ブラック企業

【40代女性が昔を回顧】上司のパワハラでお菓子作りの会社を退職した話

私は新卒でお菓子を作る会社に勤めました。

そこで当時の上司から言われた言葉に傷つき、会社を辞めたというお話です。

お菓子といっても、国内だけでも数え切れないほど多くのお菓子が日々作られています。

【お菓子作り】と聞いてどんな仕事を想像するでしょうか?

皆さんがイメージされるのは、作る工程が完全にマニュアル化されて、ベルトコンベアーに流されてくるスポンジケーキに生クリームを塗ったり、飾り付けをしたりといった仕事でしょうか?

私がいた会社というのは、機械では作れないような専門的な知識や技術のいるお菓子を扱う会社でした。

会社内には、お菓子作りの技術に長けた職人のような上司が何人かいました。

新卒で入って右も左も分からなかった当時の私は、指導にあたってくれた上司に教わりながら色んなことを学びました。

特に初めの3か月は分からない事だらけでしたので、1から10まで上司の言われた通りの仕事をこなす事に集中し取り組みました。

社会人のふるまいや仕事の効率的な進め方、「働くという事」がどういう事かまで教わりました。

ある程度仕事の進め方にも慣れて、実際にお菓子を一人で作っていけるようになりました。

すると上司から「一人前になれるように」と新しいステージに入ることを告げられました。

上司はとても器用な人で高い技術をもっていましたし、お菓子作りに関しては一流でした。

人間の手で作ったとは思えないような、精巧で綺麗で芸術品のようなお菓子を作る人でした。

また人柄が明るく愛嬌もあって、クヨクヨせずに物事を考える人でした。

一方で、その上司から直接、お菓子作りを教わるときは何とも言えない緊張感がありました。

なぜなら製作工程を少しでも間違えようものなら、上司から人間性や人格を否定される言葉を吐かれたからです。

そしてその後は、決まってものすごく上司の機嫌が悪くなりました。

私がよく覚えているのは、身近な備品をとつぜん乱暴に扱い出したり、それまで指摘された事のなかった私の仕事の進め方を「あれはおかしい!」と急に怒り始めるシーンです。

そんな時、タバコを吸うと気持ちが落ち着くのか、上司はタバコ休憩によく行っていました。

休憩から戻ってくると、机に向かってずっとパソコンをいじっていました。

お菓子を作る会社なので、仕事の終盤になると片付け作業が毎日あります。

一日の作業で使った膨大な量の材料や機材を掃除したり、しまう作業です。

量が多いので、この作業の時は上司も部下も関係なく、その場にいる職員が総出で手伝います。

そんな時でも上司は手伝う気配すらなく、1人でパソコンと睨めっこしていました。

さらにその後、掃除して片付けたばかりの材料と機材をまた引っ張り出して来て、自分の気まぐれでお菓子を作り始めます。

完成したお菓子を職員に見せびらかした挙げ句、

「使った材料と機材は片付けておいてね」

と他の職員に丸投げするような状況でした。

そんな協調性に欠けるワガママ上司でしたが、何とか2年間は自分の気持ちを押し殺して一緒に仕事をしてきました。

やがて自分にも後輩ができ、私が教える側になると上司は仕事をすべて私に投げるようになりました。

実質、上司は仕事は全くしていない状態となりました。

やることといったら、自席でPCを見たり、たまに気まぐれでお菓子を作っては片付けを周りの職員にやらせたりといったこと位でした。

ある日、そんな上司を見て私は我慢できなくなり言ったのです。

「上司がそのような態度では、後輩に示しがつきません」

「こんな状況が続くなら、私は仕事を続けていく自信がありません。」

それを聞いた上司は反省するどころか、私の期待を大きく裏切る態度をしてきました。

「辞めるの?あ、そう?俺のために働く奴隷がいなくなっちゃうな。」

上司と何年も一緒に働いてきて、私は上司のいい加減な態度を改めてもらいたくて勇気を出して言いました。

上司から怒られることを覚悟しての発言でしたが、この上司の言葉で私の全身から力が抜けていくのが分かりました。

この上司の一言で私は完全にやる気を無くしてしまい、次の日、退職願を提出し退職することになりました。