた歌手がいます。
美空ひばりや宇多田ヒカル、徳永英明、小田和正、松任谷由実などが代表的な歌手として挙げられています。
確かに聞き心地が良くて、引き込まれそうな声やリズムを持っている方々ばかりですね。
『1/fゆらぎ』を生活に積極的に取り入れよう!
現代のストレス社会においては、いかに日々のストレスを効率的・効果的に解消できるか?が重要なポイントになります。
今回、『1/fゆらぎ』の理解を深めたところで、日常生活にも上手に取り入れたいところです。
森林浴に出掛けたり、電車に乗ってみたりと方法はいくつもあります。
出掛ける時間がないという人は、スマホで「雨の音」「電車の音」「鳥のさえずり」などが収録されたものを聴くのも有効です。
実際、それらの動画が再生回数が凄いことになってるのを見ると、いかにストレスを抱えている人が多いかを証明しています。
上手な息抜き方法を知ることは、この現代社会を生き抜くのはもはや必須事項なのでしょう。
おわりに
今回は「1/fゆらぎ」についてご紹介しました。
言葉だけだと難しい印象ですが、私たちの生活には欠かせないとても身近な存在であることが分かりました。
今まで知らないで無意識に感じていた人がいたなら、コレを機に今後は積極的に自分の生活に取り入れてみてはどうでしょうか?
今、感じているストレスが解消すれば、心に余裕が生まれて体も元気になるハズです。