ブラック企業

『ブラック企業社長の名言5選』元社員が体験したパワハラ発言を紹介します

筆者がブラック介護施設(デイサービス)に勤務していた期間は5年間になります。

その会社のトップに君臨していた社長は、この5年間ほぼ毎日にわたりパワハラ発言を繰り返し筆者を追いこんでいました。

退職してもなお心の傷が癒えるまでは、当時の話を人にするとをしませんでした。

転職後2年目くらいからです。

転職した理由を周りから聞かれて答えるようになりましたが、ほとんど反応は一緒です。

大抵は絶句してしまい、その後の言葉が続かなくなります。

「大変だったね…」

言葉を振り絞るのが精一杯なのが分かります。

その様子を見て

「自分はとんでもない会社にいたんだな」

と改めて実感するのがしばしばでした。

中にはあまりにも筆者が不憫に思ったのか、目を潤ませていた人もいました。

予備知識がないまま、この話を聞くとかなりのインパクトのようです。

 

当時の社長は、かなり個性的な人間で存在感が際立っていました。

親分肌で頭の回転が早く理論的に話すので、良くも悪くも言葉にはいつも説得力がありました。

反面、自分の思い通りに行かないとイライラして、酷いときには暴れて手が付けられなくなる人でもありました。

その怒りが社員に向けられると、強烈なパワハラ言葉で責め続け相手の心をグチャグチャに潰してしまいます。

社長の剣幕があまりにも凄すぎて、職員だけでなく側に居るご利用者までも凍り付いてしまうこともよくありました。

筆者が入職した最初の頃は「頭が良くて話の分かる頼りがいのある社長」という印象でした。

その実態は

「自分の自尊心を守るためには他人の人生をいくらでも犠牲にできる人」

でした。

ちなみに、社長の攻撃対象になった従業員は筆者だけではありませんでしたが、どうなるかというと…

《パターン1》

逃げ道が無くなるまで理詰めで口撃される

⇒自分が「無価値の人間」と思うようになり自信喪失

《パターン2》

「はい分かりました」と言うまで威圧的・感情的に怒鳴られ続ける

⇒自分に嘘を強いることでいたたまれなくなる

ろくなもんじゃありません。

筆者の前任者は精神を病んで数ヶ月で退職していたそうです。

そして、その事を筆者に教えてくれたスタッフもある事から“攻撃対象”にされてしまい、ボロボロになって辞めていきました。

前置きが長くなりましたが、そんな最恐・最悪ブラック社長の名言をご紹介したいと思います。

社長の衝撃的な言葉は他にもたくさんあるので、別記事も参考にして頂けたらと思います。

 

ブラック企業社長の名言その1『雨が降っても自分のせいだと思え』

社長の名言として最初にご紹介するセリフは

雨が降っても自分のせいだと思え』です。

つまり「他人事でなく何でも自分事として考えろ」という意味です。

人は”自分の仕事だけしていれば良い”と思う人が多く、隣の人が困っていても助けようとしない。

その結果、お互いが協力し合うことをしないため、生産性が上がらず仕事の質も上がらず、会社にとっても損失になる

という話です。

筆者は調べる気も起きなかったのですが、過去の偉人か有名な経営者が言った発言なんでしょうか?

一見、まともで良い話のようですが、大事なのは「何を言ったか」よりも「誰が言ったか?」です。

周りの人望があって尊敬されている人が言うのと、パワハラ全開で周りを恐怖心で支配している人が言うのとでは全然伝わり方が変わってきます。

社長の人格を知らない第三者が聞くと

「良いこと言っている!?」

と思うかもしれませんが、組織のことは外部の人には分からないものです。

しかもこの社長の場合、社員に求める仕事の質桁違いです。

具体的に当時の会社で起きた事例をもとに説明します。

 

①社長や上司より先に退社しようとした。

②他スタッフが食事の配膳の際に、違うおかずを配ってしまった。

③社長専用のパソコンに不具合?があった。

今でも鮮明に覚えてますが、これ全て筆者が悪者になりました。

順番に説明します。

①は、社長と上司が退社時間を過ぎても延々と話し込んでる場面でした。

自分の業務が終わったので挨拶して先に退社しようとした時です。

「お前、よく平気で帰れるな!そんなに早く帰りたいのか!」

と突然、大声で怒鳴られたのです。

社長が言いたかったことはこうです。

《俺たちが話し込んでるのはお前が原因かもしれないんだぞ!?なんで自分だけ関係ない顔して帰ろうとするんだ!》

でも、これっておかしくないですか?

こっちに否があるのなら言えば良いことでしょ?って単純に思います。

《ブラック社長流の正解》

・「何か私のことでご迷惑かけましたでしょうか?」

・「私にお手伝いできる用事はありませんか?」

この時、怒鳴られないようにするには筆者の方から上記のように伺いを立てなければいけなかったそうです。

この後、完全に話の矛先が筆者に変わって、立たされたまま延々と粘着質の説教が続きました。

 

②は、筆者と一緒に食事を配膳していた他のスタッフが、ご利用者さんに別の副菜を間違って配った時です。

この件が判明した時、まるで殺人現場の犯人捜しのような様相でした。

社長から糾弾された際に「自分ではありません」と筆者がキッパリと否定したのが、社長の怒りの導火線に火をつける結果になりました。

社長「お前のミスじゃなければ関係ないのか!?

から始まって

社長「お前がやったんだろう!?」

と、なぜか筆者が犯人扱いに…。

筆者が否定すれば否定するほど社長はヒートアップしてきます。

筆者の過去に起こしたミスを引き合いに出され、

「お前は自分のミスを人のせいにする卑怯者だろう!」

という人格攻撃が始まりました。

何の証拠もないまま一方的に筆者を犯人と決めつけて、公の場で卑怯者呼ばわりするのです。

こうなるともう止まりません。

筆者は

「いつ物が飛んでくるか?」

「いつ殴られるか?」

自分が怪我をさせられる恐怖と緊張感とも戦わなければいけなくなります。

結局、筆者が《ミスを隠し現場の混乱を招いた悪人》という扱いで始末書を書かされることになりました。

 

③は、社長が所持しているパソコンの画面が変わっていた時の話です(誰も確認してないので社長の勘違いの可能性も否定できません)。

筆者が社長のパソコンを「勝手にいじった」んだそうです(呆)

この時も犯人扱いされたので当然、必死に否定しました。

そんなことをする意味やメリット等、何もありません。

ところがどんなに筆者が身の潔白を主張しても、社長はいっさい耳を貸しませんでした。

社長「じゃあ誰がやったんだ?」

社長「他人が会社の中に勝手に入ってきていじったのか?!」

 

筆者が呆気にとられていると、ついには「俺が納得のいく回答をしろ!」と怒号が飛んできます。

まるで尋問。

自分の知らない事をどう説明しろというのか?

嘘のストーリーを言えば満足するのか?

正解なんて分からないでしょ?

筆者がやった証拠もないし「無実である」ことを証明する必要もないハズです。

そんな世間の常識もこの無法地帯では通用しません。

社長が理解できない出来事は、どうせ筆者のせいにしないと気が済まないんです。

正気じゃない。

 

『社内で起こったマイナスの出来事は全て責任を問われる』

この悲しい現実を突きつけられた出来事でした。

 

ブラック企業社長の名言その2『この100倍やってようやく人並みだ』

次にご紹介するのは

『お前は人のために何もしない無価値な存在』

というセリフです。

このセリフを初めて言われた時は

(社長が言うように自分は人のためになる事をしていないのか?)

ずっと悩んでいました。

でも当時を振り返ると、決してそんなことはなかったと思います。

どこのデイサービスでもそうでしょうが、ご利用者を飽きさせず楽しませるための企画を考えるのは容易なことではありません。

当時は企画から準備、実行まで全てを毎日1人でこなしていたので苦難の連続でした。

相談できる人もいません。

バルーンアート手品、紙芝居、手作り楽器で演奏会など思いつく限り色んな事に取り組みました。

自宅で夜遅くまで道具の準備をして練習も繰り返し行い、人に見せれるようになる頃には外が明るくなっていたなんて日もありました。

休日になると雑貨店やホームセンター、オモチャ屋を遠方まで何件もはしごします。

そこで面白そうな道具やネタがないか?常に探し歩くのが当たり前になっていたのです。

しかし、どんなに頑張って準備してもご利用者から喜んでもらえる保証はどこにもありません。

やっている筆者の表情に悲壮感が見えれば、同情が先にきて場の雰囲気が暗くなった時もあったかもしれません。

ご利用者の前で何かを披露する際はいつも不安でした。

実際にやってみると「喜んでもらえた」と感じることも多々あったのですが、終了後に社長から言われる言葉はいつも辛辣なものでした。

「この程度ではやったうちに入らない」

「この100倍やってようやく人並みだ」

ブラック社長にねぎらいの言葉は期待できませんが、こんな言葉を浴びせられてモチベーションが上がる人はいるのでしょうか?

 

ブラック企業社長の名言その3『お前は給料ドロボウだ!金を返せ!』

3つ目の言葉は

お前は給料ドロボウだ!金を返せ!

です。

会社の月の手取りは14~15万円でした

給与が振り込まれる日に明細を社長から手渡しされるのですが、この瞬間が大嫌いでした。

「お前は仕事しなくても金がもらえるから良い身分だな?そう思うだろう?」

ほぼ毎回、社長からそう言われるからです。

どう考えてもこの場面は「お疲れ様」と言って社員を労うのがトップとして当たり前の行動です。

ところが、このブラック社長はそういた配慮や人間らしさが微塵もありません。

「給料を返せ!」と社長から言われて返事に困っていると、またもや怒号が飛んできます。

筆者が携帯電話を所持していることに触れて

「給与が少ないと思うなら自分の生活水準を落とせ!」

筆者には携帯電話も自家用車も贅沢品だというわけですが、ちなみにこの日まで“給与が安い”と口にしたことはありません。

しかもアカの他人にここまで言われる筋合いもありません。

毎月同じことを言われるうちに半分やけになって、社長に言われた通り給料を全額おろして社長に返したことがあります。

その時に「自家用車も手放します」という報告もしました。

本気だったのです。

「これで悪態つかれずに済むなら安いもんだ」

今考えると筆者も相当追い込まれていたと思います。

そんな筆者の行動をみて、さすがに社長も自分の立場がまずくなると思ったのでしょう。

筆者が返却した給与は、後で返してきました(勿論、悪態をつきながら)。

車は「会社の用事を頼むことがあるから」という理由で、「所持していてもかまわない」と告げられました。

「かまわない」って…その言い方…。

いつも上から目線の言葉、常に精神的に自分が優位にいないと気が済まない人です。

 

ブラック企業社長の名言その4『気付いた俺がおかしいのか!?』

次にご紹介するのは

気付いた俺がおかしいのか!?

というセリフです。

施設内の掃除は筆者の仕事でした。

他の業務もあるので、いつも時間に追われてる中での作業です。

そんなある日、掃除をしていると筆者の後ろで見ていた社長から

『知らんぷりするな!」

と突然、怒鳴られました。

廊下に糸くずが落ちていたらしく、筆者がその近くを通過したのに糸くずを拾わなかったのが気に入らなかったようです。

よほど意識していなければ見えないような小さな糸くずです。

「なぜゴミを拾わないんだ!?」

社長にとって筆者の言い分なんて関係ないので「すいません、気付きませんでした」と正直に言うと

「心の底から謝っていない!」

「気付いた俺が馬鹿なのか!?」

と無茶苦茶な理屈を叫びながら、さらに興奮しています。

自分の正当性を主張すると火に油を注ぐことになるので、

「また不毛な時間が始まった…」

と腹をくくって、ブラック社長が気の済むような創作ストーリーに付き合うのです。

 

社長は何かあると「お前のためにしてやってる」と口にしてました。

できの悪い社員に対して自分は指導をしている

そう信じて疑わない人でした。

逆に言うと、自分がハチャメチャな事をしている自覚があって、そうとでも思わなければ自分の正当性を保てなかったのかもしれません。

 

ブラック企業社長の名言その5『利用者の前で100曲歌ってこい!』

次にご紹介する言葉は

利用者の前で100曲歌ってこい!

です。

普段から筆者は、利用者さんと一緒に唱歌や童謡・演歌などを歌ってました。

そんな筆者に向かって

「お前は何も歌わない」

「お前の声を聞いたことがない」

とブラック社長が言ってきたことがありました。

「はい、歌ってません」と答えれば嘘をつくことになりますので「歌っています」と正直に言ったところ

「俺は近くにいたのに聞こえなかった!それが歌なのか!?」

「仕事を馬鹿にしてるのか!?」

と威圧しながら怒鳴ってきます。

最初から「声が小さいから大きな声で歌え」と言えば指導になるのに。

ここまでくるとヤ○ザの因縁と変わりません。

この時、「仕事を馬鹿にしている」と判断された筆者は、そのペナルティとして

『ご利用者の前で100曲歌う』

という無理ゲーを強いられました。

このノルマは筆者を指導するためでも、ご利用者を喜ばすためでもありません。

嫌がらせであり、筆者への報復措置(逆らったつもりもないですが…)なのです。

分かっていても、この職場では社長の命令は必ずやらなければいけません。

あとの業務を考えると、歌う時間もあまり残されていませんでした。

すぐ行動しないとノルマを達成できず、さらに過酷なペナルティが待っているのは明らかでした。

そこで筆者は、温厚でいつも笑顔で接して下さる女性ご利用者に頼み込みました。

「歌が下手なので、僕の歌を聴いてアドバイスしてくれませんか?」

苦しい言い訳でしたが、何とか承諾を頂いてすぐに歌い始めたのです。

名曲集を見てなるべく短い曲を選び、早口でメロディもメチャクチャでしたが、強引に100曲すべて歌い切りました。

利用者さんは最初こそ喜んで一緒に歌ってくれましたが、その後、2曲、3曲..と続いてくるとさすがに顔色が変わってきます。

10曲も歌わないうちに筆者一人で歌うことになったのですが、いぶかしげに見ていた利用者さんから「もう止めて。気味が悪いよ」と言われる始末…。

悲しくて申し訳ない気持ちを背負いながらも止めることはできず、終わった後には体中に嫌な汗をびっしょりかいていました。

 

自分のとった行動を利用者さんに説明できず、下を向いていると

「何だったの?気味が悪いわ」

という一言を受けて完全に心が撃沈しました。

歌を聴く側と歌う側、どちらも辛い思いをしただけの時間だったのです。

 

おわりに

いかがでしたか?

ご紹介した【5つの言葉】はなかなか衝撃的だったと思います。

今回の話も一切、誇張はしていません。

このブラック社長は実在したのです。

世の中には完全な善人がいないのと同じように、100%の悪人もいないと思います。

もしかしたらパワハラ社長にもどこかに良心があって、筆者や他のスタッフの成長を考えて発言したケースもあったかもしれません。

とは言っても、この社長は息をするかのように毎日パワハラをしてましたし、下で働く社員は傷つけられて消耗していたのも事実です。

社長がいくら真実や建設的な話を口にしても相手には伝わりません。

言われた方が「何を言われたか?」よりも「誰が言ったか?」を無意識に重視するのは、人が感情で動く動物だからではないでしょうか?

表面的にいくら立派な事をしゃべっても、その人の素行や態度に問題があれば人はその人を軽蔑しますし嫌いになります。

だから誰も耳を貸さなくなるのです。

それは「社長」という権力をもった人に対しても同じです。

逆に自分と違う意見を言われたとしても、相手を信頼していれば「この人の言うことだから一理あるのかも?」と人は考えます。

結局のところ、このパワハラ社長は自分の気分や感情を優先するあまり、「社員と信頼を築く努力をしてこなかった」ということに尽きます。

 

筆者は、社長が望む結果を毎日求められ追い込まれていました。

いつも仕事の事ばかり考えていたので、家にいても息抜きはありません。

プライベートでも社長から電話がくるので、電話が鳴る度に「社長じゃないか!?」と心臓がバクバクします。

外に出掛ける際も「いつ社長と出くわすか?」と考えると、運転中もリラックスできませんでした。

いま、ようやくそんな日々から解放されたのです。

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