見ているだけで癒やされて元気までもらえちゃう『フェレット』ですが、実際に飼う際の注意点がいくつかあります。
今回は、『フェレット』を飼っていた筆者の経験から【飼育する前に知っておきたい事】をご紹介していきたいと思います。
フェレットの魅力は別記事でご紹介したので、今回はちょっとシビアな事もお伝えしたいと思います。
フェレットは愛嬌があって魅力たっぷりの動物です。
ペットショップで一目惚れしてから8年間一緒に暮らしていましたが、筆者が仕事で失敗して落ち込んでいた時もその愛嬌の良さでいつも元気をもらっていました。
筆者は猫や犬も大好きで人生の半分以上、犬か猫と暮らしていますがフェレットも負けず劣らずの可愛いペットでした。
そんな可愛いフェレットですが、人間と犬・猫との長い歴史と比べると、まだ関わりが薄い動物であるのも確かです。
個人的にはフェレットはオススメしたいペットなのですが、良い事ばかりではなく「デメリット」もお伝えします。
これからお伝えすることを踏まえて、それでも「フェレットを飼いたい!」という方はもう迷うことはありません。
どのフェレットがあなたの好みに合うのか?
その愛くるしいお顔を見に行きましょう!
目次
フェレットを飼うデメリット「寿命が短い」
フェレットの平均寿命は6~8年と言われています。
公表されている最長寿命が14年ということからも犬や猫と比べると短いですね。
これは生後すぐに去勢・避妊させるのでホルモンのバランスを崩してしまうことが原因の1つと言われています。
犬や猫と同じように考えていると、別れは思いのほか早く訪れてしまうかもしれません。
フェレットを飼うデメリット「致死率の高い病気がある」
フェレットの寿命が短いとされる理由のもう1つは『インスリノーマ』という1度かかると致死率の高い病気が存在するためです。
この病気はフェレットが背負う十字架のようなものですから、是非、覚えて頂きたい知識です。
これは膵臓の病気で、人間でいうなら低血糖症状のような症状がフェレットに出現します。
けいれん発作や、ひどい時には昏睡になりそのまま死んでしまいます。
症状が出たらすぐに【ブドウ糖】を与えれば収まりますが、根本的な解決方法は手術しかありません。
ちなみに生後3~4年目頃がかかりやすいと言われています。
筆者の飼っていたフェレットもこの病気で亡くなりました。
1度病気になると、発作はいつ起こるか分かりません。
1回目の発作の時は気付いたのが早かったので、ブドウ糖を与えて回復しました。
亡くなったのは2回目の発作の時でした。
普段から家族で注意していたのですが、買い物に出掛けている最中に発作が起こり星となってしまいました。
あの小さい体にメスを入れることは、抵抗があって最後まで決断できませんでした。
フェレットを飼うデメリット「診てくれる医者が少ない」
フェレットは、犬や猫と比べペットとして飼われるようになってからまだ歴史が浅い動物です。
犬や猫と比べて、まだ「診てくれる獣医が少ない」のが現状です。
そのため住む地域によっては、いざという時の対応が間に合わない可能性があります。
フェレットを診てくれる獣医がお住まいの近くにあるかどうか、飼う前に確認しておくことをオススメします。
筆者の場合、幸い車で5分くらいの所に動物病院があったので、何度かお世話になりました。
実際のところ休診日なども考えて、少なくとも2箇所は確保しておきたいところです。
フェレットを飼うデメリット「暑さに弱い」
フェレットは人間のように汗腺がないので、汗を出して体温を調整することができません。
また体毛があるため、人間が感じる気温より+10℃高く感じるとも言われます。
そのため、夏場の室温管理はとても重要になります。
筆者の感覚的にはこと、暑さに関しては犬や猫よりも弱い印象です。
真夏に何も対策していないとヤバいです。すぐにぐったりします。
筆者は小さい扇風機を常に回していました。
真夏は一番暑くなる時間に合わせてエアコンのタイマーをセットしたり、冷却シートなどを併用するのも効果的です。
もちろん水分を切らしてはいけませんので、外出する前に給水ボトルの水が十分あるか?
必ず確認しましょうね。
フェレットを飼うデメリット「誤嚥のリスクがある」
フェレットは好奇心が旺盛で、何でも口にくわえてしまいます。
指輪や石けん、防腐剤など「まさかこんな物まで?」と思うような物でも、口に入る物なら何でも飲み込んでしまう危険があります。
またフェレットの体は細長く狭い所でも入れますし、また好きなのでテレビや冷蔵庫の裏なんかは格好の遊び場所です。
家具の隙間など目の届かない場所に入ってしまうと何をしているか分からない分、誤嚥のリスクも高くなります。
ケージから出してあげる際は、隙間をネットやフェンスなどで塞ぐことで事故のリスクを軽減できます。
周囲に口に入れそうな物を置かないこと、飼い主が近くで見守ってあげることで、誤嚥のリスクを減らすことができます。
フェレットを飼うデメリット「噛み癖がある子が多い」
個体差がありますが、特に子供の頃は噛み癖のある子が多いです。
粘り強くしつけるしかありませんが、問題は電気コードなど危険な物でもかまわず噛んでしまうことです。
電気コードを全て隠したり保護できればベストですが、コードがそのままになっていると標的にされちゃいます。
うちの子は数年で噛まなくなりましたが、ケージから出して遊ばせる時は電気コードや配線は「目の前にあれば噛む」と思っていて下さい。
フェレットを飼うデメリット「体臭が強い」
フェレットは他の動物よりも体の臭いが強いです。ペットとして流通する前に『臭腺』を除去するのですが、それでも犬や猫と比べて獣臭というか独特の臭いは完全に消えません。
排泄物の臭いも他のペットよりも強い方だと思います。
できたら、飼う前にペットショップでフェレットのケージに近づいて臭いを嗅いでみて下さい。
実際に抱かせてもらえるなら、直接臭いを嗅いでみることをオススメします。
フェレットを飼っている人の中には「この臭いが病みつきになる」という人もいますが、どうしても会わない人もいると思います。
臭い対策もあるので興味のある方はこちらの記事も見て頂けたらと思います。
おわりに
【フェレットを飼う前に事前に知っておきたいこと】というテーマでお届けしました。
どんな動物でも種族が違えば、習性も異なり飼い方が変わります。
また人間と同様に個体差があるので、性格は1匹1匹ちがいます。
それが飼っていて面白いところでもあります。
特にフェレットは多頭飼いしている飼い主さんも多く、フェレット同士で遊んでくれるので見ていて飽きません。
筆者が飼っていたのは1匹でしたが、一緒に生活している時は毎日がハラハラで我が家に目の離せない赤ちゃんがやってきたみたいな日々でした。
色んなハプニングを起こして、家族を驚かせてくれました。
イタズラが過ぎて後始末が大変なこともありましたが、いつからか
「この子は今日、どんなことをしてくれるかな?」
という楽しみに変わっていき、「今日は何をやらかしたか?」という話題で家の雰囲気を明るくしてくれました。
うちの子が無くなってしばらく経ちますが、写真立ての中の写真はあどけない表情とキュートな瞳が当時のままです。
今回の記事が、フェレットを飼うかどうか迷っている方の参考になればこんなに嬉しい事はありません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。