夏休みは子供たちにとって、最高に嬉しくて楽しい思い出ができる時期です。
子供たちに促されて、一緒に海や川に出掛けるお父さんやお母さんも多いと思います。
子供達と行く海や川のレジャーで、大人の役割とはなんでしょう?
海や川で遊ぶことが楽しみで待ちきれない子供たちの代わりに、子供たちが安全に遊べるように配慮することです。
事前に天候を調べてから行くことや、現地の危険な場所には近づかないといった基本的なルールを守りましょう。
そして身につける安全装備として外せないのは『ライフジャケット』です。
一定の条件下でライフジャケットの着用が義務づけられる(*1)など、その必要性がますます求められるようになってきました。
一方で、未だにライフジャケットを着用しないまま海や川で子供たちが遊んでいる姿も多く目にします。
近くに親らしき大人の姿が見えないと、事故が起きないか見ているこちらもハラハラしてしまいます。
現実問題として水難事故で亡くなった子供たちが、ライフジャケットを着用してなかったというケースが後を絶ちません。
そういった状況から、ライフジャケットの普及率はまだまだ低いと言わざるを得ません。
*1 平成30年2月から全ての小型船舶の乗船者にライフジャケットの着用が義務化しました。
目次
毎年おこる水難事故/その件数は?
警察庁のまとめた資料を見ると、平成30年における国内の水難事故の件数は…
○発生件数 1,356件
○水難者 1,529人 うち死者・行方不明者692人
また、【死者・行方不明者の場所別】のデーターを見ると、海が53.6%(371人)、河川が28.5%(197人)という結果でした。
ライフジャケット着用することで生存率が飛躍的に上昇
ライフジャケットを着用していると、着用していない時と比べると生存率が2倍以上高くなります!
多少、泳ぎに自信があるくらいでは波や水流のある場所ではほとんど通用しません。
もちろん、ライフジャケットを着用していても必ず助かるという保証はありませんが、着用することで助かる可能性の方が高くなるのは紛れもない事実です。
ライフジャケット着用で救える命がある!
過信は禁物!ライフジャケットを着用していても助からないケースとは?
波や水流のある状況下で泳ぐのは非常に体力を消耗するので、発見されるまで体力の消耗を最小限にする必要があります。
そこでライフジャケットを着用する意味があるのですが、悪い方に考えた場合、発見されなければ低い水温に体力を削られてそのまま衰弱死というケースもあります。
*特に水温が低い冬場の水難事故は、生存率は当然低くなります。
このように、ライフジャケットを着用して助かるためには発見してもらえることが条件になります。
そのため、深夜1人で釣りに行って堤防などから転落した場合は、目撃者がいないケースが多いため、ライフジャケットを着用していても生存率は低くなります。
原則として「できるだけ海や川へは一人で行かない」ことが望ましいと言えます。
ライフジャケットを着用せずに転落したら?!
万一、ライフジャケットを着用せずに転落した場合でもパニックにならず、身近にある物で使える物がないか考えましょう。
魚釣り中に転落してしまった場合、クーラーボックスが近くにあればどうにかして掴みましょう。
クーラーボックスがなければ、ペットボトルやビニール袋が近くに浮いていないか確認しましょう。
どれもライフジャケットの代用にはなりませんが、ある程度の浮力が期待できます。
あるかないかで体力の消耗は全く違いますので、覚えておいて損はありません。
ライフジャケットの選び方
ライフジャケットを選ぶ際、チェックするポイントがあります。
・強度が強く破れにくい。
・着心地(体型と合うサイズ)が良い。
・密封性が高く、より長い時間浮いていられる。
・明るく目立つ色で発見されやすい。
・浮力が7.5㎏以上であること。
・顔を水面上に維持できること、等の国の安全基準にクリアしたもの。
ライフジャケットの値段
安い物で1000円台から、高い物でも1万円台と命を守ってくれる装備と考えれば手頃な値段と言えます。
スポーツ用品店や、またネットでも色んな種類を扱っていますが、着心地を重視する人は試着ができるお店で購入することをお勧めします。