こんにちは。ぷ~すけです。
ぼくは5年間ブラック介護施設で働いていました。
当時の社長や上司がよく僕に言っていた言葉です。
「ここで頑張れない奴は、どこ行ってもダメだ!」
当時は「そうだよな。大変なのはどこでも一緒、弱音を吐かずに頑張ろう」
なんて考えてました。
連日のパワハラで心が疲弊しているのを自覚しながらも、無理して1日も休むことなく通勤してたんです。
しかし、本来はそんな無理をしてまで仕事に行く必要はありません。
今回は、ブラック企業でよく使われるこの言葉を論破してやろうという記事です。
ブラック企業にとっては都合が良いセリフ
「ここで頑張れない奴は、どこ行ってもダメだ」
このセリフの影響力はとても大きいものです。
ここでは「ひたすらこの職場で我慢し続けることが正しい」と言ってます。
このセリフを受け入れてしまうとどうなるか?
どんな理不尽な要求にも不満を言わない人間
つまり
会社の意のままに動くロボット
になります。
安い給与で休みなく働かせることが可能になるので、会社にとってはかなり都合が良い言葉です。
学生が運動部の顧問から言われる言葉としてなら、まあ分からなくもありません。
ですが、お互い成人した大人です。
会社の立場を利用して上から目線で、会社側の都合の良いように使うのはもう止めるべきです。
一見、筋が通っているようにも聞えますがそんな事はありません。
第一、「ここで頑張れない奴は、どこ行ってもダメだ」というセリフ..
ここまで断定できるほどあなたは他の職場を知っているのか?
という疑問が湧きませんか?
理屈としてもおかしな話です。
それなのに、何となく言われたことが自分の心に響いてしまうのは、その場の雰囲気に飲まれているか相手の迫力に押されているのです。
そして、あまりにもこのセリフが『ブラック企業』の間で多く使われるのは、効果が高いからに他なりません。
言われた方がシュンとしてしまうのです。
言われる方が真面目過ぎるのです。
それに加えて、それまでに構築されてしまった主従関係があなたに何も言わせなくしているのです。
今までの力関係など辞めたい人間からすれば知ったことではありません。
相手から何を言われようとも真面目に返答する必要もありません。
突っ込みどころ満載のセリフ
そもそもアカの他人である上司が「他では通用しない」と言い切るのはおかしいですよね。
「あなたは私の何を知っているの?」
という話です。
親ですら子供の可能性に気付かない事があるのに
「他人風情が分かったような事を言うな!」
と言い返したくなります。
また、会社は世の中に星の数ほどありますが
「どこでも通用しない」
という根拠は何か?
言い切れる程の情報を持っているのか?
上司は答えられないハズです。
そもそも上司である自分の指導力の無さを棚に上げて、部下に「頑張っていない」と責めるのは順番が違います。
部下を責める前に
上司としてできることを全て試したと断言できますか?
「頑張る」という表現も曖昧過ぎます。
具体的に何をどこまでしたら良いのか?
その目標設定は部下の経験値や力量からいって妥当なものなのか?
上司にも自覚が必要(上司は自分に甘い人間が多い)
上司のたった一言で、有望な社員が潰れていくケースは珍しくありません。
言う立場の人間は「言った責任」を常に考える人であって欲しいです。
「部下を伸ばす」等の明確な目的があるか?
厳しい言葉を言った後にどうやって部下をフォローするのか?
これらを全く考えない人から出るセリフは「言葉の暴力」になってしまいます。
部下の成長のためではなく、精神的なダメージだけを狙ったセリフです。
日本の会社には、目上の人間や会社の上司に対して自分の意見を言いにくい風潮がまだ根強く残っています。
部下の弱い立場を理解し、上司として使う言葉をよく考えて欲しいと願います。
ブラック企業『上司の言葉を疑え!』
部下や後輩を、正しく指導しようという気持ちをもっている人の言葉なら言うことはありません。
一方で、育てる気持ちは一切なく社員に会社や自分の都合を押しつけて奴隷のように扱いたいという人も残念ながら存在します。
僕はその手の言葉を毎日浴び続けた結果、脳裏に深く刷り込まれてしまい
「辛いな。辞めようかな」
と考える度に言われた言葉が浮かんできて、辞めたい気持ちを隅に追いやってきました。
疑問に思っていることを何度も聞いているうちに疑問に思う事がなくなります。
「自分の頭が受け入れてしまい疑問をもてなくなる」
これはブラック企業で起こりやすい精神状態なので、こうならないように自己防衛しましょう。
「違う」と感じた上司の言葉に黙って従うのは止めよう。
もうおわかりですよね?
ブラック会社が望むのは「どこでも通用する有能な社員」ではなく
会社に従順な奴隷のように使える社員です。
もしも運悪くこんな会社に入社してしまったら、しっかりと戦略を立てて退職しましょう。