ラグビーW杯!10/5の試合で日本がサモアに勝利しました!
ああなんて疲れる試合!
終わった直後そんな感想でした。
まるで初戦のロシア戦を思い出すかのような重い展開、サモアの力はわかっていても改めて勝負の怖さも感じる試合でした。
簡単に試合を振り返ることにしましょう。
ラグビーW杯『サモア戦』の試合展開~前半~
前半、日本が田村選手のPGでまずは先行、さらに2本目で3点を追加します。
その後、サモアが反撃の2本PGで同点に追いつきます。
再度、田村選手のキックが決まり日本が再び3点をリード。
この後ゲームが動いたのは、25分のサモアの選手にイエローカードが出た後でした。
日本が数的に有利な状況で28分にラファエレ選手がトライ!そしてキックも決まり更に2点を追加します。
その後サモアのPGで、16ー9で前半終了。
日本がリードしているものの、前半はなんとなく嫌な雰囲気がありました。
PGで得点するのはもちろんとても大事で、もつれる試合になればなるほど最後にモノをいうものです。
W杯とテストマッチの差はそこに大きく表れると思うのですが、負けられない本番ではやはり獲れる時に獲る、それは鉄則ですね。
しかし開始当初からトライが獲れそうで獲れない展開でした。
キック重視で点が入ってる試合で、しかもリードする立場の日本は前回アイルランド戦ほどの繋ぎの良さが感じられませんでした。
相手のシンビンで10分の優位、ラファエレのトライが生まれてやっと少し動きが良くなった気がしましたね。
戦術面でまず感じたのは、パントやパスのキックがあまり効果的でないこと。
戦術としては分かるのですが、どうもそれが繋がらずに流れを断ち切ってしまう場面が多かったような印象でした。
パスが繋がってゲインも稼げていたように見受けられたので、どうしてそれで攻めないのか?
理由が分からない分、ちょっとじれったい気持ちで観ていました。
もしラファエレ選手のトライがなければもっと苦しい展開になっていたかもしれません。
フォワードも前回ほどの動きではなかったですね。
サモアも日本に勝てば決勝トーナメントに進む可能性が残されていたので、相当プレッシャーをかけていました。
その分、日本が対応するまで少し時間を要したのだと思います。
スクラムはあのサモアとも互角以上でしたが、無理に押し込もうとしすぎて崩れてしまうところもあった気がします。
トライを早く獲りたい、それが細かいミスになってしまっていた印象ですね。
勝ったぞ。次に行こうぜ。
スクラム師匠。#RWC2019#oneteam pic.twitter.com/8IlUU5i4yl— 稲垣 啓太 Keita Inagaki (@Gaki_keita01) October 5, 2019
ラグビーW杯『サモア戦』の試合展開~後半~
後半もまずはPGの取り合い、しかし拮抗した流れが続き14分にようやく姫野選手のトライが決まります!
33分にサモアが反撃のトライを決めたその3分後、今度は福岡選手がトライを決めました。
そして終了間際には松島選手もトライを決めて、狙っていたボーナスポイントも獲得することができました。
後半どう選手を入れ替えてくるかは一つのポイントだと思いました。
まず最初に堀江選手を投入したのを皮切りに第1列、その後2列とフォワードを大幅に入れ替えてきました。
それだけ前半タフな展開で選手が消耗したとも言えますし、フォワードで活路を見出してゲームの流れを活性化させたい狙いもあったでしょうね。
途中福岡と田中の投入もありましたが、とにかくフォワードで形を作りたいと思ったのではないでしょうか。
どちらにせよ、こうした戦術がとれるのは誰が試合に出ても選手が活躍してくれるから。
本当に日本代表は選手層が厚くなりました。
後半14分の姫野選手のトライはやっと揃ってきたモールから。
できればそこからすんなりとリードを広げたいところでしたが、そう簡単にサモアも崩れませんでした。
勝利が確実になったのは36分の福岡選手のトライが決め手だったと思います。
これはしっかり日本がフォワードで相手を押せるようになってから、広く開いた右のスペースへの展開でした。
最後の松島選手のトライが生まれたのは、サモアが最後までトライを狙ってくれたからこそゲームが続いて成立しました。
どんな逆境でも諦めないサモアの姿勢は敗者といえ賞賛に値します。
日本が得点するたびに涙が出る!
選手は本当に死ぬ気でプレーしてるのが伝わってくる。スコットランド戦も頑張れ!目指せ優勝! pic.twitter.com/Q3UfvmuTcp— daifuku7 (@superdaifuku7) October 5, 2019
ラグビーW杯「サモア戦」のMVPは『レメキ選手』
この試合MVPはレメキ選手でした。
Good win! On to the next!
Oneteam Onedream YTB pic.twitter.com/xvk8ez4aMZ— mano lemeki レメキ ロマノ (@manolycious) October 5, 2019
観ていて彼の貢献は試合開始から感じていました。
キックへの対応はミスがなく確実にキャッチングし、持ち込んだ時にはかなりゲインも取っていましたね。
ラグビーは「陣取り」ゲームなので、目立つトライがなくとも彼の存在感は大きいものでした。
ファンとして残念なのは松島選手や福岡選手のようにゴール手前でパスが来ることが少ないこと。
要はそこまでの過程で貢献しているということなんですね。
個人的にはご褒美にワントライあげたいぐらいでしたが、一番目立つシーンを他の選手に持っていかれた格好です(笑)
レメキ選手はそんなこと気にしないでしょうが。
またW杯初出場のフッカー選手もしっかり仕事していた印象です。
密かに注目していましたが確実にラインアウトのスローインをこなし、タックルもちゃんとやっていました。
まだ成長途中の26歳、この先の4年後を見据えての起用だったと思いますが、いい経験になったのではないでしょうか。
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結果としてダブルスコアでしたが、しかし点差ほど楽な試合ではなかった気がします。
改めて勝因を挙げるとすれば、後半の後半やっとフォワードが一体になったということなのかもしれません。
試合の終了間際、バックスも参加してのモールは観ていて興奮しました。
バックスが展開できる流れになるにはやはりフォワードが鍵だと再認識しました。
最後は4年前を思い出させる緊張感の中でボーナスポイント獲得、観ていたファンはみんなホッとしたと思います。
今回は苦しみながら勝てた試合、こういう試合を積み重ねてさらに強くなっていくのだろうと思います。
何よりこれだけのハードワークで、大きなケガで離脱した選手がいないのは幸いです。
これも日頃の鍛錬のたまものですね。
この先、『スコットランド戦』に向けていい意味で先発メンバーの選出が難しくなりましたね。
余談ですが試合の行われた豊田スタジアムの芝生は被災地宮城で育った芝で、言うなれば復興芝なんだそうです。
そんなことも気にかけながらプレーしていた姫野選手の地元での初トライ!
この試合もいろんなドラマがありました。
ラグビーワールドカップ2019 POOL A 日本代表vsサモア代表 https://t.co/Rwh7hyBUAo
— デジクマ(Kazuya Minami) (@digitalbear) October 7, 2019