子供にスマホを持たせた途端、家に帰った直後から他のことはそっちのけでスマホをいじっています。
当初は「子供にスマホを持たせるべきか?」
葛藤はありましたが、総合的に判断して持たせることにしました。
やはり、このご時世ですから周りのお友達もスマホを持っている子がほとんどです。
子供とはいえ、LINEなどでコミュニティをしっかりと形成しているので、我が子がコミュニティに入れない理由を作るのは親としてどうか?
と考えたのです。
そして子供にとって、LINEのコミュニティに参加させる事は視野を広げることに繋がると思い、スマホを持たせることにしました。
しかし、やはり子供と言うべきか、スマホを持たせたらずっとゲームばかりしています。
夢中になってやっているので、勉強にも身が入りません。
ここは親としての判断や力量が問われるな、と思いながら対応策をいくつか考えていました。
『勉強に集中して取り組んでもらいたい』
これが当面の目標でした。親として当然の気持ちですよね。
スマホに奪われた子供の関心を、どうやって勉強に向かわせるか?
結論として、ごまかさず現実的な話を息子に話してみようと思いました。
まず子供に話した内容はこうです。
「日本は学歴社会だから、同じ時間働いても入る会社によって手に入るお金は違うよ」
みなさんはこの言い方は正しいと思いますか?
「子供に対してお金の話をするのはどうなの?」
と否定的なお考えの方もいらっしゃるでしょう。
賛否両論の意見が出ることは分かっています。
しかし、子供の頃から勉強に取り組んできた子とそうでない子の違いは年々、大きくなっていると思います。
学校ではアメリカと違い、お金の教育をほとんどしてくれません。
学ぶ場が限定されるのが現状です。
だからこそ、その役目は親が担う必要があると思っています。
お金の話は将来、子供が働く年齢になって必ず直面する問題です。
そう思って、フリーターの場合の生涯賃金などを記した根拠資料を子供に提示したり、実際の労働条件などを事細かく事例を挙げながら説明をしたのです。
今、ここで勉強をしておかないと一定水準の生活レベルが確保出来ない
という話をしました。
話をするうちに子供が割とすんなり理解してくれました。
そして、子供の表情もその瞬間に変わりました。
自分が勉強しないことで、今よりずっと過酷な環境に身を投じなければならないことを理解してくれたと思います。
子供がスマホを触っていたら、親がそれを怒って取り上げて辞めさせることは簡単です。
しかし、それはその場しのぎにしかなりません。
いずれ子供は親の目を盗んでやるでしょう。
だからこそ、子供にどう説明したら良いか分からずに苦労されているのだと思います。
昔でスマホなどはなかった時代でしたので、友人とのコミュニケーションをとるにしても対面形式がほとんどであったものが、現在では大きく様相を変えています。
「スマホを買い与えないわけにはいかない」
と考えて子供に持たされている親御さんも多くいらっしゃると思います。
そんな悩みを持たれている方に、少しでもこの記事が役に立てて頂ければと思います。