先日、『煽り運転』の被害に遭ったのでレポートします。
昨今、ドライブレコーダーの普及によって『煽り運転』の手口などがより明らかになりました。
メディアでもこぞって取り上げるようになったので、世間での注目度が爆上がりしました。
『煽り運転』なんて「路上のクレーマー」みたいなものでしょ?
と簡単に考えてはいけません。
路上、特に高速道路での『煽り運転』は他者も巻き込む大事故につながる危険があります。
それで罪のない大勢の人たちが犠牲になったとしたら…
自分の家族や身内が被害に遭わないなんて言い切れません。
残念な事に他の凶悪事件と同様、どんなに取り締まりを強化して罰則を重くしたところで『煽り運転』はゼロにはなりません。
しかし、『煽り運転』に関する色んな情報を家族らと共有することで、その被害を最小限にすることは可能です。
今回は、筆者が体験した事をレポートすることで、1つのケースとして参考にして頂けたらと思います。
『煽り運転』に遭ったのでレポートします
まずは、どんな道路での話だったのか簡単に説明をします。
筆者の自宅近くに片道3車線の国道バイパスがあります。
主要幹線道路として普段、われわれ市民としても利用頻度が多くて生活に欠かせない道路です。
信号もなく道幅がある程度あるので、自家用車だけでなくトラックのような大型車両もたくさん走っています。
筆者は地元民なので慣れましたが、県外の友人がこの道路を走ると
「皆がスピードを出していて怖い」
などと言われる道路です。
確かに必要以上の速度で運転している車は普段からたくさん見かけるので、「料金の要らない高速道路」と言う表現が合っているかもしれません。
さて、『煽り運転』をされた時の状況ですが
その日は特に急いでいる訳でもなかったので、筆者は左側の走行車線を走っていました。
急いでいる時は、筆者もよく追い越し車線を使いますがこの日、後ろから近づいてきた車は様子が違いました。
この日は全体的に道路が混んでいました。
後ろの方で、危ない運転の仕方で車線変更を繰り返している車がバックミラーに写りました。
「危ない運転するなぁ」
と思いながら後ろの様子をうかがっていました。
その車は何とかして急ぎたかったのでしょう。
車線変更を頻回に繰り返している車が他になかったので、とても目立っていました。
黒のセダンでした。
ほどなくして筆者の車の真後に移動してきました。
筆者の車の前にもたくさん車が走っていて、それ以上急ぐことはできません。
それを分かっているだろうに、その車は車間を空けずにぴったりとくっついて走行してきます。
本当に「ぶつかる!?」
と感じるほどギリギリ迫ってきたので動揺しました。
そのドライバーの声を代弁するなら
「少しでも早く走れ!」
と言いたいのでしょう。
この時、筆者が要求通り目の前の車に接近すれば、その車は隣の車線に変更して少しずつ前に行ったでしょう。
ですが、それはとてもリスクの伴う行為です。
そんな事をしたら筆者の前車に大きなストレスがかかりますし、お互い玉突き事故のリスクを犯すことになります。
「なんで、そっちの都合でこっちが危険行為を犯さなきゃいけない?」
って思いませんか?
正直、腹が立ったのでバックミラー越しに『煽り運転』のドライバーの顔を見てやりました。
30~40代の普通のどこにでもいそうな男性でした。
ただし、イライラして落ち着きのない様子でした。
筆者が前車に接近しなかったことが気に入らないのでしょう。
『煽り野郎』はその後も執拗に筆者の車にギリギリまで接近し続けました。
右に左にふらふらと落ち着きのない運転です。
いくら筆者が前車と車間距離をとっていても、こんなに危険な運転を続けられたらいつか事故が起きます。
相手の飲酒運転やドラッグ使用者の可能性も疑わなければいけません。
筆者が少しでもブレーキをかけたら、玉突き事故が確実に起きる状況でした。
・相手が危険運転を止めない。
・ドライバー自身の判断能力も確認できない。
こうなっては
こちらが事故を回避する行動をとるしかありません。
そう思い、下道に降りる左の車線が空いたので目的地ではありませんがインターを降りました。
もし、筆者が相手の望むように前の車にギリギリまで接近したらどうなっていたでしょう。
何事も起きずに、『煽り野郎』を無事にやり過ごせたかもしれません。
一方で、筆者が何かの拍子で少しでもブレーキを踏んだとしたら確実に衝突事故が発生していました。
交通量の多い幹線道路です。何台の車両を巻き込む事故になっていたでしょう。
自分が切っ掛けで起こした事故で死傷者が出たら『煽り野郎』は責任がとれるのか?
きっとそんな事まで想像していないでしょう。
おわりに
『煽り運転』の被害者は今も全国で増え続けています。
今回のケースで、もし被害者が女性や高齢者、運転初心者だったらと思うとぞっとします。
『煽り運転』は相手に危険な運転を強要しているようなものです。
それも執拗に追い立てられるので、やられた方は生きた心地がしません。
自分勝手な運転をする人が事故を起こした場合、周りに責任転嫁する光景もよく見ます。
『煽り運転』の被害を最小限にするためには、車の運転をする際、普段以上に冷静になることを意識しなければいけません。
『煽り運転』をされたと思ったら、勘違いでも良いので早めに危険を回避する行動をとることをオススメします。