ラグビーワールドカップの日本の2戦目は世界ランキング2位(試合前)のアイルランドですが、実際に蓋を開けてみると19-12とまさかの大金星になりました。
今回は日本とアイルランドの戦いを簡単に振り返りたいと思います。
目次
アイルランドはW杯のホスト国に勝てないジンクスがある!?
アイルランドの地元紙が試合前に指摘していた記事の中で気になる内容がありました。
「アイルランドにはW杯のホスト国に勝てないジンクスがある」
といった内容です。
今回、結果論ですがその指摘が的中した形になります。
しかし実際のところ、そのジンクスをアイルランドの監督やコーチ、選手がどの程度意識していたのかは分かりません。
アイルランドは日本を舐めていた!?
これまでの日本代表との対戦戦績は、日本代表が大差で敗れ続けてました。
過去を遡ると、なんと1991年の大会から1度も日本は勝利を収めていませんでした。
こういった過去の日本との対戦成績を判断材料にしすぎて、アイルランドは日本の今の実力の分析を十分にやっていなかった可能性もあります。
「日本には負けるわけがない」
という雰囲気がチームに蔓延していたかもしれませんね。
つまり、「日本を舐めていた」可能性があります。
日本戦の前から日本戦以降の試合を考えて、選手の体力を温存しようと思っていた選手やコーチ陣営1人でもいたなら、むしろ今の強い日本に勝つのは難しくて当然だと思います。
日本は最少失点で抑えながら本来の能力を出せた試合
試合展開は、アイルランドに押されながらも日本が巻き返してきたところで9-12という点差で折り返し、後半を迎えました。
そして後半は19分に福岡選手のトライが決まって逆転すると、そのまま日本が追加点を入れて最後まで逃げ切り、大金星をあげることができました。
勝利の要因の1つに、ミスが少なく理想に近いゲーム運びができたことだと思います。
スタミナでも相手を上回った印象でした。
『強豪』アイルランドを相手に、後半の日本は1点も取られませんでした。
こんな展開を誰が予想できたでしょうか?
殊勲のトライをした福岡選手が一瞬のスキを突いたことや、田村選手がキックで確実に追加点を重ねたことも相手チームにとって心理的ダメージが大きかったでハズです。
日本は、今回の勝利でベスト8が見えてきました。
過去の戦績に関わらずきちんと頑張れば勝てるということが証明されました。
アイルランドは世界ランキング2位(日本戦前)と強豪でしたが、諦めずに自分たちの力を信じて最後まで戦い抜いた選手たちは日本の誇りです。
日本の選手たちは先制点を取られても、また、逆転しても守りに入らずに最後まで『攻め』の姿勢がありました。
逆に追いつかなければ負けてしまう状況なのに、アイルランドの方が疲労感が大きく、また心も折れかかっているように見えました。
日本代表はアイルランド代表に勝利したことで、世界ランキング8位(過去最高)に浮上しました#RWC2019 #JPNvIRE #RWC静岡 pic.twitter.com/dkTAYRxs7n
— ラグビーワールドカップ (@rugbyworldcupjp) September 28, 2019
日本がアイルランド戦に勝ったことで日本全土が元気になった!
戦前の予想では『アイルランド』に勝つための試合よりも、作戦としてサモア戦やスコットランド戦を見越した試合運びをした方が良いと思っていた人が多かったと思います。
今回のアイルランド戦の勝利で大金星を挙げたことで、日本の選手たちは益々自分たちの力を信じるようになり、自信にもなったと思います。
今年の日本は令和時代を迎えて自国で行う初の国際大会でもあり、来年には東京オリンピックも控えています。
そういった面でも、今大会の優勝候補でもあった『アイルランド』戦の勝利は、日本全土を勢いづける、勇気づける勝利であり、価値の高い勝利だったハズです。