ブラック企業

ブラック企業で1度も笑った事がない社員の体験談|時代遅れの監視体制を振り返る

こんにちは。ぷ~すけです。

ブラック企業で5年間勤務しましたが、まともに声を出して笑ったことは1度もありませんでした。

「仕事中なのに笑う必要なんてない!」

とお叱りを受けそうですが、高齢者のデーサービスに勤務していたので、私たちケアスタッフが楽しそうな雰囲気を演出しないと利用者さん達も楽しめないのです。

この業界に長くいると、裏表を器用に使い分ける人もいました。

裏ではタバコを吸って「やってらんないよね~」と会社の愚痴を言ってるのに、いざレクレーションの場では上手に立ち回って利用者さんをうまく盛り上げるのです。

当時、20代だった筆者はあまりのギャップに「大人って凄い」と変に感動した覚えがあります。

さて、その当時から10年以上の歳月が経ちました。

ここはブラック企業とはいえ、かつての同僚のように自分もうまく気持ちを切り替えて立ち回れるだろうか?

というのも、こんなクソみたいな会社だけど利用者さんには関係ない話だからです。

お金を使ってサービスを受けに来てくれている方々ですから、ここで働く従業員として喜んで頂かないといけません。

使命感すら感じながら実際にやってみるのですが、「笑えない」楽しめない」「雰囲気が暗い」の3拍子が揃ってしまい、喜んで頂くどころではありませんでした。

筆者は気持ちの切り替えができなかったのです。

準備期間”が足りなかった?”

いえ、準備期間はありました。

紙芝居、手品、工作、人形劇…どれもやる前は、だいぶ前から「これなら喜んでもらえる」と確信をもって家で黙々と練習をしていました。

もちろん本番に間に合うようにです。

ところが、会社に行くと萎縮してしまい練習通りにいかない癖が抜けませんでした。

「練習の通りにいかない」とは、動きがぎこちないし言葉がスムーズに出てこないし、笑おうと思っても顔が引きつって笑えない、という状況です。

そして、そのことを自分で意識するほど、更にその症状は強くなっていくのです。

体中から脂汗が出て来てシャツは汗びっしょりになります。

つまり何が言いたいかと言うと、筆者が見ていたのは利用者さんではなくブラック社長や嫌味上司だったからです。

目の前の利用者さんを楽しませるために取り組んでいるハズが

・「上司の評価が低かったらどうしよう」

・「社長から”声が出てなかった”と言われたらどうしよう」

とか、そんな事ばかりを気にしているのです。

こんな精神状態では利用者さんが楽しめないのも当然です。

しかし、この症状はその後もなかなか抜けませんでした。

レクレーションやイベントを企画して披露するまでには、揃える道具や当日の段取り、自分や他のスタッフの役割分担など準備することが沢山あります。

労力と時間を割いて本番を迎えるのに、思っていたことの半分も出せないという深刻な状況が頻回に起こっていました。

「反省点は?」

と社長から聞かれても本心は言えるわけもありませんので、『準備不足』という理由に落ち着き社長からペナルティを受けるという悪循環。

これまで何カ所も職場を経験しましたが、この会社ほどやりにくい環境はありませんでした。

会社内には相談できる人もいない状態で、監視の目だけはいくつもあるのです。

筆者が何かミスをした場合、筆者から社長・上司に報告に行くのですが、その場にいた他の従業員も筆者のミスを社長に報告しなければいけないのです。

そうしないと、筆者のミスが遠因となって二次被害に繋がった場合、その場にいた従業員も叱られるからです。

社長は、筆者が『ミスを隠して報告しない』という前提でこの監視システムを作ったようですね。

(江戸時代の『五人組』かよ!?)

まともに付き合っているとアホらしくなりますが、当時はブラック社長の『洗脳・独裁体』が有効に機能していたので誰も逆らえませんでした。

当時は嫌味上司やブラック社長だけでなく、他の従業員までも筆者の行動を見張らざるを得ような状況でした。

この環境で笑えますか?