筆者はブラック企業で5年間働いた経験があります。
ブラック時代に人の何倍も怒られてきた筆者ですが、辞めてからは当時では想像できないほど穏やかに仕事ができています。
上司や社長のパワハラに心を病むことなく、仕事に専念できる…それが何より幸せです。
「パワハラの環境から抜け出すことができた後で何が変ったか?」
と聞かれたら、
「気持ちにゆとりができた」
と答えます。
ブラック時代、毎日、嫌になる位に怒られてきた筆者が、
「なぜこんなにも怒られたのか?」
という疑問に少し踏み込んでいきたいと思います。
「怒られやすい人」の特徴なんかも関係するのか?
目次
ブラック企業:社員時代は「誹謗中傷は当たり前」
ブラック企業にいた時の話です。
当時の僕は、
・「お前は社会から必要とされていない」
・「ゴミくず」
・「お前の存在自体が害悪」
・「みんながお前のせいで迷惑を受けている」
などの誹謗中傷を毎日受けてきました。
それだけではありません。
家族や親族の悪口を言われたり、顔を殴られたり、ハサミや椅子などを投げつけられる事さえありました。
まだまだあります。
その他にも土下座の強要や、徹夜をせざるを得ない程の在宅業務を命令されたりと、まあメチャクチャでした。
最終的には社長とつかみ合いになり退職したのですが、その後、施設は閉鎖しました。
まったくもって当たり前の話です。むしろ遅すぎました。この会社のせいで何人が不幸になったか…
強制収容所のような環境で社員は奴隷同然でした。
そんな環境で、毎日笑顔で利用者さんに接することは自分の限界をとうに超えていました。
(笑うことがもう辛い…)
ブラック企業:退職後の心境の変化「心に余裕が出てタフになる」
ブラック企業を退職した前後で心境の変化がありました。
【ブラック企業を退職した後の心境】
・どんな状況でも「あの頃よりマシ」と割り切れる。
・周りを見る余裕ができて、同僚や上司との接し方が分かってくる。
特に上記二つが自分に起きた心境の変化でした。
だからと言って「ブラック企業を経験するべき」とは絶対に思いませんし、アドバイスもしません。
ブラック企業で働く事は、自分の心と体を壊すリスクが伴います。
生活のために仕事をするのに、仕事に行って心を病んで体調を崩したらそんな会社は不利益でしかありません。
まさに疫病神です。
理不尽な事で怒られ続けると心が疲弊する。
どんな優良な企業であっても、上司から怒られ続けると自分が想像している以上に心が疲弊します。
「自分は何をやっても駄目なんだ」と自分を否定する習慣がついてしまいます。
これは最悪の状態です。
例え周りの人間全員が自分を否定したとしても、自分だけは自分の味方でなければ生きていけません。
なのに、会社という小さな組織のせいぜい数人から怒られ続けるだけで、人間は自分自身を否定してしまうんです。
誰でも怒られるのは嫌ですよね?
どんな優秀な人でもミスをしない人はいないハズです。
でも他人のミスにはなかなか寛容になれないようです。
「少しくらいミスをしても大丈夫だよ」
「お互い様だから」
といった態度で接してくれる人ばかりならどんなに良いでしょうか。
でも、他人に期待するのは止めましょう。
人の心は自分がコントロールできないからです。
まず、自分ができる事をしていきましょう。
怒られる人には特徴がある?
「なぜ自分ばかり怒られるのか?」考えたことはありますか?
「この人はなんでこんなに怒っているんだろう」
と相手の視点に立ってみると見えることがあります。
時間をおいて少し冷静になった時に「なぜ怒られたのか?」振り返ってみましょう。
例外もあるでしょうが、大部分の人は怒りたくありません。
怒るのは疲れるし、怒るほど自分の心も荒んでいくからです。
相手が求めている要求をあなたは理解できてますか?
もし理解できてなければ、「分かるように教えて下さい」とストレートに聞きましょう。
相手があなたに分かって欲しいのは、仕事の手順だったり、自分の感情だったり色々だと思います。
相手の要求に答えられない状況が続くと、相手から「自分は無視されている」とさえ思われてしまう危険があります。
そうなったら、お互いの関係が更に悪化します。
初めは勇気がいりますが、自分から少しだけ歩み寄ってみませんか?
「物分かりは悪いけど真面目な社員」
最初から、「理解力が早くて仕事もできる」という評価を目指すのはハードルが高いです。
背伸びして相手の期待を裏切るくらいなら
「こいつ、理解は遅いけど自分が分かるまで何度も聞いてくるな。根性だけはあるな」
と相手に思わせましょう。そうすればこっちのもの。
なぜなら分かるまで何度も聞く社員は周りから一定の評価を受けやすいからです。
質問をするのが苦手な人はたくさんいます。怖い上司がいるなら尚更です。
そんな中、あなたが質問している。「あの人が私の分からない事を聞いてくれた」
と周りは思うハズ。これで味方が増えたも同然。
その上、あなたに指導する立場の人も、最初はあなたに何度も教えるのが面倒で苛立ちながら説明するでしょうが、そのうち分かるように教えてくれるようになります。
それは、相手に伝わるように説明するのは相手の義務でもあるからです。
あなたの理解力の問題だけではありません!
もちろん、相手の説明を受ける際、集中して話を聞くのは必須ですよ。
真剣に聞いて、分からなかったら、聞いてみましょう。大丈夫です。
そうこうしているうちに、あなたが働きやすい環境が徐々にできてきます。
怒られる回数も減り、周りの理解者が増えて、むしろ居心地が良く感じてきます。
相手の気持ちに立って行動することは、自分が楽に仕事するための手段です。
一気に変わろうとせず、一つずつ試していきましょう。